「自分に甘い人」にイライラする原因と5つの対処法
お疲れさまです。
今回は、
「自分に甘い人」にイライラする原因と対処法について。
「自分に甘い人」を見るとイライラする…
「自分に甘い人」を見ると、イライラしてしまう。
この記事を読んでくださっているあなたは、特に「職場の自分に甘い人」を見てイライラすることが多いかもしれない。
- 仕事をナメている
- すぐラクをしようとする
- 責任感がない
- 自分のワガママを押し通そうとする
- 嫌なことから逃げる
- 周りの空気を読まない
- 我慢ができない
- ミスをしても言い訳ばかり
- すぐ人に頼ろうとする
- 常識がわからない
- なぜか根拠のない自信はある
- 自分の権利だけはしっかり主張する
昨今、自分に甘い人は多い。
子供の頃に甘やかされて育ったのだろう、世間知らずでマガママな人が増えている。
「自分に甘い人」の特徴と解決法はこちら
関連記事:「自分に甘い人」7つの特徴と、直したい人がやるべき4つのこと
そういった人は、自分の感情を自分で律することができない。
自分の欲望に、すぐ負ける。
自分の不満は、すぐ表に出す。
真面目で責任感のある人ほど、そういった「自分に甘い人」を見てイライラすることもあるかもしれない。
「コイツ、よくそこまで自分に甘くできるな…」
「おいおい、仕事をなんだと思ってるんだ?」
「いい加減にしてよ!私はあなたの親でも先生でもないんだから…」
こんな感じで、イライラが爆発寸前になっている方もいるかもしれない。
「もうイライラしたくない。疲れた…」と。
不毛なイライラから卒業するために、まず「自分に甘い人」にイライラする原因を見ていこう。
全てのことには、原因がある。
「自分に甘い人」にイライラする原因
自分に甘い人にイライラする人は、
目の前にいる「自分に甘い人」が原因で、イライラしていると考える。
しかし、人間の「心の中」で起こる反応は、その人の「性格」や「価値観」で決まるものである。
自分に甘い人にイライラする人は、実はタイプが決まっている。
それは「自分に厳しい人」である。
「自分に厳しい人」の傾向
「自分に厳しい人」には、こういった傾向がある。
- いつも頑張っている
- 責任感が強い
- 真面目
- ストイック
- ルールを厳格に守ろうとする
- 仕事に対するこだわりが強い
- 「白か黒か(正しい/間違い)」で考える
- 完璧主義
- 人から変に見られないよう意識している
きちんと仕事をしようとする。
ちゃんとした人でいようとする。
つまり、自分に甘い人の「真逆の価値観」を持っているということ。
すると、自分に甘い人に対して2つの「心の反応」が起こる。
ジャッジ(裁く)
自分に厳しくすることで、自分を律し、望ましい結果を出す。
それは美徳であり、自分の中の「正しさ」として持っていて良い。
だが、多くの人は自分の中の「正しい」から外れたものを見て「間違っている」と判断する。
これを「ジャッジ」という。
「私は正しい、あなたは間違っている」という心の反応である。
相手にイライラという感情が湧き起こったら、それは「相手をジャッジしている」というサインである。
自分に厳しい人は、ついついその自分の「基準値」を、人に押し付けたり強制しようとする。
「これ位はやって当たり前」のレベルが高いのだ。笑
その結果、自分の基準値に満たない相手を見てイライラしたり、軽蔑したり、怒ったりする。
「相手の間違いを正そう」と、相手を否定したり圧力をかけようとする。
求められていないのに、延々とアドバイスや説教をしたりする。笑
ここで「会社のルールから逸脱しているんだから、怒られて当然でしょ?」
「仕事はキッチリやるのが当たり前でしょ?」と思った方もいるかもしれない。
それは正しい。
逸脱するのは「自分に甘い人の課題」である。
その人がやったことの結果が、良くも悪くも、その人に返ってくるだろう。
他人の課題に、別にあなたがイライラする必要はないのだ。
ちなみに「自分に厳しい人」には重苦しい、近寄りがたい雰囲気が漂う。
そういう人に、周囲のメンバーが心を開いて本音を言うのは難しい。
必然的に、職場で孤立しやすい。
(本人的には「孤高の存在」だと解釈しているかもしれない笑)
ましてや「自分に甘い人」と良好な関係性を築くことは困難。
「水と油」である。
「自分に対する厳しさ」で、逆にがんじがらめになっている人も多い。
投影
投影(とうえい)とは、
「自分の感情や素質を認めたくないときに、それらを他人のものだと考えてしまうこと」を指す。
「厳しさの度合い」にもよるのだが、「自分に厳しい人」は自分を抑圧している。
自分の気持ちにフタをして「我慢」させているのだ。
自分に厳し過ぎると、自分がしんどい。
心に余裕がなくなり、更に人にイライラしやすくなる。
自分の中の「我慢しているけど、本当はやりたくないこと」
それを目の前でやっている人がいたら「不快」になるのが人間である。
- 自分が諦めたことを誰かが達成したらモヤモヤする
- 自分が逃げていることを誰かがチャレンジしていたらモヤモヤする
- 自分が我慢していることを誰かが我慢せず自由にしていたらモヤモヤする
「私がこんなに我慢してきたのに」
「私がこんなに苦労してきたのに」
「私がこんなに頑張ってきたのに」
「私がこんなに怒られてきたのに」
目の前で、自由にやりたいようにやっている人がいる。
自分に甘い人を見てイライラする原因。
それは「私も本当はそうしたかった」「私も本当は我慢したくなかった」という「隠された本音」である。
その気持ちを、相手に「投影」しているのだ。
これを認めるのは、抵抗感を伴うかもしれない。
だが、もし投影していないなら、どれほど「自分に甘い人」を見ても「そういう人もいるよね」で終わるはずである。
仕事においては「この人には期待しないでおこう」と判断して見切りをつければいいのだ。
自分に甘い人にイライラした時の対処法
①自分と相手の課題を区別する
前述したが、自分に甘過ぎるのは「自分に甘い人の課題」である。
その人がやったことの結果が、良くも悪くも本人に返ってくる。
「他人の課題」はあなたが解決できない。本人しかどうこうできない。
別にあなたがイライラする必要はない。
自分と相手の課題を、ちゃんと分けよう。
相手の課題を背負わない。相手の課題で苦しまないこと。
あなたと関係がないのだから。
その人がどんな性格でいようが、どんな人生を送ろうが、その人の自由なのだ。
そこは尊重しよう。
相手を尊重しないと、あなたも尊重されない。
②「自分に甘い人にイライラする」課題と向き合う
人は、相手に「投影」をする。
目の前にいる相手は、自分の内面を写す「鏡」である。
甘い人と向き合うことで「自分の課題に気付く機会」にすることもできる。
相手の課題は解決できない。
自分の課題と向き合い、解決した時、目の前の相手に対する見方も変わる。
イライラするという「自分の課題」と向き合い、解決することの方が重要である。
相手をイライラしないように変えようとするのではなく、自分が「イライラしない価値観」に成長する方が簡単ですよ。
③寛容さを持つ
自分が成長したり、大きな目標を達成していくには、
- 自分の甘えを律すること
- 自分の弱さを乗り越えること
- 自分の限界を超えること
- ひたむきに努力をすること
それらはもちろん大切だが「自分の正しさ」に固執し過ぎると、それはそれで大きな弊害となる。
自分を高める気持ちは持ちつつ「人間とは未熟で不完全な生き物である」という前提を忘れないこと。
お互いの未熟さに寛容さを持ちながら、共存していくことが大切である。
寛容さを持って、相手の未熟さを許す。
他人を許せない人は、自分も許されない。
「自分が課題だらけなのに、人の課題に怒ってる場合じゃないよね」という意識を忘れないようにしたい。
④自分に優しくする
自分に甘い人に対してイライラする時、相手でなく自分を見てみよう。
私は、自分に厳し過ぎないだろうか?
私は、自分を追い込み過ぎていないだろうか?
自分を「冷たい厳しさ」で傷付けていないか見てあげよう。
「厳しさ」だけでは、人は生きていけない。
時には、自分自身に優しくすること。
自分を思いっきり甘やかしてあげることも大切である。
あなたはロボットではない。
奴隷でもない。
血が通った、一人の人間なのだから。
「厳しさ」と「優しさ」を、ちゃんとバランスをとっていこう。
(個人的には「50:50」で良いと思っている)
⑤相手と適切な距離をとる
自分に甘い人は責任感がなく、仕事もいいかげんである。
ミスやクレームなども発生しやすい。
都合が悪くなった時に責任転嫁されないように、適切な距離をとることも大切である。
その人がやったことの責任は、その人が取るべきもの。
何でもかんでも、相手を助ければいいという訳ではない。
誤ってミスをした時などはサポートすることも必要だが、当人が自業自得で引き起こしたことは放っておこう。
人は、痛い目に遭わないとわからないし、変わらないのだ。
痛い目に遭うという「成長の機会」を奪ってはいけない。
「自分に甘い人」にイライラしないために
いつまでも「自分に甘い人」を見てイライラすることは、自分にとっても損である。
相手でなく自分自身と向き合い「成長の機会」にすることで、イライラしない自分に成長していきましょう。
すると、あんなにイライラしていた相手を見ても、
「この人は自分の成長の役に立ってくれた」
「自分の体を張って大切なことを教えてくれた!笑」となる。
そして自分に厳しいことも大切だが、もっともっと、自分に優しくしてあげましょう。
あなたは、それ以上頑張らなくていい。
もう充分、頑張ってきたんだから。
もっと自分を、認めてあげましょう。
明日は明日の風が吹く。