自分の美学とは?自分軸だけでは自分らしく生きられない理由
ハラを割った話をしよう。
結局のところ、
私達が本当に求めているのは、
厄介で扱いにくく、
思い通りにいかないこの「自分」という存在。
自分とは何なのか。
そこを理解し、
自分の本質に立ち返ること
ではないだろうか。
ずっと感じているかもしれない。
何かこう、
「自分」として生きていない気がする、と。
その違和感。
漠然とした不安。
そして、
いつの間にか染み付いてしまった
劣等感。
頭ではわかっている。
「自分を変えたい」
「自分らしく生きたい」と。
しかし、そもそも
「自分らしさ」とは何なのか。
わからない。
ただ、一つ言えることがある。
人間の本質は、
子供の頃から見えていた
「個性」と「純粋さ」にある。
それが消えることはない。
心の奥底に、ずっとある。
誰かに否定されても、
理不尽な目に遭っても、
自信を失っても。
ずっと、自分の中にある。
そして、
大人に成長していく過程で
喜怒哀楽、成功や失敗など、
あらゆる体験とぶつかり合うことで、
その純粋な本質は鋭く削り出され、
再び輪郭を現し始める。
やがて、
自分の中を真っ直ぐに貫く
一本の柱となっていく。
どう生きるのか。
何を大切にするか。
絶対に譲れないこと。
その確固たる「生き様」
私にとって、
それは「美学」である。
「自分の美学」とは
それは、
輝かしいものである必要はない。
華々しい成功や栄光ではなく、
むしろ逆である。
逆境に追い込まれた時。
失敗した時、恥をかいた時、
逃げ出したくなった時。
その暗闇の中で、
自分がどう向き合ったか。
どう乗り越えたか。
そこから、その人にしかない
「美学」が醸成されていく。
成功体験は、
正直、誰でも語れる。
ただ、
挫折や絶望との向き合い方は、
その人にしか語れない。
そして、そこに
唯一無二の価値がある。
世の中で広く使われている、
「自分軸」や「自分らしさ」という言葉。
もちろん、大切なことではある。
ただ、
一般に定義されているそれらの言葉は、
あまりにも表面的で安っぽい。
世間一般の「自分軸」は、
「他人に流されないようにしよう」
「自分の気持ちを大切にしよう」
くらいの意味で止まっていることが多い。
間違ってはいないが、薄い。
自分軸には「思想」がない。
ブレないというスタンスはあるが、
「何のためにブレないのか」
そこに哲学がない。
人生の土台にはなっても、
「生き様」と呼べるような深みはない。
そもそも、本来
自分軸というものは
あって当たり前のこと。
目的ではなく、前提なのだ。
「美学」は違う。
自分の美学とは、
「絶対に譲ってはいけないもの」を
言葉と行動で一致させていく覚悟。
「自分軸」は
「ブレないようにしよう」という
意識の話だが、
「美学」は、
それを譲った瞬間に
自分の尊厳が破綻する。
自分自身の誇りを捨て、
裏切ることになる。
私という男の美学
たとえば、
私の美学について言うなら。
嘘をつかない。
卑怯なことをしない。
格好悪いことはしない。
自分がやると決めたことは
やり切る。
大切な人を守る。
言葉にすると、
拍子抜けするほどシンプルなもの。
ただ、この「シンプルなこと」を
どんな状況でも貫き通すのは、
全くシンプルではない。
追い詰められた時、
損をしそうな時、
誰も見ていない時。
そういう場面で
自分の美学を曲げずにいられるか。
そこに全てがかかっている。
私は、「美学」という言葉から
研ぎ澄まされたナイフのような
凛とした凄みと、美しさを感じる。
昔の私には、美学がなかった。
高校3年の時。
自分の尊厳を踏み躙られても、
戦うことをしなかった。
逃げるように不登校になった。
33歳で中間管理職になった時。
半年で潰れ、心が折れて休職した。
あったのは
「劣等感に負ける弱さ」
「自分の正しさへの執着」と
だけだった。
美学のない自分軸は、
ただの「我」である。
美学のある自分軸は、
「生き様」になる。
休職を経て、
自分自身と徹底的に向き合い直した。
「自分はどうありたいのか」
それだけを、ずっと考えていた。
その答えが、
私の美学になっている。
絶対に逃げない。諦めない。
卑怯なことをしない。
自分で決めたことは、やり切る。
何も特別なことではない。
ただ、
これを「絶対に曲げない」と
誓ったから、今の自分がいる。
あなたの中に、
美学はあるだろうか。
「自分軸で生きよう」と
言われても、よくわからなかった人。
「自分らしくって、何だろう」と
ずっと答えが出なかった人。
あなたに必要なのは、
「美学」かもしれない。
正直、
美学を持たない人生など
肉の入っていないカレーのように薄い。。
逆に、美学を持った人間は強い。
何があっても折れない。
折れたとしても、また立ち上がる。
なぜなら、
折れっぱなしでいることが
自分の美学に反するからだ。
全てを失ったとしても、
美学だけは残る。
そして、
美学さえあれば、
人は何度でもやり直せる。
あなたの「美学」を、
見つけにいこう。

