噂話に参加しない
噂話が好きな人間は、どこにでもいるものだ。
噂(うわさ)は、その内容が事実であるかどうかを問わず、世間で言い交わされている話のこと。類義語として飛語(蜚語)、ゴシップ、デマ、流言などがある。
(Wikipediaより)
あなたも職場で、噂好きな人間が集まって、
他人の噂話に興じる場面に遭遇したことがあると思う。
大抵「噂話ご意見番」みたいな人が先導して行われていることが多い笑
他人の失敗や醜聞などのスキャンダル、悪意のある根も葉もないデマなど、
三流週刊誌レベルの話題が、面白おかしく語られていく。
下卑た笑い声が響き渡る。
ある種、噂話には麻薬的な中毒性があり、ついつい参加したくなる性質のものであるが、
ハッキリと断言したい。
噂話に参加することは、リスクしかない。
まず、本当かどうかもわからない、
確実性の不明な話に振り回されることになってしまう。
例えば、
あなたがAさんについての悪い噂を信じて、Aさんの評価を変えてしまったとする。
「コイツ最低やな・・・」とか内心で思いながら、Aさんと接することになるわけだ。
Aさんもなんとなく空気の変化を察知して、どこかよそよそしくなってきた。
1ヶ月後、Aさんの噂話が、真っ赤な嘘だったと判明する。
あなたは、何の非もないAさんに対して、
何の謂れもない悪感情をぶつけていたことになる。
その時のあなたは、ただの加害者である。
低レベルな加害者である。
こういったことは、簡単に起こりうる。
噂話は、人を振り回す。
積極的に噂話に参加する人間のタイプは決まっている。
自分の人生の現状に不満を抱えている人間である。
目の前の現実、自分自身の不満から目を逸らす為に、最もお手軽な方法がある。
他人を馬鹿にすることである。
他人の失敗を笑うことである。
他人を下げると、相対的に自分が上がったように感じる。
すると、自分の現状に対して、何をしなくても済んでしまうのだ。
しかし、それは自己破壊的な行為でしかない。
海で遭難した人間が、喉の渇きを癒すために海水を飲むようなものだ。
塩分濃度の高い海水を飲めば飲むほど、喉が渇いていく。
やがて、海水を飲み続けた人間は死に至る。
あなたの職場にいる、
噂話に興じる人々の顔付き、表情をよく見ていただきたい。
その場の「負の空気感」を、よーく感じて見て欲しい。
その人達は、あなたに身を持って教えてくれているのだ。
「こうはなるなよ」と、体を張って教えてくれているのである。
あなたが人生で出会う人間は、2種類しかいない。
「教師」と「半面教師」である。
あなたが前向きに人生を進んでいきたいのなら、
絶対に関わってはいけない場面である。
あなたが他人から噂話を振られても、
常に一定の距離感を持って接することをオススメする。
相づちは打たずに、なるべく別の話題に切り替えよう。
油断して、つい「そうですよね〜」と同意したことを、
後から「あの人がこんなことを言っていた」と拡散されることもあり得る。
「時間」は、あなたの貴重な「資産」である。
低レベルな誘惑に惑わされることなく、
「自分の道」を、志を持って進めばいい。
常に自分の心を「悪いもの」ではなく、
「良いもの」で満たしていたいものだ。
今日も頑張っていきましょう。
他人に泥を投げる者は、
誰よりもおのれ自身を汚す。
トーマス・フラー