暴力パワハラ上司への対処法【闘う】

「パワハラ」
今や、誰でも知っている言葉である。
パワーハラスメントとは、職権などのパワーを背景にして、本来業務の適正な範囲を超えて、継続的に人格や尊厳を侵害する言動を行い、就労者の働く環境を悪化させる、あるいは雇用不安を与える」と定義されている(Wikipediaより) |
このように、主に「職権を利用した精神的な攻撃」を指すのだが、
今回は、身体的な暴力編を取り上げる。
私個人の話でいうと、殴られた経験は2〜3回しかないが、
殴られる寸前の恫喝みたいな事はたくさんあった。
一番印象的な出来事は、職場の基地内で使用する軽トラックで轢かれそうになった経験だろうか。
私は当時20代前半の、内気でどうしようもない落ちこぼれだった。
トラックを運転していたのは元走り屋の兄ちゃんだったのだが、
彼から、以前からちょっと目を付けられていた。
彼が運転するトラックの荷台に資材を積載する為に、車がバックしてくるのを待っていた。
結構な速度でバックしてきて、私の体の、本当に手前で急ブレーキで停車した。
それが故意であることは明白だった。
その時に、当時の気弱な私がどうしたかというと、
自分を奮い立たせて、戦ったのである。
当時の私は高校時代のトラウマによるウツ状態で、本当に惨めだったが、
それでも必死に戦った。
そこで闘わなければ、自分の尊厳が踏みにじられたままになると感じたからだ。
まあ、戦ったと言っても彼の肩に腕をまわして、路地裏に連れて行こうとしたところを、
他の人間に止められて終わっただけなのだが・・・
彼の目の前で鉄柵を本気で蹴り上げ、
「次やるなら覚悟しておけよ」という意志は示しておいた。
このブログの「テーマ」は、突き詰めていくと
「人格と実力を高め、あらゆる局面に対処し、会社員として結果を出せる人間に成長する」ことである。
だが、避けられない戦いというものもある。
「人としての尊厳」を踏みにじってくるパワハラ上司
大前提として、無駄な戦いは避けることが最善である。
そもそも、なぜ私が彼から目を付けられのか?
私に「隙」があったからである。
武道の視点で言うと、誰かから戦いを挑まれた時点で、
自分の「負け」なのである。
そこは真摯に「己の未熟さ」と向き合う必要がある。
いつも自信なさげで、声もか細く、相手に弱々しい印象を与えてしまったり、
仕事でくだらないミスばかりしていたり(そこで自分を責める必要はないが、再発防止策は徹底して行おう)
いつも「自分の心の弱さ」に視点をフォーカスしていて、
周りの人間を見ていない、気遣いができなかったり・・・
そういった、
人から馬鹿にされたり、見下されたり、攻撃されるような「隙」を、
自分で生み出さないこと。
あなたが誰かからパワハラを受けているのなら、相手が悪いのは勿論だが、
自分が「隙」を生み出さないように努めなければ、
また同じ事態を引き起こすことはあり得る。
暴力的な人間はたくさんいる。
そして、そういった人間に付け込まれたくないなら、
ひたすら、自己研鑽に努めていくしかない。
話を戻そう。
相手が、身体的な暴力であなたを支配しようとしてきている。
あなたの尊厳を踏みにじろうとしている。
あなたが、あなたの尊厳を守りたいのなら、
戦わなければいけない。
戦い方は人それぞれでいい。
「暴力はやめてください!」と毅然とした態度で訴える。
会社の上層部に訴えたり、
証拠を集めて、弁護士に相談したり、
護身で通る範囲で応戦したいなら、すればいい。
大切なのは相手に「2度と同じことをさせない」こと。
反省など求める必要はない。
馬鹿に浸ける薬はないし、時間がもったいない。
泣き寝入りすることは「解決」とは言わない。
あなたには、人としての尊厳を持った人生を送る権利がある。
幸せな人生を送る権利がある。
それは、他の誰にも侵害されるものではない。
あなたに心からの応援と、尊敬の念を込めて言う。
立ち上がれ!
人生のバッターボックスに立ったら、
見送りの三振だけはするなよ。
小林繁