【会社員必見】「ねぎらい」という「人間関係を豊かにする魔法」
この日本という社会で、
日本の文化の中で「人間関係」を豊かなものにするために、
まず抑えておきたい「重要なコミュニケーション」がある。
「ねぎらい(労い)」である。
「ねぎらい」とは、
相手の労苦をいたわること。
相手の骨折りに対して謝意を表すること。
労うことの大切さ
会社で仕事をしている時や、現代社会で生活をしていく中で、いろいろ大変な事はある。
心身ともに疲れ切ってしまったり、気落ちしてしまうこともある。
そんな時、誰かがかけてくれた「ねぎらいの言葉」が、
とても心に響いて嬉しかったり、満たされた気持ちになることがある。
誰から言われても、ねぎらいの言葉というものは嬉しい。
心から発するねぎらいの言葉は、人の心を癒すものである。
代表的なねぎらいの言葉といえば、
「お疲れさま」が非常によく使われるものであるが、
日常的に多用され過ぎて「記号」のようになってしまい、
ありがたみを感じることも少ないのではないだろうか。
ねぎらいの言葉は、心から「相手をいたわる気持ち」を持って、
感謝とともに伝えるものである。
「いつもありがとう」
「ありがとう、助かるよ」
「よくやってくれた」
「いつも頑張っているね」
あなたが仕事を頑張っている時に、
上司からこんな言葉をかけられたら、どう感じるだろうか?
あなたの職場が、人間関係の「繋がり」が希薄な、
殺伐とした雰囲気に満ちた場所であるならば、
この「ねぎらい」の文化を復活させることが先決である。
他の誰もやらなくても、あなたが始めればいい。
むしろ、職場内で「他人にねぎらいの言葉をかけてあげられる貴重な存在」
ということで、周囲の評価も上がるだろう。
ここで注意したい「誰もが陥りがちなこと」がある。
例えば、あなたが仕事の負担や責任が重くなってくる中堅管理職だとする。
部下が苦労して仕事に取り組んでいる様子を見て、
「俺の立場の辛さに比べたら、お前の苦労なんて大したことないだろう。
何を泣き言を言ってんだよ・・・」
という風に思ってしまうことである。
このパターンは本当に多いし、
どこの会社にも、こういった人間はいる。
自分の辛さ、しんどさと比べて見るから、
部下の苦労を肯定できない。
そもそも、
「比べること」自体がおかしいのである。
そして、それは何の「良い結果」も、もたらさない。
ついでに言うと、そんな気持ちになるのは、
あなたが「誰かにねぎらって欲しいから」である。
あなたの苦労はあなたの苦労であり、
部下の苦労は部下の苦労である。
関係がない。
部下の仕事に満足できなかったとしても、
まずは「お疲れさん。大変だったろう?」
という優しい言葉で、相手の苦労に「報いてあげること」が大切である。
人は「自分がしんどい思いをしてやったこと」
「自分が頑張ってやったこと」に対して、
何らかの「報い」がなければ、またやりたいとは思えないものである。
そうやって人をねぎらうことで、大きな結果にも繋がるし、
職場内に「良い空気」が循環するようになってくる。
そうしたことをやり続けると、あなたの心にも良い変化が起こるだろう。
「人をいたわり、感謝できる人間でいること」は、
「自分を大切にすること」でもあるのだから。
明日は明日の風が吹く。