それは努力か苦労か【その２】
以前、当ブログで、
という記事を書かせていただいた。
「苦労」とは、 不自由かつ受け身の生き方で、苦しい嫌な思いをすること。
「努力」とは、 自由かつ自立的な生き方で、目的のために頑張ること。
物事に対する、自分の意識次第で変えることができる。
そういった内容の記事だった。
今回は、その続きというか、
大切なことを補足したい。
あなたが取り組んでいる仕事が
「努力」でも「苦労」でも、
「取り組んでいる内容は同じ」であり、
「使っているパワーも同じ」であるということ。
ある仕事に「努力」の意識で取り組んでも、
「苦労」の意識で取り組んでも、
使う「労力」は同じなのだ。
ただ、結果に対する「考え」「捉え方」が違う。
苦労は「精神的な苦痛」なので、仕事が終わったらドッと疲れる。
自分がやっていることに充実感もなく、達成感を感じることもなく、
「ああ、やっと苦痛な時間から解放された・・・」
と、ホッと胸を撫で下ろすだけ。
明日も同じことを繰り返すかと思うと、
気が重くて仕方ないから考えないようにしている。
ひたすら「現実逃避思考」に逃げる。
「結果」からパワーを得ることができない。
しかし努力の場合は「目的を達成するためのプロセス」、
「自己成長のための実践」という意識で取り組むことができる。
「結果」に対して「達成感」を感じることができるし、
「頑張った自分」「努力した自分」を誇りに思うことができる。
その経験の積み重ねが「自信」になっていく。
「パワーが生み出されるサイクル」といえる。
「苦労」だと、取り組んだことの「結果」からパワーを得ることができない。
「努力」だと、取り組んだことの「結果」からパワーや自信を得られる。
ただ、やっていることは一緒で、
使う労力も一緒。
ここまで書いてきたが、あなたにお聞きしたい。
あなたは、どちらを選択しますか？
人間は「感情の動物」である。
社会生活においても、ともすれば原始的な、動物的な「感情」に流されてしまう。
感情は感情であり、理屈で測れるものではない。
感情は「動物としての条件反射」という側面が強いので、
それに振り回される前に「俯瞰の視点」で自分を視る必要がある。
「泣き言を言いたい自分」と向き合ってみる。
とことん向き合って「結論」を出す。
あなたが卑下している仕事は、本当に無価値なものなのだろうか？
あなたが苦痛だと感じている仕事は、本当に無駄なものなのだろうか？
何のためにやっているのか？
どんな自分になりたいのか？
ぜひ、この機会に考えてみてほしい。
あなたは、もっと自由に楽しんでいいのだ。
「朝に人としての道を悟ることができれば、その晩に死んでも悔いはない」
という事こそが人の道である。
人としての努力をすることもなく、ただ死に向かうのは人の道ではない。
高杉晋作
