【立ち止まってみる】はっぴいえんどの夏
お疲れさまです。
今日も日差しが眩しい。
街を行き交う人々の表情も、どこか陽炎のよう。
毎年、夏の季節になるとこの曲を思い出す。
「夏なんです」はっぴいえんど
作詞:松本隆 作曲:細野晴臣
田舎の白い畦道で
埃っぽい風が立ち止る
地べたにペタンとしゃがみこみ
奴らがビー玉はじいてる
ギンギンギラギラの
太陽なんです
ギンギンギラギラの
夏なんです鎮守の森は ふかみどり
舞い降りてきた 静けさが
古い茶屋の 店先に
誰かさんとぶらさがる
ホーシーツクツクの
蝉の声です
ホーシーツクツクの
夏なんです空模様の縫い目を辿って
石畳を駆け抜けると
夏は通り雨と一緒に
連れ立って行ってしまうのです
モンモンモコモコの
入道雲です
モンモンモコモコの
夏なんです日傘くるくる ぼくはたいくつ
日傘くるくる ぼくはたいくつ
これほど「夏の香り」を感じさせる曲を、私は知らない。
そんな香りは現実に存在しないのだが、
「夏の香り」という言葉から、
私たちはたくさんのイメージを共有することができる。
川辺で沢蟹を見付けた夏
神社で夏祭りを楽しんだ夏
急な夕立から逃げて雨宿りした夏
山の中でカブトムシを獲った夏
ラジオ体操に通った夏
夜空に舞う花火に心を奪われた夏
家族で海水浴に出かけた夏
毎日が眩しかった夏
夏は、たくさんの「楽しい思い出」をあなたにくれたはずだ。
大人になり、毎日の生活に追われて、
夏を楽しむことを忘れてしまっていないだろうか?
心を豊かに生きることを忘れていないだろうか?
この夏は、永遠には巡って来ないのだから。
夏を探しに、出かけよう。
明日は明日の風が吹く。