添削1
「奥さんが口を聞いてくれないんです…」
『嫁から「アンタだけは許さない」と言われてしまいました…』
「休日は奥さんと子供だけで出掛けて、自分は仲間外れにされてます…」
40〜50代男性の方から、
こんなご相談をいただくことが結構あります。
そして、意外かもしれませんが、
会社で上の役職に就いている方だったり、
経営者の方だったりすることが多いんです。
もう、あるあるパターンなんです。
いわゆる、
「仕事がデキる人」
当然ながら、能力は高い。
でも、家庭は上手くいってない。
奥さんから冷たい態度を取られているし、
なんなら、お子さんからも嫌われている。
優しくしてくれるのは、
ペットのモモちゃん(犬:メス)だけ、
みたいな。
サラリーマンの悲哀、ここに極まれり。。
今回は、そのような状況に陥って
辛い思いをされている
「仕事はデキるのに家庭がボロボロな男性」
に向けて、
多くのご夫婦の危機をサポートしてきた
木下空がお答えします。
仕事を頑張ってきたのに、奥さんから愛想を尽かされた…
なんで、こういったパターンが多いのか?
結論を言います。
ここにあるのは、
「論理派と感情派の対立構造」なんです。
人間の性格って、ざっくりと
「論理派」と「感情派」に分けることができます。
論理派は、物事を論理的に考え、論理的に進めるような人。
感情派は、気持ちや感性をメインに考え、直感で物事を決めたりするタイプ。
もちろん、どっちが良くてどっちが悪いとかいう話じゃないですよ。
仕事で成果を出そうと思ったら、論理的思考を持たないと難しい。
ただ、あまりにも論理的思考に偏ってしまうと、弊害も起こってしまう。
世の中には「100%論理派」みたいな人もいて、
そして、
管理職や社長をやってることが多いのだけど、
そういうタイプの弱点として
「頑固」
「空気が読めない」
「人の話を聞かない」
「言葉が足りない」
「人の気持ちを理解できない」
などという批判を受けることもある。
そう、仕事がデキる男性って、
「論理的思考100%」みたいな人が多い。
役職が上がっていくと、
論理的思考の割合も高まっていき、
元々は70%くらいだったのに、
10年かけて100%になった、
みたいなパターンも多い。
管理職然り、経営者然り、
リーダーって、
「決断」「指示」するのが役割なんです。
「決めること」が
思考パターンに組み込まれていくと、
そして、
仕事で成果を出すなど成功体験を重ねていくと、
いつの間にか
「俺の考えは正しい」という
モラハラ気質が強化されていくんです。
(元々そうだった場合もある笑)
そういった旦那さんに対して、
奥さんが
「感情派80〜100%」みたいな場合、
(多くの女性は感情派です)
お互いのコミュニケーションに
問題が発生しやすくなります。
奥さんが家庭のこと、
子育てなどについて、
旦那さんに話したりすることってありますよね。
その時、
仕事がデキる論理的思考の人は
「アドバイス」「指示」をするか、
もしくは、
「そんなことはお前が解決しろよ。こっちは仕事で疲れてるのに…」
みたいにスルーしてしまう。
奥さんからしてみたら、
「ただ、話を聞いてほしい」
「私の気持ちをわかってほしい」
「共感してほしい」
ということを望んでいたのに、
全く望んでいないアドバイスや指示、
最悪の場合はスルーという対応をされてしまう訳です。
それは、
ウーバーイーツで明太子パスタを注文したのに、
なぜか観葉植物が届くようなものなんです。
「いらんわ!」と。
そして、それが何年も続くと、
やがて、
「この人は何を言っても聞いてくれない」
「どうせ言っても無駄だ」
という諦めに変わっていく。
赤信号です。
奥さんが抱えている不満は3つしかない
奥さんが抱えている不満は、
たくさんあると思います。
ただ、
それらは「3つのこと」に集約されます。
それは、
「助けてくれなかった」
「話を聞いてくれなかった」
「感謝されなかった」
です。
「奥さんの仕事は家事」という認識で、
ほぼ任せっきりにしてしまった。
むしろ、
たまーにちょっと手伝ったくらいで、
「俺は家事にも協力的な素晴らしい夫だ」
みたいな勘違いをしてしまう。
特に、お子さんがいる家庭は、
「子供が乳児期で子育てが大変だった時に、助けてくれなかった。話を聞いてくれなかった」
この恨みが、
奥さんにずっと残っていることが多い。
結局、
「奥さんに冷たくされた」
「愛想を尽かされた」という
問題の顕在化がされたのは、
一朝一夕のキッカケではないことが大半です。
奥さんにしてみれば、
「積年の恨み」が溜まっている状態なんです。
もちろん、旦那さん側からしてみれば
「自分の役割は、仕事してお金を稼いで家庭を支えることだ」
という思いで頑張ってきたんだと思います。
そこは偉い!
マジで偉い!
ただ、こう自問自答してみてほしいんです。
「俺の仕事って、何だろう?」
会社員としての仕事は、
しっかり果たされているのだと思います。
ただ、
「仕事」はそれだけなのでしょうか?
もし、あなたが父親なら、
「父親の仕事」がある。
そして、
「夫の仕事」がある。
他にも、いろいろあるかもしれない。
もし、それらを
「俺は仕事で忙しいんだ」で
サボっていたとしたら、
今の状況が起こっていることに、
何の不思議もないんです。
では、これから
奥さんとの良好な関係を回復して
心安らぐ家庭を取り戻すには?
今からお伝えする、
3つのことをやりましょう。
奥さんと仲を取り戻すために「3つのこと」をやろう
・奥さんの話を傾聴する
とにかく、奥さんの話を聞いてあげましょう。
「自分から」です。
今更言っても、無視されるかもしれない。
でも、やるんです。
積年の恨みが、
1日や2日で解消される訳がないのだから。
相手の反応に期待する段階ではないんです。
ひたすら、
自分から奥さんに提案し続けましょう。
そして、ただ聞くのではなく
「傾聴」することが大切です。
毎日、奥さんの話を傾聴して、
徐々に信頼を取り戻していきましょう。
※傾聴について詳しく知りたい方はこちらの記事を
参考記事:なぜ普通に会話してただけなのに、変に誤解されてしまうのか?
・「ありがとう」「愛してるよ」を伝える
毎日料理を作ってくれているなら、
「ありがとう、おいしかったよ」
掃除や洗濯をしてくれたら、
「いつもありがとう」
朝仕事にいく前に、
「愛してるよ」
これは、
「夫の仕事」なんです。
これを言わないのは、
「職務放棄」だということ。
照れくさくても、やりましょう。
「1日に10回以上、ありがとうと伝える」
「1日に6回以上、愛しているよと伝える」
という風に、
「数字で定量化」するのが
論理的思考の方にはお勧めです。
・求められたことをサポートする
奥さんの話をちゃんと聞いていたら、
必然として、
「〜を助けてほしい」などのお願いがあるはず。そこを、
奥さんが望む形でサポートすることが大切です。
もちろん、
旦那さんも仕事で忙しいから、
100%は応えられないと思います。
ただ、そこも奥さんとちゃんと話し合えばOKなんです。
夫婦で支え合っていきましょう。
まだ間に合う。良好な夫婦仲を取り戻そう
まとめ。
仕事がデキる論理的思考の男性は、
相手の心情に寄り添う
コミュニケーションが苦手です。
ただ、
私たちの人生の幸福度の
ほぼ全てを決めるのって、
「人間関係」なんですよ。
幸福度の、ほぼ全てです。
必然的に、人生で最も重要なスキルって、
「コミュニケーションスキル」だといえます。
それは、
いつから学んでも、遅いと言うことはない。
思い出してみてください。
愛してるから、結婚したんじゃないですか?
あの日、奥さんの指に指輪をはめて、
幸せにするって、決めたんじゃないですか?
後悔する前に、
できることをやっていきましょう。
応援しています!