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自分を大切にできない心理とは?自分を大切にする10の方法

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自分を大切にする方法
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「仕事で結果を出すスキル」「無敵の人間関係を創る技術」「ストレスリーのマインドセット」「自分の能力を発揮する技術」を教える専門家。「職場性ストレス」の第一人者。自身も元国営企業に17年間在籍。派閥や忖度が横行する弱肉強食の世界で、異例の若さで管理職に昇進。300人以上の部下をマネジメントし、あらゆる「仕事のトラブル」「人間関係の問題」を解決してきた経験を持つ。活動開始から5年間で様々な業種の会社員/管理職、起業家、経営者、コーチ/カウンセラーなど約500名をコーチング、1500人以上にサポートを行う。コーチングの世界的権威から学んだメソッドと、自身の壮絶な人生経験に裏打ちされたコーチング技術は、社会人が抱える悩みや問題を解消し「現実の成功/内面の成長」を掴む技術として定評がある。
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いつからだろう?

「自分を大切にできていない」と
感じるようになったのは。

 

仕事、人間関係、恋愛、
いつも誰かの都合に流されて、
自分のことは後回し。

我慢してばかりで、
もう疲れたな…

 

そんな風に感じていませんか?

 

今回は、

「自分を大切にするって何?」」

「自分を大切にできない、たった1つの原因」

「自分を大切にする10の方法」など、

これを読めば全てわかる!という
内容でお伝えしていきます。

 

「受け身や我慢ばかり続いて心が疲れてしまっている」

「自分がどうしたいのかわからなくなっている」

「もっと自分らしく幸せに生きたい」という方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

「自分を大切にする」とは?

断言します。

「自分の人生」を幸せに生きるために、
最も重要な土台の部分

 

それは
「自分を大切にすること」です。

 

でも、

「自分を大切する」が
よくわからないまま、

糸の切れた凧のように
流されて生きている人も多いかもしれない。

 

まずは、
この記事を読んでくださっているあなたに
「自分を大切にする」とは何なのか、お伝えします。

 

ザックリ簡単に言うと、

①自分が「自分の味方」でいる

②「自分の気持ち」を尊重した選択をしている

 

これができている状態が、
「自分を大切にしている」です。

 

①は「自分の内側」のこと。
姿勢であり、マインドの部分。

②は「自分の外側」のこと。
現実的な行動。

 

自分を大切にしている人は、
この2つが一致している。

 

逆に、
自分のことを大切にできていない人は、

自分に対する「不一致感」に
苦しむことが多い。

 

世の中を見渡してみると、

とにかく自分を押し殺して、
我慢して生き辛そうにしている、

「自分を大切にしていない人」が多い。

いつから、
こんな社会になったんだろう?

 

自分を大切にすることができない5つの心理

自分を大切にできない5つの心理

①劣等感(自己評価の低さ)

最初に答えを言います。

自分を大切にできない、たった1つの原因。

 

それは
「劣等感」です。

本当にこれだけ。

後述する4つは、
「劣等感から派生したもの」に過ぎないんです。

 

劣等感とは
「私には存在価値がない」という
思い込みのこと。

 

そこから始まって、

「私は愛されない」
「私は成功しない」
「私は幸せになれない」とか、

どんどん拡大していってしまう。

究極的に
「自己評価を下げるもの」なんです。

 

②「自分を責める癖」がある

自分の思った通りに行かなかったり、
たとえば仕事でミスしたり、

人からネガティブなことを言われた時、
すぐ自分を責めていませんか?

 

「自分を責めること」が
癖になっていませんか?

 

安易に自分を責める人が多いけど、

それって、
「心の自傷行為」ですよ。

 

そんなことをしながら
「自分を大切にしよう」と?

 

たとえば、目の前で

「切腹している人」がいたとして
(例えの癖がスゴいな)

それを輸血して回復させようと
している人がいたら、
どう思いますか?

「いや、まず切腹やめろや!」
「あと、なんで切腹やねん!江戸時代か!」って
なるじゃないですか。笑

 

自分を大切にできない人って、
ほぼ「自分責め」と
「不毛な我慢」の不動の2トップを揃えてます。

 

③「不毛な我慢」が当たり前になっている

「不動の2トップ」の一角です。

何か起こった時、選択する時、

頭に浮かぶファーストチョイスが
「我慢」「我慢」「我慢」

 

いや、我慢も必要ですよ。

仕事とか、自分ではコントロール
できないようなことも多いし。

ただ、
それは「目的のある我慢」という前提の話。

 

「体を鍛えて格好よくなりたい」なら、
筋トレとかするじゃないですか。

 

それは「目的のある我慢」です。

 

自分が望む未来に向かうためなら、
我慢する価値がある。

ただ、
自分を大切にできない人は、

何の目的もない、
何も得られない、
苦痛なだけの「不毛な我慢」ばかりしている。

 

もう、
当たり前の思考停止状態で。

それも
元を辿れば「劣等感」なんです。

「こんな自分は、我慢するのが相応しい」

人は、
自分の自己評価に合致した
状況に身を置くと、
ホッとするんです。

 

辛いんだけど、
どこかホッとしている。
どこか落ち着く。

ただ、
不毛な我慢をしている限り、
幸せにはなれない。

 

④「嫌われること」を過度に恐れる

ひたすら周囲に気を遣い、

「嫌われないように」
「怒られないように」
「変に見られないように」
「孤立しないように」

人からの評価、人の目にビクビクしながら、

自分を後回しにして、
自分を粗末に扱って生きる。

 

つまり、
自分を大切にしていない。

 

なぜ、過度に恐れるかというと、
これも「劣等感」からです。

 

自分が自分のことを全く評価していない、
認めていない状態の人は、
「他人からの評価」に依存するようになる。

 

人間というものは「承認」がないと生きていけない。

 

愛されたい、認められたい、
褒められたいし、評価されたい。

そして、
承認には「自己承認」と「他者承認」がある。

 

自分を大切にしている人は、
自然な「自己承認」ができている。

だから「他者承認」に依存したり、
振り回されることもない。

 

ちなみに、
「他者承認」に依存した人同士が仲良くなると
「共依存」になります。

ええ、ドロドロです。

 

⑤優しさが「自己犠牲」にすり替わっている

相手のことを優先したり、
周りの空気を読んで動くことができる人は、

本来「優しい」「真面目」
「責任感」のある人が多い。

それは本当に素晴らしい。

ただ、いつの間にか、
目的のない「不毛な自己犠牲」に
なってしまってないだろうか?

ちなみにこのタイプは、
長男もしくは長女で、

子供の頃に親から「しっかりしなさい」と
言われて育った人が多い。

「自己犠牲が当たり前」は、
自分を安売りする行動であり、
自分を大切にしていない。

優しい人が損をするのは、
もったいないですよ。

 

以上が
「自分を大切にできない心理」です。

 

「劣等感」が、
自分を大切できない直接的な原因。

 

では、
なぜ私たちは自分を大切に
できなくなったのだろう?

生まれた時から
「劣等感」を持っている人なんて、
いないのだから。

 

自分を大切にできなくなった3つの理由

①親(家族)の劣等感の影響

親が強い劣等感を持っていると、
どうしても、影響は受けてしまう。

ただ、親のせいにもできない。

親もまた
「劣等感を抱えた親(祖父母)」に
育てられたというパターンが多いのだ。

ましてや、その頃は戦争とか、
食べることにも困るとか、
今では考えられないような辛いことも多かったはず。

このように、
親の劣等感は子供に
受け継がれることが多いので、

子育て中の親御さんは
注意が必要だといえます。

 

②子供の頃の「傷付いた出来事」

子供の頃に、
強く記憶に残ってしまうような辛い出来事、
嫌な出来事から「劣等感の種」が生まれ、

そこからずっと、
自分を責めたり我慢を繰り返して、
どんどん劣等感が強くなっていくパターン。

親や、友達から言われた嫌な言葉とか。

ただ、
言った本人は意外と悪意はなかったり
「そんなつもりじゃなかった」というような場合も多い。

その時、言われた側の人が
「私には価値がないんだ」という
解釈(という名の勘違い)をしてしまった。

ちょっとした
「ボタンの掛け違い」のような
出来事だったはずなのに、
ずーっと引きずってしまっている。

出来事自体は忘れているのに、
劣等感だけをずっと継続してしまっていることもある。

 

③日本という「比較社会」で育った

劣等感は「比較」から生まれる。

そして、現代社会は「比較社会」である。

 

「見た目の評価(ルッキズム)」

「SNSのイイネの数」

「人気」「業績・数字」「知名度」

「社会的ステータス」「年収」

そういった相対的、表層的な項目だけで、

「自分の存在価値」に点数を付けられ、

常に他人と比較され、評価される。

この日本という社会のシステムは、

「自分を大切にできない人」を
大量生産する構造になっている。

 

自分を大切にできない人に起こる5つのデメリット

自分を大切にできない人に起こる5つのデメリット

 ①「裏目に出る選択」ばかりしてしまう

皮肉というか、なんというか。

自分を大切にできない、
劣等感を抱えた人は
「裏目に出る選択」を取りがちになる。

「嫌われないように」という
悲観的な感情からの
「不安行動」だったり、

自分を信じられない、
自己不信から「回避的」
「逃避的」な選択に走ってしまう。

結局それは、
自分の正直な気持ち、
思いとは真逆の選択であり、

「自分の気持ちに嘘をつく」という
結果になりがちである。

そんな生き方をしてしまうと、
人生のあらゆることが
上手くいきにくくなったり、
失敗や挫折の多い人生になっていく。

 

②人生の幸福度が低下する

自分に対する評価が低いと、
自分に期待もできないし、
自分を信じることもできない。

その状態でいること自体、
人生の幸福度を相当に下げてしまう。

表面的な思考では
「幸せになりたい」
「愛されたい」と願っているが、

 

実は心の底に、

「こんな自分は、どうせ幸せになれない」

「こんな自分は、どうせ愛されない」という劣等感を持っている。

 

「何やっても、どうせ上手くいかない」
「どうせ無駄に終わる」ことが決まっている人生
(決め付けに過ぎないのだが)なら、
絶望や諦めとともに生きるしかない。

「不幸な人生というストーリー」から抜け出すことができない。

 

③人間関係の問題が起こり続ける

自分を大切にできないと、
人間関係に相当な悪影響が出る。

不安だし怖いから、
自分から相手に壁を作ったり、
無用な遠慮ばかりしてしまったり、

「こんな自分と付き合ってくださって申し訳ない」と
相手に気を遣い過ぎて、
よくわからなくなってしまったり笑

相手から大切に思われているかどうかが不安で、
相手の愛情や友情を試す
「試し行動」をして愛想を尽かされたり。

自分から無意識に、
わざわざ人間関係を悪化させるような
ことばかりやってしまう。

 

「自分を大切にしていない人」に
見られる特徴がある。

他人から否定されたり、
心無い悪口を言われた時、

全て受け取ってしっかり傷付くが、

他人からの賞賛、
褒め言葉は一切受け取らない。

「いやいやいや、全然そんなことないですよ!」
などと、必死に否定したり、

「(何を的外れなことを言っているんだ?)」と
キョトンとしたりする。

褒め言葉を受け取らない、
否定することを「謙遜」だと勘違いしている。

他者からの承認に依存すると同時に、
他者からの承認を信じられない。

 

④常にストレスや不安を抱え続ける

自分を大切にせずに生きていると、
当然ながらネガティブな思考に偏っていく。

「悩み」「虚しさ」「漠然とした不安」
「のっぺりとした恐れ」などに、
常に苦しむことになってしまう。

「嫌な未来」ばかりイメージして、
不安や心配が尽きない日々を送ることになる。

本来は必要のない、
無駄なストレスが生まれ続けてしまう。

 

⑤他人軸の人生になってしまう

自分のことよりも、
周りに合わせることに慣れてしまっているから、

自分の気持ちを
自分の言葉で表現することが
できなくなっていく。

我慢に慣れていくほど、
自分の気持ちに鈍感になり、
わからなくなっていく。

その結果、どうなるかというと、

「人生が決める人生」ではなく
「他人が決める人生」になっていってしまう。

つまり、

「自分を大切にできない人」は、

「自分の人生」を生きることができない。

完全なる
「他人軸」で生きてしまうと、
不満やストレスが絶えない。

 

このように、

自分を大切にできないと、
デメリットがすごい。笑

もちろん、
自分を大切にすると、
メリットも大きい。

自分を大切にすることの4つのメリット

自分を大切にすることの4つのメリット

①人生が思った通りにいきやすくなる

人生における
あらゆる物事が上手くいく、
成功する可能性が高くなる。

これは別に
「スピリチュアルなこと」ではなく、

自分を大切にすると、
ポジティブ&前向きに
生きることができるから。

積極的に、
前に進むエネルギーが湧いてくる。

やりたいことに
チャレンジできるようになるし、
失敗しても前向きに捉え
、成功するまで諦めない。

結果として、
目標達成・自己実現の確率が上がる。

 

②自己肯定感が上がる

自己肯定感に留まらず、
自己信頼感、自己効力感など、

 

自分を大切に扱っていると、
自分に対して「良いイメージ」を持てるようになる。

 

自己理解が深まり、
自分をフラットに見られるようになる。

心に余裕が生まれ、
自由や幸福感、
充実感などを感じながら、

自分らしく生きられるようになる。

 

③豊かな人間関係をつくれる

自分を大切にすると、人に対して
「恐れベース」「不安ベース」で
関わることがなくなり、

自然体に、
ナチュラルに人と関われるようになる。

人間関係は
「鏡」という言い方もできる。

つまり、
自分が相手にやったことが、返ってくる。

自分を大切にできる人は、
人のことも大切にできる。

結果として、
周りからも、
大切に扱ってもらえるようになっていく。

要は「愛される存在」になっていくということ。

自分に対する「許せない」がなくなり、
人に対して寛容になれるという変化もある。

 

④ストレスが減って生きやすくなる

これは私の体験でもあるが、
ストレスが激減し、生きやすくなる。

不安や恐れがなくなっていくから、

「嫌われるんじゃ…」
「失望されたらどうしよう…」といった

「予期不安」に
怯えることがなくなっていく。

そもそも、
人から嫌われることがあっても、
それはそれで受け入れられるようになる。

そもそも、
相手のことは
相手しか決められないのだ。

理不尽な理由で
嫌ってくる人がいても、
それは相手の自由なのだから。

 

自分を大切にすることで「自分の幸せ」を取り戻そう

大前提として、

全ての人間は
「(本当は)幸せになりたい」と
望んでいる。

 

自分という
存在を大切にできないと、

何をどれだけ努力しても、
いくらお金を稼いでも、

社会的に成功して認められても、

他人から褒められたり、
愛されたとしても、

心にポッカリと空いた
「空虚感」を埋めることはできない。

結局、
自分の心を満たしてあげられるのは、
他人ではなく自分自身なのだ。

 

しかし、
今まで自分を大切にしてこなかった人は、
そう言われてもピンとこないかもしれない。

 

ちなみに、以前のブログ記事で

「自分を大切にする」を勘違いしている人:5つのタイプ別に解説します

にも書いたが、

自分を大切に生きることは
「ただ自分を甘やかすこと」ではない。

自分の欲求のために
「他人から奪うこと」でもない。

自分のことだけ考えて
「自分勝手に生きること」でもない。

 

「自分を大切にする」とは、
自分自身と向き合い、

「自分の気持ち」を、
ちゃんと聞いてあげること。

自分自身に対して、誠実であること。

自分を尊重し、自分を好きでいること。

どんな時も、自分の可能性を信じて応援してあげること。

つまり、

自分自身の
「最大の味方」でいることである。

 

では、
自分を大切にして幸せに生きるためには、
どうしたら良いだろうか?

 

自分を大切にする10の方法

①「自分を責めること」をやめる

「自分を大切にできない」と感じていて、

「自己肯定感」とか
「ポジティブシンキング」とか、
そういうのを高めようとしている人も多い。

でも、そこじゃないんです。

まず、

「自分を下げる(劣等感)」
ことをやめるんです。

 

劣等感を持っている人は、
自分が自分の「敵」になっている。

その時点でおかしい。

たとえば、

車のブレーキをベタ踏みしながら、
アクセルを踏み込んだら、

エネルギーを消耗するだけだし、
前にも進まないじゃないですか。

誰かが目の前でやっていたら、
「何やってんだコイツ」ってなるじゃないですか。笑

自分を敵視しながら、
自分を大切にしろと?

一休さんかな?(やばい年齢がバレる)

こんな馬鹿げたことを、
この国の何百万人という人が、
気付かずにやっているんです。

もし、あなたが今まで

  • 自分を責めること
  • 自分を否定すること
  • 自分を卑下すること
  • 自分を傷付けること
  • 自分に失望すること
  • 自分を諦めること

こんなことをやっているのなら。

金輪際、そういった

「自分を下げること」をやめる。

まず、そう決めよう。

 

それらの行為を
やり続けている限り、
あなたの心に「平和」は訪れない。

「心の穏やかさ」を
取り戻すことができない。

 

責任感が強く真面目な人ほど、

上手くいかない時、
自分を責めてしまう。

長年責め続けてきた心は、
傷付いてボロボロである。

 

もう、
そろそろやめませんか?

自分を責めながら
生きる必要なんて、
どこにもないのだから。

 

自分のことを後回しにして、
人のことを優先する人は多い。

それは、
素晴らしいことではある。

「利他の精神」
「与えること」が、

結局は、
最後に幸せになれる考え方だといえる。

 

ただ、それは
「自分を大切にしている」
という前提があった上での話。

目的の為に、
自分の意志で選択して行うのなら良いが、

ただ受動的に
自分を押し殺しながら、
我慢しながらやり続けることではない。

 

②目的のない「不毛な我慢」をやめる

ひたすら
「相手の顔色」を伺いながら、

「相手の機嫌」を
損ねないように気を遣いながら、

相手次第の
「受け身」で生きる。

周囲に合わせて
「我慢しないといけない」
「自分を出してはいけない」

という思いに囚われる生き方。

「他人に尽くさなければ自分には価値がない」
という強迫観念。

  • 他人から嫌われてしまうのではないかという「おそれ」
  • 他人からわがままだと思われるのではという「おそれ」
  • 他人から自己中心的であると思われるのではという「おそれ」
  • 他人の期待に応えなければ失望されてしまうという「おそれ」

 

社会の目、評価、
他人の目線ばかり気にして生きていれば、

当然あなたの心は
ストレスが溜まり、疲れてくる。

本当は心が疲弊しているのに
「あの人はしっかりしているから」と

色々と頼られてしまうという
「負のサイクル」に
陥ってしまうこともある。

自分を大切にしていない人は
「自分のためにNOと言うことができない」から、

どんどん疲れていってしまう。

「お人好しだと損をする」と
考えている人も多いのではないだろうか。

 

「協調性」であったり
「和を重んじること」が大切であると、

子供の頃から私たちは教えられてきた。

そういった教育は
「周囲に合わせることの大切さ」を
学ぶことができる反面、

無意識ながら
「自分を差し置いてでも、周囲を優先させなければいけない」

「そうしなければ、そのままの私では認められないから」

そういった意識を
生み出す原因にもなってきた。

それは、
本来の「協調性」や
「和の精神」から離れてしまった、

「自己犠牲」の上に
成り立った奴隷制度のようでもある。

 

自分を犠牲にして、
自分を殺して周囲に合わせると、
周りは褒めてくれるだろう。

周囲と衝突したり摩擦を生むことより、
自分を押し殺した方が「楽」なのである。

しかし、
その「楽」の代償に、

「周囲に迎合すること」の代償に、

 

大切な自分自身の
「心」が死んでいく。

 

やがて、

自分自身の感情に
蓋をし続けることで、

「喜び」「楽しい」
「愛」そういった
感情に対して鈍感になり、

「劣等感」や
「虚無感」が増大していく。

 

最後には、
「自分のことがわからない」
という状態に陥る。

 

自分のことをわからない人が、
どうやって「自分の人生」を
生きるのだろうか?

 

会社員として生きていると、

「みんな我慢しているんだから、お前も我慢しろ!」といった、

「歪んだ全体主義」や「同調圧力」が存在する。

そこに対して「NO」というと、

まるで自分が「悪者」であるかのように批難される。

 

もちろん、
あなたに「明確な目的」
「理想のゴール」があって、

そのために我慢する必要があるなら、
やってもいい。

「自分の意志で選択している」
という意識があればOK。

ただ、
理不尽な扱いや要求には
毅然とした態度で「NO」と言おう。

相手が何を喚こうが、
堂々と断っていい。

「自分を守ること」は、
あなたの正当な権利である。

誰かの都合に
流されて生きるのではなく、
自分の意志で生きましょう。

 

③自分を裁くことをやめる

「自分という存在」を、
全て肯定してあげること。

自分の「長所・短所」
「強さ・弱さ」
「美しさ・醜さ」「善・悪」

全てを受け入れ、認めること。

「この部分は好きだが、この部分は許さない」

そんな風に自分をジャッジしてしまうと、

自分に対する
「分離感」に苦しむようになる。

そうではなく
「社会的な物差し」
「自分の価値観という物差し」を捨て、

 

まずは、
自分が自分自身の「最大の味方」でいること。

 

何をしなくても
「自分という存在自体に特別な価値がある」
と認めること。

人間が「幸せな人生」を
生きようと思ったら、
これが「スタート地点」である。

その上で
「理想の自分」があるのなら、
そこに向かって自己研鑽を積めばいい。

 

④自分を褒めてあげる

あなたは、自分を褒めていますか?

現代社会に生きる人達を観察してみると、

「自分で自分を褒める」ということを、
ほとんどの人がしていない。

まるで、
その行為自体を忘れてしまったかのように。

「自分を責めること」は
日常的に行うが「褒めること」はない。

それは
自分に対して「フェア」じゃない。

自分に厳しく在りたいなら、
同じくらい自分を褒めてあげないと、

自分を認めてあげないと、
やがて「自己評価」が下がる。

 

「自分を大切にすること」の
目的を言ってしまうと、

「自己肯定感を高める」
ために行うのである。

自己肯定感が低いと、
何をやっても、

何を得ても
「心からの充実感」
「心からの幸福感」は得られない。

そして、
自分に対する自己肯定感が低いと、

人はその
「心の空洞」を
「他人からの承認」で埋めようとする。

 

「愛されないと、自分には価値がない」

「褒められないと、自分には価値がない」

「だから、もっと頑張らないと…」

そんな人はたくさんいる。

 

「褒める」ことは、
何も特別なことではない。

「今日、仕事を頑張った」
「自分で決めたことをやった」

「ちょっと人に親切にした」
「1日をご機嫌に過ごせた」

そんなんで充分である。

無理のない、
自然な関わり方で
自分のことを褒めてあげよう。

自分が決めたことを
自分でやりきったのなら、
小さなことでも褒めてあげよう。

「充実感」
「達成感」で自分を満たそう。

自分を大切にしている人は、
自分に対して「褒め上手な人」である。

 

⑤自分を大切にしながら人も大切にする

生き方にも
「バランス感覚」が大切である。

まず大前提として、
あなたの人生の最重要人物は
「あなた」である。

そこは揺るぎようがない。

あなたの人生の
主人公はあなたであり、
他の誰でもない。

どんなに
「大切な人」
「愛している人」であったとしても、

あなた以上の重要人物はいない。

何も特別なことでない。
他の人だってそうなのだから。

人それぞれ
「自分の人生の主人公」であり、
自由な存在である。

その事実を踏まえた上で、
自分を大切にしながら、
他人のことも尊重する。

そこの部分の
「バランス感覚」を身につけよう。

 

最初に、
まず「自分」である。

自分を大切にできていると、
相手を大切にできる。

自分を尊重できると、
相手を尊重できる。

自分を愛することができると、
相手を愛することができる。

心理学的に言えば
「他人は自分を映す鏡」であるから、

自分を大切にすることで、

他人という
「鏡に映った自分」も、
自然に優しくなる。

周囲もあなたを
大切に扱ってくれるようになり、

人間関係の
「良い循環」が起こる。

 

自分を大切にすることよりも、
周囲の人ばかりを
優先してしまって辛くなった時は、

一旦立ち止まって、
バランスを整えよう。

 

まず、
一番大切な存在は
「自分自身」であるという
原点に帰ろう。

 

⑥自分の気持ちを大切にする

自分自身と向き合い、

「自分の気持ち(心の声)」に耳を傾け、
自分らしく素直に生きる。

自分の心に正直になろう。

自分は、
本当はどうしたいのか?

もし、
今すぐ願いが叶うなら
何を選択するのか?

自分が、
心から「人生の喜び」を
感じることは何か?

 

自分の気持ちに嘘をつかずに、
我慢させずに、やりたいことをやればいい。

「どうせ自分なんて」と、
不要な制限をかける必要はない。

そんな暇があったら
今すぐにでもやればいい笑

 

結局、
人がいつまでも引きずるのは
「やったことの後悔」ではなく、

「やらなかったことの後悔」である。

 

「あの時、勇気を出して行動していれば・・・・」

「あの時、勇気を出して想いを伝えていれば・・・」

 

やりたいことは
「先延ばし」にせず、
今すぐ取りかかろう。

常に自分の内面を自己観察し、
自分の本音に対して真摯に向き合う。

「自分の気持ちを感じるセンサー」を高く立てておく。

自分の感情や本音に蓋をして、
我慢したり自分を押し殺していると、

どんどん自分の心に
「鈍感」になっていってしまう。

まず「自分を知る」ことを意識しよう。

自分のことを
知ろうともしなかったら、

自分のことを
大切にできるはずがないのだ。

 

⑦今を大切に生きる

今、目の前の世界と
真正面から向き合い、

楽しみながら、
充実しながら生きること。

自分にとって
「心地よい生き方」を追求すること。

自分は何にワクワクしたり、
喜んだり、嬉しいと感じるのか?

 

「過去の嫌な記憶」に
縛られながら生きる人がいる。

「未来への不安」に
怯えながら生きる人がいる。

しかし、
私たちが生きているのは
「今、この瞬間」である。

「過去」と「未来」は
あなたの目の前に存在しないし、

そこに移動することもできない。

 

「今、何をするか」は、
自分の意志で自由に選ぶことができる。

イメージしてみよう。

もし、あなたが
「今、この瞬間」を
充実して生きていたら、
幸せに生きていたら、

「過去」や「未来」が、
そんなに気になるだろうか?

 

Aさん「過去に辛いことがあったんです。今は幸せなんです。」

「今、幸せなら別にいいんじゃない?笑」

 

「今、選択したこと」の先に未来がある。

今、選択した瞬間に「過去」になる。

だから、常に
「今、この瞬間」にベストを尽くして生きよう。

今を楽しみながら生きることが
「自分を大切にすること」である。

 

⑧自分の直感に従う

あなたが自分に正直に、
前を向いて生きている限り、
感じる直感の多くは正しい。

「直感を受け取る」ということは、

表面的な「顕在意識」の
範囲内で物事を判断するのではなく、

もっと大きな、
計り知れない情報がある
「潜在意識」を活用しているということ。

「何か嫌だな」
「これは違うな」違和感を感じたら、

「やらない」
という選択をすることも大切である。

逆に「過去の経験」や
「常識」から判断し、
頭で理性的に考えて、

自分の「やりたいこと」を諦めるより、
自分の直感を信じることが大切である。

直感が「行け!」というのなら、

あれこれ考えずに、
勇気を持って飛び込んでみることも大切。

大きな「自己成長」を
遂げることができるかもしれない。

 

⑨「人から嫌われたくない」を手放す

例えば、
あなたが「10人」の人間と出会ったとしよう。

2〜3人の人が、
あなたを好きだと言ってくれるかもしれない。

5〜6人の人は、
好きでも嫌いでもない「知り合いレベル」

2〜3人の人は、
あなたを嫌うかもしれない。

 

それが、
人として「自然な人間関係」である。

 

「誰からも嫌われたくない」

それが、
いかに「不自然な生き方」か意識してみよう。

そもそも、
「不可能」なのだ。

 

あなたに「誰かを愛する自由」
「誰かを嫌う自由」があるように、

他人にも「あなたを愛する自由」
「あなたを嫌う自由」がある。

そこは尊重してあげよう。

 

「愛される」という生き方には、
「嫌われる」が含まれている。

「嫌われたくない」という生き方には、
「愛されない」が含まれている。

 

あなたは、
どちらを選択したいだろうか?

 

もちろん、
あなたを搾取しようとしたり、

自分の都合のいいように
利用しようとしてくる人間がいたら、

サッと離れればいい。

攻撃する必要も、憎む必要もない。

 

「時間」は、貴重な資産である。

「あなたを嫌ってくる人」からは、
ただ離れればいい。

「あなたを好きだと言ってくれる人」と
一緒にいよう。

あなたにとって尊敬できる
「大切な人達」と
関わることに集中しよう。

あなたの世界を、
そういった人達で満たそう。
今いなければ、探せばいい。

「どうでもいい人」の批判は
気にする必要はないし、
あなたとは関係がない。

「幸せで心が満たされた人」が、
他人を攻撃しようなんて
思わないものだ。

いつだって、
他人を攻撃する人間の根底にあるのは、

「心の不満」であり
「劣等感」である。

そしてそれは、
あなたの価値とは関係がない。

 

⑩自分を大切にする言葉を使う

あなたの人生は、
「あなたが使っている言葉」からつくられる。

「自分を責める言葉」をやめて、

「自分を大切にする言葉」を使おう。

それは難しいものじゃない。

 

「大丈夫」

「ありがとう」

「今日もお疲れさま」

 

あなたなら、
「大切な人」にどんな言葉をかけるだろうか?

その言葉を、
自分にもかけてあげよう。

 

自分を大切にすると人生が変わる

「自分を大切にする」

当たり前のことなのに、
それを許さないような社会の風潮は存在する。 

あなたを不当に扱ったり、
搾取しようとする人もいるだろう。

 

ただ、強くお伝えしたい。

あなたは、
自分を大切に生きていい。

自分に正直に生きていい。

 

一度きりの人生である。

やりたいことをやっていいし、
やりたくないことはやらなくていい。

 

他人の意見に振り回されず、
他人に迎合せず、他人に媚を売らず、
自分の思いのままに生きていい。

それは、
自分勝手でもワガママでもない。

 

あなたが生きているのは
「他人の人生」ではなく、

「自分の人生」なのだから。

 

自分を大切に生きていこう。

この記事を書いている人 - WRITER -
「仕事で結果を出すスキル」「無敵の人間関係を創る技術」「ストレスリーのマインドセット」「自分の能力を発揮する技術」を教える専門家。「職場性ストレス」の第一人者。自身も元国営企業に17年間在籍。派閥や忖度が横行する弱肉強食の世界で、異例の若さで管理職に昇進。300人以上の部下をマネジメントし、あらゆる「仕事のトラブル」「人間関係の問題」を解決してきた経験を持つ。活動開始から5年間で様々な業種の会社員/管理職、起業家、経営者、コーチ/カウンセラーなど約500名をコーチング、1500人以上にサポートを行う。コーチングの世界的権威から学んだメソッドと、自身の壮絶な人生経験に裏打ちされたコーチング技術は、社会人が抱える悩みや問題を解消し「現実の成功/内面の成長」を掴む技術として定評がある。
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