旧版:「もう楽になりたい」は危険!【人生の苦痛】から抜け出す唯一の方法
「もう、楽になりたい…」
辛い状況の中、この記事にたどり着いたあなたへ。
ようこそ。
一旦、少し落ち着きましょう。
大丈夫。ここは「安全な場所」です。
できれば、
少し深呼吸して読むのがいいかもしれません。
- 息が詰まる、殺伐とした雰囲気の職場
- 不毛で虚しい人間関係
- 心が押し潰されそうなストレスや苦痛
- 苦しみが繰り返されるだけの毎日
もし、今そんな状況にいたとしても、大丈夫です。
必ず抜け出せます。
この記事が、
「あなたの状況が変わるキッカケ」のお役に立つことを願っています。
「もう、疲れた。楽になりたい…」
誰も、自分のことをわかってくれない。
誰も、自分の辛さをわかってくれない。
「人生は苦痛でしかない」
「もう、楽になりたい・・・・」
そんな思いに苦しみながら、毎日を苦痛とともに生きる人がいる。
- 自分への劣等感・コンプレックスに
- 他人に対しての憎しみ、怒りの感情に
- 幸せそうな人を見て嫉妬する自分に
- ずっと続く仕事のストレスに
- 未来に対する恐怖・不安・絶望に
- 我慢を続けて生きることに
- 心無い相手からの理不尽な口撃に
- 無理して自分を演じ、周りに合わせること
に苦しみながら…。
もし、仕事で
「もう疲れた…」などとこぼしても、
「皆我慢してるんだよ!お前だけじゃないんだ!」
「は?私の方が疲れてるから!」
などと返されるのだろう。
そうなると、もう何も言えなくなる。
「苦しさ」なんて、比べるものじゃない。
人それぞれ「耐えられること」と
「耐えられないこと」は違うのだから。
毎日を苦痛に過ごしている人に対して、
「人生は厳しいものだ。辛いことなんて、あって当たり前」
「皆それぞれ我慢して生きてるんだよ」という人がいる。
それはそれで一理あるが、
今、心身ともに追い込まれている人に言うべことじゃない。
それは結局、相手のことを考えていない。
心身とも辛い状況にいると、
「どうして、こうなってしまったんだろう?」
「私が今まで頑張ってきたことって、何だったんだろう?」
「私の人生、ムダだったのかな…?」
という方向に追い込まれて行ってしまう。
かつての私も、そうでした。
「もう楽になりたい」という落とし穴
「苦痛な状態」がずっと続くと、人の心は弱り、最後には折れてしまう。
心が折れた人は「自立的に人生を生きること」を放棄し、自分の人生から目を逸らして「もう楽になりたい」という思いだけで生きるようになる。
もし、今あなたが「もう楽になりたい」という気持ちになっているのなら、ちょっと待ってください。
あなたに、本当に大切なことをお伝えします。
その「楽になりたい」と、
冷静に距離を取ってください。
その衝動に、決して身を投げ出さないで。
「楽になりたい」の正体は、
「生存本能の暴走」です。
強いストレスを感じ過ぎることで起こる、
「脳の誤作動」なんです。
実は、
「楽になること」と
「幸せになること」は関係がないんです。
心が疲れ切った人の「楽になりたい」は、とかく裏目に出るような行動、選択をしてしまう。
むしろ、
「全く楽にならない未来」に行ってしまうことが多いんです。
たとえば、時々、
駅で列車が遅延することがある。
電光掲示板を見ると「列車と人が接触」と表示される。
言いようのない、後味の悪さに襲われる。
「列車と接触した人」は、冷静に、論理的に物事を考えて、そんな行動をとったのだろうか?
当たり前だが、そうじゃない。
本当は、そんなことは望んでいなかった。
そこにあったのは、
「もう楽になりたい」という衝動だけなのだ。
絶望しかなかった「私の人生の辛い時期」について
私が、人生で最初に「この状態」に陥ったのは高校2年の時だった。
当時の私は内気でシャイな性格で、マイナーなロックやサブカルチャーが好きな少年だった。
必然的に、周囲の「勉強/スポーツ/ケンカの強さ」で評価される価値観にまったく馴染めなかった。
その内「異分子」と見なされたのか、数人のクラスメートからバカにされたり、すれ違う毎に「気持ち悪い」と言われるようになった。
最初は気にしなかったが、それが2〜3ヶ月続いた頃には、どんどん心が弱っていった。
当時好きだった同学年の女子にも言われたが「ナイフで心臓を刺された」ような気持ちになったのを覚えている。
過度なストレスから体調を崩し「自臭症」という神経症に罹ってしまった。
自臭症によって、更なる苦しみに襲われるようになった。
周りのクラスメート達から「アイツ臭い」と言われているような気がする。いや、言われている。
授業中に精神的なプレッシャーとパニックに襲われるようになり、汗と震えが止まらなくなった。
そこからは授業が「拷問」になった。延々と続く拷問。地獄だった。
そして、ある時とうとう「心の限界」を迎えて不登校になり、自宅に引きこもるようになってしまった。
唯一の心の拠り所だったクラシックギター教室も、何も言わずに辞めてしまった。
教室にいた同世代の友人、お世話になった先生にも、何も言えなかった。
クラシックギター教室に通っていた頃の木下空(この4〜5ヶ月後にうつ病になった)
1ヶ月後の発表会に向けてみんなで練習していたのに、逃げるように辞めてしまった。
強烈な挫折感に襲われ、自分の人生の全てを諦めた。
そこからは、一日の大半を寝て過ごすか、起きている時は、ボンヤリと音楽を聴くか、ゲームをして過ごすことしか出来なくなった。
その時の心境は「もう楽になりたい」ただそれだけだった。
目の前の現実から、とにかく逃げたかった。
そして引きこもった結果、更なる「ドツボ」にハマった。
毎日ずっと家にいると、当然心が荒んでくるし、身体も弱ってくる。
心の苦痛はさらに膨れ上がり、抜け出し難い悪循環に陥った。
昼過ぎに起きて翌朝に寝るまで「理不尽から逃げた臆病な自分」「何もできなかった無力な自分」を責め続けた。
「俺の人生は大失敗だ!」
「俺は失敗作だ!」
延々と自分を罵倒し続けた。
鬱病、パニック障害、自臭症に苦しみ続ける日々。
状況は何も変わらず、時間だけが過ぎていく。
やがて喜怒哀楽といった「感情」がなくなり、人形のように無表情になった。
人とまともに会話すら出来なくなった。
あの頃の私は、人間を辞めていた。
幸い、今は自分の人生を自由に、やりたいことをやって生きている。
この時の経験を活かし、今、苦しい状況にいる人をサポートする仕事をしている。
尊敬できる人達に囲まれ、感謝と共に生きることができている。
本当に、生きていて良かった。
しかし、今振り返ってみても「ギリギリ、首の皮一枚だった」と思う。
テレビで時々流れる、社会派ドキュメンタリーの「40代引きこもり男性と高齢化した両親」といった番組。
私はそれを見て「他人事」だと思えない。
私がそうなっていても、何もおかしくなかった。
「ずっと引きこもり続けた未来」も、普通にあり得た。
では、何が違ったのか?
そこから抜け出す「キッカケ」をくれたのは、幼馴染の親友だった。
当時の私を、無理矢理学校に引っ張り出してくれたのだ。
久しぶりに家から出る時、本当に、死ぬほど恐かった。
しかし、それがなかったら、今の私は存在しない。
(ただ、そこからうつ病を完治させるまでに10年かかった)
彼とは今でも親交がある。感謝しかない。
「もう楽になりたい」の行動は裏目に出やすい
例えば、ブラック企業で働いていて、過酷な生活でストレスが溜まり「もう楽になりたい」となると、「正常な判断」が出来なくなる。
なんとかその場だけを凌ごうとしたり、上司から何を言われても盲目的に従ったり、受け身で流されるだけになってしまう。
前述のような「楽になりたいから自殺する」という、本末転倒としか言えない行動をとってしまう人もいる。
「目先」しか見えなくなるから、将来を見据えた「長期的な視点」がなくなるから、今の「苦痛な状況」を良くしていく為の選択が出来なくなってしまう。
いわゆる「思考停止の状態」に陥ってしまうんです。
では、どうすればいいのだろう?
大丈夫。
その状態を乗り越える方法をお伝えします。
「人生の苦痛」から楽になる唯一の方法
苦痛な現状から抜け出す為の「目的地」を決めよう
もし、今あなたがこういった状況にいるのであれば、
「私は、これからどうしていきたいのか?」
「どうなっていきたいのか?」を、ゆっくり考えてみよう。
目先の「楽になりたい」に囚われるのではなく、長期的な視点を持って、
あなたが本当に向かいたい「未来」
幸せになるための「道すじ」を考えてみよう。
結局、「楽になりたい」という思いからの「行動」や「選択」は、その大半が、その場しのぎか裏目にしか出ない。
今の「悪循環」から抜け出したり、人生を「変化」させるパワーを出せない。
もちろん、今の体勢を立て直すために、休んだり立ち止まることも大切です。
むしろ、まず休んだ方がいい。
「冷静で、合理的な判断」ができる状態になるまで。
誰に何を言われようと、自殺するより100倍マシなんだから。
(もちろん、休み過ぎて昔の私のような、引きこもり状態になるのは良くないですよ。。笑)
つまり、
何をやるにしても、あなたが取る選択は、
常に「自分の幸せ」という目的地に向かう為の選択をしようよ、ということ。
そして、
自分の状況を良くしていく為には「楽しいこと」を見付けようとすることも大事だけど、
まず「楽しさや幸せを感じられる心」を育てることが大切です。
心が疲弊している時は、何を見ても、つい悲観的に捉えてしまう。
心が元気だと、ちょっとしたことでも、幸せを感じられるものだから。
- 「人生は自分の心次第で決まる」
- 「心が変われば、行動が変わる」
- 「行動が変われば、現実が変わる」
これを意識しながら、ゆっくりでいいから、前に進んでいきましょう。
私自身も「もう楽になりたい」という思いだけで生きている時期があった。
川に流される落ち葉のように、ただただ周りの状況に翻弄されるだけの「受け身の生き方」しか出来なかった。
しかし、今は違う。
色々あったけど、今は自分らしく「自分の人生」を生きることが出来るようになった。
私達は「心の仕組み」について多くを知らないから、自分の「感情」や「衝動」に振り回されてしまう。
しかし、「心の仕組み」を学び、正しいやり方を実践することで、
自分らしく、前向きに生きることが出来るようになる。
受け身の他人軸ではなく、
「自分軸」で生きていけるんです。
「辛い人生」から抜け出すために、立ちあがろう
どれだけ辛い状況であっても、必ず終わる時が来る。
トンネルを抜けた先には、新しい景色が広がっている。
どんなに絶望的な状況からでも、人生を立て直す事はできるんです。
たった一度の人生。
泣いて生きても、笑って生きても、いつか終幕が訪れる。
それなら、最後は後悔なく「あぁ、楽しかった!」と笑顔で幕を降ろしたい。
自分の人生のフィナーレを、美しく飾りたい。
その為に「今」立ち上がる。
今、ベストだと思う選択をとる。
どんな小さなことでもいいから「今」自分に出来ることをやる。
「苦痛な現状維持の選択」以外なら、なんでもいい。
「良い方向に向かいそうな選択」なら、何をやってもいい。
ただ、人それぞれ「状況・環境」「抱えている悩み」は違うもの。
あなたは「もう手遅れだ」と思っているかもしれない。
大丈夫。そんなことはないです。
人生、生きてさえいれば何とかなる。
廃人のような日々を過ごしていた私も、今では『人をサポートする仕事』をしています。
木下空の近影 生きていて良かった
前を向いて、自分の足で立ち、時に回り道をしながら、自分の人生を生きていく。
人は、生きている限り、何度でもやり直せる。
ただ、今すぐじゃなくてもいい。
おそらく、今、あなたは心身ともに相当疲れている。
疲れている時に、最もしてはいけないこと。
それは「重要な意思決定をする」です。
疲れている時に、一人で重要なことを考えたり、大きな決断をしようとしても、大抵「悲観的な考え」「独りよがりな考え」に偏るのだから。
そんな時は、最優先で休息を取りましょう。
誰に何を言われてもいいです。
あなたには休日を取得する権利がある。診断書を貰って提出したら、会社は何も言えない。
まずは「自分の状態」を立て直すことに集中しましょう。
傷病手当を貰った後に退職してもいい。自分が殺される位なら、逃げていい。
それは「戦略的撤退」なのだから。
仕事なんて、探せばいくらでもある。自分に合った「理想の職場」が見付けることもできる。
今、目の前に見えている状況が「この世界の全て」ではないのだから。
人間には「無限の可能性」がある。
もちろん、あなたも。
これ、大袈裟じゃなくて、事実なんですよ。
未来は、何一つ決まっていない。
それは、
これからの「あなたの選択」が作っていくものだから。
だから、希望を持って、ゆっくりとでいいから、前に向かって歩き出そう。
いつか、笑顔で「あの頃は辛かったけど、乗り越えられて良かった…」と言えるように。
最後に。
もし、あなたが辛い状況の中で、
「何のために生まれてきたのか」
「何のために生きているのかわからない」
「生きている価値なんてないんじゃないか」
と思っているのであれば、私があなたにお伝えします。
あなたは、幸せになるために生まれきた。
どんなに諦めそうになっても、最後は前に向かって、歩き出そう。
あなたなら、大丈夫。