「自分が正しい」と思った瞬間に、成長は止まる
人が集まるところ、トラブルあり。
今日もどこかで、誰かと誰かが衝突し、摩擦が起こり、擦り減っているかもしれない。
それが、あなたの職場ではないことを祈っている 笑
「自分は正しい」が争いを生む
人間は、高度に発達した文明に生きる「万物の霊長」と呼べる存在である。
しかし、いつまで経っても、くだらない争いはなくならない。
何故だろう?
それは、
人間、誰しもが「自分は正しい」という
「無意識の前提」の上に生きているから。
私自身も気を付けていることだが、
人は「自分が正しい」と思った瞬間に「思考停止状態」になり、成長が止まる。
「正しい(と思っている)」から、自分を疑うこともない。
自分が正しい限り、改善する必要がないのだ。
あなたの会社にもいるであろう、頭の固い上司や重役を想像してみてほしい。
芸術的なまでに、思考停止状態ではないだろうか?
ああはなりたくないものだ。
常に「自分の考えは正しいだろうか?」と自問自答する意識を持っておけば、
彼等のように「不毛な状態」に陥ることはない。
そして、本当は「正しい」など存在しないのだ。
あなたが信じている「価値観」があるだけなのだ。
人の数だけ「価値観」がある。
つまり、人の数だけ「正しい」がある。
その時点で、正しくない。
「正しい」というものが、いかにあやふやで、相対的で、
実態のないものであるか、一度考えてみる必要がある。
そんなあやふやなもののために、命さえ投げ出す人もいるのだから。
もちろん、あなたが信じたい価値観を信じていい。
「信じることのパワー」は絶大である。
ただ、あなたが信じている価値観と相反するものに対して、
排斥したり、否定する必要はないし、その発想は危険である。
むしろ、そういった自分の信じている価値観以外のものに、
「成長するための気付き」が隠されているものだ。
多くの経験を積み、自己研鑽の末に成長した時「昔の自分は未熟だったな・・・」
と、振り返って思うことは、程度の差はあれど誰しもが経験することである。
「価値観の多様性」を肯定し、
「そんな考えもあるよね」と、受け止められる位の余裕を持ちたいものだ。
それが出来たら、人と衝突したり争う必要は無くなるだろう。
つまり、
「世界平和」を実現する為の最大の障害は「正しさ」なのだ。
皮肉な話である。