「成長の階段」を上がり続ける
物事には段階があって、
人間の意識にも段階がある。
人間、誰もが平等に通る「成長の階段」がある。
あなたが今「人生に疲れている」「辛い」「悩ましい」というのであれば、
まず、最初に行うべきは
「傷付いた自分を癒すこと」である。
自分は、ただそこに存在するだけで、
「物事の成功・失敗」に左右されることのない、
「絶対的な価値がある存在」であると気付く必要がある。
それが「成長の階段」の入り口である。
ネガティブだったり、劣等感を抱えていたり、悲観的、絶望的、 そういった状態で
何かにチャレンジしたり目標を達成しようとしても、
それは「両足に重い鎖をつけたまま、階段を上がる」ようなものだ。
「ありのままでいい」
「頑張らなくていい」
「願うだけで引き寄せる」
昨今耳にすることの多い、
こういった「耳触りの良い言葉」を自分に都合の良いように曲解し、
「現状に対する不満」から目を逸らす言い訳に使っていては、
いつまで経っても「成長の階段」を上がることはできない。
５０代、６０代になっても、
「やるべきことをやってこなかった人」
「怠けて生きてきた人」
「現実の不満から目を逸らして生きてきた人」
こういった「成長の階段」の最初の段階で止まったままの人間を、たくさん見てきた。
幼児レベルの意識しか持たないまま、
人生の大半を過ごしてきた人を。
努力もせず他力本願的に、
何か「現状に対する不満」をひっくり返すような出来事が起こるのではないかと、
人は夢想し、追い求めてしまうものだ。
しかし、自分の人生の現状が嫌なら自分で変えていくしかない。
まず嫌な現状を認めて、受け入れて、
そこから「やるべきこと」をやっていくしかないのだから。
でも、そうやって行動していけば、経験が積み上がっていき、
やがていつか改善されるだろう。
望んだ結果を得ることも出来るかもしれない。
多くの人は、
「努力した時間に比例して、成長していく」と考えがちだが、
これは、大きな誤解だといえる。
成長は「階段の形」を成して現れる。
そこを理解しているかどうかが、大きな分かれ目になるかもしれない。
階段の長さは均一ではない。
すぐ上がれる階段があったかと思えば、
「道？」と思ってしまうような長い階段も存在する（笑）
上がるために必要な時間も努力も、それぞれ違う。
「成長の階段」は全ての人間の前に、平等に現れる。
階段を上らなければ、ただ時間だけが過ぎていく。
階段と向き合うのも、目を逸らすのも、
その人が決めること。
しかし、
たくさんの階段を上らなければ、見えない景色がある。
「ああ、頑張って、自分を奮い立たせながら、長い時間をかけて、
階段を上がってきた甲斐があったな・・・」
そう思わせる景色がある。
「この人は、一体どれだけの【成長の階段】を上がってきたんだろう」
そう圧倒されずにいられないような傑物を、何人か知っている。
そういった人達との出会いは、大きな「財産」である。
私も、彼等と同じ景色を眺めてみたい。
「成長の階段」を、上がり続ける。
絶対に、目を逸らさない。
この人生の続く限り、階段を上がり続ける。
