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【「我慢の人間関係」から脱却する】「アサーティブ コミュニケーション」とは?

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「仕事で結果を出すスキル」「無敵の人間関係を創る技術」「ストレスリーのマインドセット」「自分の能力を発揮する技術」を教える専門家。「職場性ストレス」の第一人者。自身も元国営企業に17年間在籍。派閥や忖度が横行する弱肉強食の世界で、異例の若さで管理職に昇進。300人以上の部下をマネジメントし、あらゆる「仕事のトラブル」「人間関係の問題」を解決してきた経験を持つ。活動開始から5年間で様々な業種の会社員/管理職、起業家、経営者、コーチ/カウンセラーなど約500名をコーチング、1500人以上にサポートを行う。コーチングの世界的権威から学んだメソッドと、自身の壮絶な人生経験に裏打ちされたコーチング技術は、社会人が抱える悩みや問題を解消し「現実の成功/内面の成長」を掴む技術として定評がある。
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人間関係において、

自分の言いたいことが言えず、相手に流されるまま「我慢の人間関係」を続けていたり、

「率直な本音」を出せなかったり、他人と向き合うことに苦手意識を持っている人は多い。

 

今回は、そういったことに悩んでいる人に向けて、

 

「アサーティブコミュニケーション」

というものについてお伝えしていこう。

 

アサーティブコミュニケーションとは、
「自分と相手を、共に尊重し合いながら人間関係を築く方法」を指す。

 

アサーティブ(Assertive)の意味は「自己主張すること」であるが、

決して「自分の意見を無理に押し通すこと」ではなく、相手の意見も尊重しながら、

率直かつ対等に「自分の思っていること」を話す姿勢を指す。

アサーティブコミュニケーションの思想そのものは、1960年代以降のアメリカにおける人権擁護の思想と運動を土台として発展してきたが、

近年では欧米に限らず、日本においても「企業マネジメント」「リーダー研修」「社員教育」「学校教育」「医療現場」等に広く活用されている。

 

 

アサーティブコミュニケーションでは、

対人関係の在り方を「4つのタイプ」に分類している。

アサーティブネスは、人とのコミュニケーションの取り方の一つの形態であり、思想でもある。アサーティブネスとは、攻撃的であることや、受身的であることや、欺瞞的、作為的であることではない。コミュニケーションのこれら4類型は、自分と他人の「個人の境界」をどう扱うかという点で異なっている。

  • 受身的なコミュニケーション:受身的なコミュニケーションをする人は、自分の「個人の境界」を守らず、攻撃的な人々に傷つけられたり、不当な扱いを受けたりすることを許し、通常、他人に影響を及ぼすというリスクを冒そうとしない。
  • 攻撃的なコミュニケーション:攻撃的なコミュニケーションをする人は、他人の「個人の境界」を尊重せず、他の人に影響を及ぼそうとして、他の人をしばしば傷つける。
  • 欺瞞的、作為的なコミュニケーション:欺瞞的、作為的なコミュニケーションをする人は、本心は表に出さず、トゲのある言い方や回りくどいやり方で人を責める。正面から人と向き合えないため、人を操ることで自分の望む状況にもっていこうとする。
  • アサーティブなコミュニケーション:アサーティブなコミュニケーションをする人は、自分の心の中を開示することを恐れず、他人に影響を及ぼそうとしない。他人の「個人の境界」を尊重し、攻撃的な侵入から自分を守ろうとする。

アサーティブなコミュニケーションとは、自分と相手の人権 (アサーティブ権) を尊重した上で、自分の意見や気持ちをその場に適切な言い方で表現することである。

(Wikipediaより)

例えるなら、

受身的なコミュニケーションは「のび太」

攻撃的なコミュニケーションは「ジャイアン」

欺瞞的、作為的なコミュニケーションは「スネ夫」

アサーティブなコミュニケーションは「ドラえもん」といったところだろうか。

 

アサーティブコミュニケーションは、自分の考えや主張を押し通すことではない。

自分の考えを「誠実」に「率直」に表現し、

同時に相手の意見を「尊重」することが求められる。

お互いを「対等に表現すること」が前提にある。

 

相手を尊重した上で、自分の要望や意見を相手に伝えるコミュニケーションの方法論のことであり、

「感情を伴うと言い辛くなる場合」の対処法として有効だといえる。

だからといって「自分の感情を消す」というわけではなく、

自分の感情をぶつけるのでもなく、気持ちをフラットに言葉で表現しつつ、

主張をしっかり伝えようというのが、アサーティブの考え方である。

 

 

「アサーティブなコミュニケーション」をとるための心構えとして、

大切な「4つの柱」がある。

  • 自分に対して、相手に対して「誠実」であること
  • 相手に「率直」に向き合い、伝えること
  • お互いが「対等」であるという意識で向き合うこと
  • 自分の言動によって起こることは「自己責任」なのだという意識を持つこと

 

「誠実」とは、自分にも他者にも「嘘をつかないこと」だといえる。

「自分の心の声」を傾聴し、自分がどう感じているか、どうしたいのかを判断する。

自分に対して誠実な態度でいると、やがてそういった態度は他者に反映されていく。

他者は「自分の心を映す鏡」でもあるのだ。

 

 

「率直」とは、自分に正直かつ肯定的に、

そして相手も尊重しながら向き合うこと。

自己主張は、相手に分かるように伝えてこそ意味がある。

自分の言いたいことだけをいってしまうと、対立を引き起こすだろう。

 

 

「対等」とは、お互いを肯定的かつ大切にしている状態であり、

人権尊重の精神を反映した態度、行動である。

誰に対しても分け隔てなく、どんな場面でも態度を変えず、同じように接することである。

 

 

そして、アサーティブは「自己責任」という土台の上に成り立つものである。

自分が言ったこと(あるいは言わなかったこと)に対して、

どんな結果になろうとも自分で責任を持つということ。

 

この「4つの柱」に加え、アサーティブの基本的な理念といえる

「アサーティブの12の権利」というものがある。

言われてみれば「当たり前のこと」なのだが、

日々の生活の中では、忘れてしまいがちである。

 

アサーティブの12の権利

  1. 私には、日常的な役割にとらわれることなく、ひとりの人間として自分のための優先順位を決める権利がある
  2. 私には、賢くて能力のある対等な人間として、敬意をもって扱われる権利がある
  3. 私には、自分の感情を認め、それを表現する権利がある
  4. 私には、自分の意見と価値観を表明する権利がある
  5. 私には、自分のために「YES」「NO」を決めて言う権利がある
  6. 私には、間違う権利がある
  7. 私には、考えを変える権利がある
  8. 私には、「よくわかりません」と言う権利がある
  9. 私には、ほしいものやしたいことを、求める権利がある
  10. 私には人の悩みの種を自分の責任にしなくても良い権利がある
  11. 私には、周りの人からの評価を気にせず、人と接する権利がある
  12. 私には、アサーティブでない自分を選ぶ権利がある

アサーティブなコミュニケーションがあなたを変える 森田汐生より

 

次回は、自由に自分を伝えるためのアサーティブコミュニケーションのトレーニング、

実践方法についてお伝えしよう。

 

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