「部下を減点方式で評価する上司」になっていませんか?
もし、あなたが「中間管理職」「中堅リーダー」であれば、
こういった事で悩んだ経験はないだろうか?
- 部下から信頼されない、心理的な距離を感じる
- 自主性のある部下が育たない
- 部下から「やる気」が感じられない
- (部下が)指示した仕事も満足に出来ない
- 部下と「腹を割ったコミュニケーション」ができない
- 自分の周りの空気が殺伐としている
- 上司は「部下から嫌われるのが仕事」だと思っている
そこには様々な「原因」があるが、
もしあなたの「部下に対する評価基準」が、
以下の「言葉」通りのものである場合は、
早急な改善が必要だといえる。
それは「減点方式」である。
今回は、
部下との接し方、マネジメントに悩んでいる管理職の方へ
「減点方式の評価」の弊害についてお伝えしていこう。
減点方式の上司と職場
まず、あなたが過去に遭遇した、
「嫌な上司」「ダメな上司」を思い出してみてほしい。
たくさん、頭に浮かんだだろうか?笑
そういった上司には「共通点」がある。
それは、
「減点法式でしか部下を評価できない」というもの。
仕事の評価基準は「減点方式」と「加点方式」がある
加点方式とは
物事の評価を、点数が増えていくように評価していく方法。
ゼロからスタートし「行動」「チャレンジ」「成果」「姿勢」等を見て、
加点していく、積み上げていく評価の考え方。
減点方式とは
スタート時が100点で「失敗」「短所」等を見て減点される評価の考え方。
何をどれだけ上手くやっても、加点はされない。
ちなみに、
「職場の雰囲気」が殺伐としている会社は、
殆ど「減点方式」を採用している。
ただ、単純に「減点方式=悪」かというと、そうではない。
仕事は遊びでないし、相応の「価値提供」をしていかなければ「対価」はない。
ましてや管理職は、業績などでシビアに「減点方式」で評価をしなければいけない場合もある。
しかし、
「減点方式だけでしか部下を評価出来ない上司」は、ただの無能である。
例え「プレイヤー」として優秀であっても、
「マネージャー(マネジメントする人)」としては論外。
「管理職」の意味を理解していない。
部下のミスがあれば、鬼の首を取ったかのように、
上からどやしつけるような上司。
口から出てくるのは「ネガティブ」な言葉ばかり。
例え部下がダメだったとしても「お前はダメだ」言う事に何の生産性もない。
それが「事実」だからといって、「正論」だからといって、
何でも言って良い訳ではない。
「正論」ほど人を傷付けるものはない。
(部下に対する「伝え方」を吟味するのも、管理職の仕事である)
こういった人間の根底にあるのは、
「俺の足を引っ張るな」
「俺の顔に泥を塗るな」
「俺の出世の邪魔をするな」
つまり、自分の事しか考えていないのだ。
そして「減点方式だけの上司」の多くが
「100点からのスタート」ではなく、
「及第点からのスタート」になっている場合も多い。
ノーミスでクリアしても、及第点。
部下のモチベーションが、上がるはずもない。
上司が望む基準の「結果」を部下に要求しても、
部下がそれを達成できることは少ない。
上司より仕事に対する経験が浅く、不慣れなのだから。
「減点方式だけの上司」の部下は、
多くの場合「部下の能力」「成長の可能性」を潰してしまう。
加点方式で仕事を評価できる上司は指導力が高い
部下の仕事が、現状で上手く出来ていなくても、
「前回の時」と比べて、成長した部分に注視し、部下を評価する。
誰でも最初は初心者であり、
その時期を「いかに我慢して育てるか」が大切なのを分かっている。
プロ野球の選手でも、殆どの1流選手が、
最初は我慢して試合に出させてもらい、
徐々に芽が伸びていくものである。
「加点方式」で育った部下は、
あなたに対して恩義を感じ、信頼を寄せるだろう。
「減点方式の上司」にならないように気を付けよう
いかがだっただろうか。
自身のマネジメント法が
「減点方式」一辺倒になっていないか、
ぜひ振り返ってみていただきたい。
人間は、ロボットではない。
感情を持った生き物なのだから。
そして最後に。
自分自身にも、減点方式で厳しく接することをやめよう。
ストレスやプレッシャー、
生き辛さを抱えながら仕事をしたくないのであれば、
もっと自分を大切にしてあげよう。
自分に優しい人が、人にも優しくできるのだ。
明日は明日の風が吹く。
Comment
減点方式が具体的に駄目な理由が全く書いてないの逆にすごいですね
事実で正論なら人を傷付けるだの訳のわからないポエムに逃げないで素直に評価を受け入れたらどうですか?
あさん
最後までお読みくださった上に
感想までいただき、
ありがとうございます。
かなり前の記事なので、
少し書き直そうと思います。