溢れたミルクに泣かないで

アメリカの古い諺に、こんなものがある。
「It is no use crying over spilt milk」
「溢れたミルクを嘆いても仕方ない」
床に溢れてしまったミルクは、もう戻らない。
「取り返しのつかないこと」を表現した諺である。
人生を生きていると、いろいろあるものだ。
今まで何度も「もうダメだ」と思う瞬間があったし、
「取り返しがつかない状況」に直面したことも何度もあった。
そして、
ここ数日も「参ったな・・・」
と、思わず呟いてしまうような状況が起こっている。
今まで頑張ってきた「1本の道」が断たれてしまったことに対して、
少なくない喪失感を感じている。
昔の私であれば、ただただ焦り、迷い、
右往左往してしまうだけだったと思う。
しかし、今は違う。
逆境やアクシデントが起こった時は、
「冷静に意識を研ぎ澄ませること」を最優先する。
全てはそこからである。
悪い状況に呑まれて取り乱し、流され続けた挙句に疲弊し、
再び立ち上がる力を失っては、元も子もないのだから。
状況を俯瞰で捉え、
「今、何ができるか」を考える。
「It is no use crying over spilt milk」
この諺は「最後には前を向くこと」を教えている。
「溢れたミルクは戻らない」
しかし、
コップからミルクが溢れても、
いつまでも泣いていてはいけない。
また、ミルクを注げばいいのだから。
それが「生きる」ということなのだ。
ただ前を向いて、歩き続けるのみ。