旧版:もう引きずらない!嫌な気持ちを切り替える8つの方法【メンタルトレーナー直伝】
「あ〜、ムカつく!」
「イライラする…」
- 嫌な出来事があった
- 嫌な言葉を言われた
そんな時、多くの人は
「怒り」「悔しい」「後悔」「気分の落ち込み」といった、嫌な気持ちを引きずってしまいがちです。
仕事の嫌なこと、嫌な気持ちを引きずってしまう…
- 職場で起こった「嫌な出来事」をいつまでも引きずってしまう
- 仕事でミスをしたら立ち直れない
- 人からの悪口や批判、厳しく注意されたことが頭から離れない
- 「気持ちの切り替え」が苦手だ
- 「相手に対する怒り」がなかなか消えない
- 過去の「失敗・過ち」をずっと引きずっている
会社で仕事をしていると、まぁ、色々ありますね…。
嫌な気持ちになったり、ストレスが溜まることも、もちろんあると思います。
会社とは、様々な人間の「立場」「利害関係」「都合」「思惑」が交錯する場です。
態度だけデカい上司、高圧的な先輩、生意気で言うことを聞かない部下。
人それぞれ違う、仕事のスタイル、考え方、価値観。
時として、それらがぶつかり合った結果、「腹が立つ!」「ふざけんな!」「それはナシでしょ…」と感じたり、人間関係のトラブル、行き違い、すれ違い等、人と関わっていく中で「不愉快な思い」「嫌な思い」をすることもある。
しかし、いつまでもそういった「嫌な気持ち」を引きずって毎日を過ごすのは、ものすごく「もったいないこと」だといえる。
「怒り」「恨み」「イライラ」といった気持ちを持ち続けたからといって、何か状況がよくなるわけでもない。むしろ悪化します。。
自分自身の大切な「人生の時間」を、そういった「嫌な気持ち」に引きずられ、ストレスを生み出し続けていくことに、何のメリットもない。
でも、やってしまう…。
嫌なことがあった日に切り替えるには…?
長い人生、様々なことが起こる。
辛いことを、何もかも避けて生きていける人はいない。
どんな人にだって、気分が落ち込むような出来事はある。
しかし、中には嫌な気持ちをサッと切り替えて、毎日を明るく生きる人もいる。
嫌なことがあったとしても、切り替えて引きずらない。
失敗しても「次はもっと上手くやろう」と切り替えて、進み続ける人がいる。
イヤな気分をうまく手放す「気持ちの切り替え方」とは
「引きずる人」と「引きずらない人」の違いは何だろう?
引きずらない人は、上手な「気持ちの切り替え方」
「気持ちを切り替えるコツ」を心得ている。
嫌な気持ちを引きずることなく、素早く切り替え、うまく手放すことが出来ている。
それは、実はそこまで難しいことではない。
「自転車に乗ること」と同じで、練習すれば誰にでも出来ることなんです。
「嫌な気持ち」を切り替え、ストレスフリーで生きる為の8つの方法をお伝えします。
もう引きずらない!嫌な気持ちを切り替える8つの方法
①他人の嫌な言葉は「相手の内面の課題」だと気付く
嫌な気分を引きずっている人の多くが、具体的に何を引きずっているかというと、
人から言われた「嫌な言葉」を引きずっているんです。
相手の「一方的な都合」「エゴ」「不満」「傲慢さ」から発せられた「心無い悪口」「嫌味」「誹謗中傷」「理不尽な言いがかり」を「真実」だと信じて受け取ってしまい、「自分の価値」と結び付けてしまうから、傷付いたり、嫌な気分を引きずってしまう。
「自分の存在価値を否定された」と感じたから、嫌な気分になってしまう。
しかし、ここで断言します。
「他人の心無い言葉」とあなたの「存在価値」は何の関係もない。
他人を執拗に口撃する人間の根底にあるのは「弱さ」なのだから。
口では大きな事を言っていても、本当は自分で自分の事を評価していない。
自分に自信がない。だから吠える。口撃する。
人間的に未熟な人は、自分が抱えている「不満」や「問題」から目を逸らすために、他人を下げて、自分が上がった気になることで「心の安定」を保とうとする。
それだけなのだ。
そもそも、嫌な言葉を投げ付けてくる人間は、あなたにとって「大切な人」「尊敬できる人」だろうか?
この質問をしたら、ほぼ、こういった答えが返ってくる。
「いいえ、全く尊敬できません!信頼もしていません!」
じゃ、なんで「尊敬も信頼もできない人間」の言葉を信じるのだろう?
相手にする必要など、全くない。
ただ、右から来たものを左へ受け流せばいい(懐かしい……)
その嫌な言葉は、その人間の「内面的な未熟さ・課題」であり、あなたの課題ではない。
ちゃんと「課題の区別」をつけましょう。
私の課題は、私の課題。
相手の課題は、相手の課題。
そこをごっちゃにすると、不要なストレスや苦痛が増えます。。笑
口撃してくる相手が同じ職場の人間であっても、問題ない。
ただ感情的に吠えるだけの動物だと思えばいい。
「可哀想だな…」と憐れんであげるくらいでOK。
相手に罰を与える必要もない。
そういった生き方しかできない人間は、
常に人間関係のトラブルを抱え、ストレスまみれの苦痛な人生を送ることになるのだから。
勝手に自滅していくから、放っておけばいいんです。
仕事で関わる必要があっても「心の距離」は自分で設定できるし、
相手の言葉に反応しなければ、相手もつまらない。
くだらない相手に「自分の価値を決める権利」を明け渡す必要はない。
「自分の価値は自分で決める!」という気概を持ちましょう。
②自分の「今やるべきこと」に集中する
身も蓋もない事を言ってしまえば、
「嫌な気持ち」を引きずっている人は、ある意味「ヒマな人」である。
仕事やタスクなどの「やるべきこと」があったとしても、
意識はそこに集中せずに、過去の「嫌な気持ち」の方に向いてしまっている。
そういった、身体は動いていても「精神的にヒマな状態」だと、人は「どうでもいいこと」「嫌なこと」ばかり考えてしまうもの。
今、自分のやるべきことに集中し、適度に忙しくしていれば、「嫌な気持ち」を引きずることはない。
たとえば、恋人に振られて落ち込んでいる会社員が、その出来事を振り切るために「仕事に没頭する」とかが良い例。
で、そういう時は結果も出たりする。
こんな例もある。
「レッドツェッペリン」という、70年代を代表するイギリスのロックバンドがいた。
その活動の全盛期、ボーカルのロバート・プラントが車の運転中に事故を起こし、彼自身と妻が重傷を負い、2人の子供達も負傷するという不幸に見舞われてしまう。
大きなショックと悲しみに打ちひしがれたロバートが何をしたかというと、彼は、始まったばかりのバンドのアルバムのレコーディングに、ひたすら鬼気迫るような気迫と集中力を持って取り組んだ。
両足を骨折して歩くことが出来ない状況下でも、他のメンバーに「もっと仕事をくれ!」と発破をかけ、過去のトラウマを振り払うかのように、目の前の作品作りに没頭した。
そしてその結果、傑作アルバム「プレゼンス」が生まれた。
アルバム全編に漲る異常なテンション、緊迫感、そして圧倒的な完成度。
彼は自分に降りかかった不幸を「音楽」という表現に昇華したのだ。
③物事をシンプルに考えてみる
「嫌な気持ちを引きずるタイプの人」は「人間関係」や「目の前の問題」を、やたらと複雑に捉えて考える人が多い。
「問題の原因」「他人の責任」をとことん追求しないと気が済まない。
そういった思考の癖を持った人は、
物事を「シンプルに考えること」を心がけてみよう。
気持ちを引きずらない人は、他人の話を聞いても、過度に深読みしたり、裏を読んだり、邪推したりすることはない。
相手の話の内容を分析し「適度に聞き流す」のが上手である。
そもそも、いくら相手の心を読んだり想像しても、
最終的にそれが真実かどうかは、
「相手にしかわからない」ということを忘れてしまってませんか?
「想像」と「妄想」は、紙一重である。
相手の言うことを、あれやこれやと考え過ぎて「妄想の世界」に陥らないように、常に自分の心を客観視するように努めていきたい。
④適度な運動をする
一定の速度、リズムで呼吸を行うウォーキング、スロージョギングといった有酸素運動など、
適度な運動をすることで「嫌な気分が晴れる」ことは、科学的にも証明されている。
適度な運動は、精神を安定させる脳内ホルモン「セロトニン」の分泌を促し、即効性のある「気分転換」になる。
いつまでもクヨクヨと不毛な時間を過ごすくらいなら、外に出てジョギングしよう。
お気に入りのシューズ、ウェアを揃えるのも楽しい。
ちなみに、
カラオケも運動であり、効果的な「気分転換」になる。
歌を唄うことで「コルチゾール」というストレスホルモンが低下することは、科学的に証明されている。
日本でカラオケが生まれ、一大産業に発展したのは、「ストレスフルな日本社会」という背景があったからだといえる。
⑤良質な睡眠をとる
睡眠は、メンタルを整える上で必須の行動だが、間違った睡眠のとり方をしてしまうと、翌日も嫌な気持ちを引きずってしまう。
「嫌な気持ちを引きずらない為のコツ」があるので、お伝えします。
人間の脳は「寝る直前」に考えていたことや、感情を強く定着させてしまう。
「嫌なことは寝て忘れろ」とよく言われるが「嫌な記憶」を何度も思い出しながら睡眠をとると「嫌な記憶」が脳に定着してしまう。
したがって、寝る前には「ポジティブなイメージ」を数多く脳にインプットし睡眠をとる。
そうすることで「新しい情報」が上書きされる。
ワクワクするような「やりたいこと」「楽しいこと」を想像しながら寝ましょう。
⑥人を裁くこと(ジャッジ)をやめる
嫌な気持ちを引きずる人は、相手を責めていたり、恨んでいる状態を継続している。
自分の「価値観」から外れた相手の言動、行動が許せない。
心の中で、相手を裁いている(ジャッジしている)のだ。
「アイツあり得ないでしょ!」
「アイツのせいで…!」
そして、
裁く相手が「自分自身」の場合もある。
「こんな失敗をした私はダメだ」
「こんなこともできない自分が情けない」
この「ジャッジ」という思考はしんどい。
「ジャッジの人生」を生きる人は多いが、そういった人は、顔を見ればわかる。
年齢を重ねる毎に深いシワが刻まれ、どこか苦しそうな、苦悶するような人相になっていってしまう。
人が幸せに生きるには、
「ジャッジ」という価値観を手放す必要がある。
ちなみに、私も昔は人をジャッジして攻撃するような人間だった。
とことん利己的で狡猾な人間だったが、もうそれはやめた。
理由は単純で「人から裁かれたくない」から。
「やったら、やられる」のが人間関係である。
もし、あなたが人を裁いたら、あなたも人から裁かれる。
突然のジョルノ・ジョバァーナ(出典:ジョジョの奇妙な冒険』第5部)
ジャッジを手放すために大切なのは「善・悪」「常識・非常識」「良い・悪い」といった、極端な「0か100か」「黒か白か」思考ではなく、どちらにも偏らない「中庸」を意識することです。
意識の視野を広げ、全てを冷静に見渡す為には、右にも左にも偏らず、その「真ん中」にいること、
「価値観の多様性」を認め、バランスを取ることが大切。
思いっきり片方に寄ってしまうと、それ以外の価値観を、一切認めることができなくなる。
「自分の正義」を盾に、他人を攻撃する人間にならないようにしたい。
全てを受け止め冷静に分析できるのは「中庸」にいる人間である。
真ん中、中心を意識せずにいると「目の前のこと」をフラットな視点で見ることが出来なかったり、物事の本質を見失ってしまいがちになる。
常に心の状態を、どちらにも偏らない「中庸」に置いておきたい。
⑦好きな人と会話する
好きな人と楽しく会話をすると「エンドルフィン」という脳内ホルモンが分泌され、精神的な心地よさを感じることが出来る。
自分を励ましてくれたり、元気付けてくれる「前向きな人」と会話しよう。
話す相手が「ネガティブな人」だと、かえって不毛なことになるので注意。
誰かの「悪口大会」で一時的に盛り上がっても、幸せにはなれない。
日常生活においても「自分が使う言葉」には気を付けよう。
あなたが使う言葉が、あなたの思考を決めている。
前向きな人生を生きたいなら「ネガティブな言葉」を出来るだけ使わないように心がけよう。
あなたの大切な時間を「嫌いな人」「尊敬できない人」のために浪費するくらいなら、
自分にとって「大切な人」「尊敬できる人」と時間を過ごそう。
⑧言い訳をやめる
いつまでも自分を正当化して「言い訳」をしている限り、
あなたの心の中で、ずっと「その出来事」が終わらない。
引きずらないためには、さっぱりとあきらめて、謝ってしまおう。
素直に謝ってしまうことで、不満やもやもやを断ち切ってしまえば、引きずることもない。
もちろん、自分に非がない場合は話が別だが、思い当たるふしがあるなら、言い訳をして無意味な抵抗をするよりも、明るくあきらめて謝ってしまうほうが、切り替えて次に進めるというものだ。
他人にも「自分自身」に言い訳をせず、
今、目の前のことに誠実に、真摯に向き合おう。
上手に「嫌な気持ちを切り替える自分」になるために
「嫌な気持ちを切り替える方法」についてお伝えしてきましたが、正しいやり方で練習すれば、誰でも修得できるものです。
メンタルの性質や仕組みを理解した上で取り組めば、そこまで難しいことではない。
ただ、人それぞれ「状況・環境」「抱えている悩み」は違うもの。
もし、あなたが「今まで自分なりにやってきたけど、やっぱり難しい…」と感じているのであれば、この記事を書いている私、木下空にご相談ください。
期間限定で「LINE@無料個別相談」を行なっています。
「仕事のストレス」「職場の人間関係の悩み」
「評価に浮き沈みするメンタル」を解決したい方は、ぜひご相談を。
嫌な気持ちを引きずることは、つまり「執着」である。
自分が望んで「嫌な気持ち」に執着し続ける。
人生の大切な時間を「過去の感情」に縛られながら生きる。
もったいない。
あなたの貴重な時間を、そんなことに使う必要はない。
不毛なことは今すぐやめて、さっと手放して、もっと自分らしく、軽やかに生きていいんですよ。
あなたが生きている「今」は、何も決まっていない、真っさらな「新しい瞬間」なのだから。
明日は明日の風が吹く。