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自己愛+他者愛=博愛

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「仕事で結果を出すスキル」「無敵の人間関係を創る技術」「ストレスリーのマインドセット」「自分の能力を発揮する技術」を教える専門家。「職場性ストレス」の第一人者。自身も元国営企業に17年間在籍。派閥や忖度が横行する弱肉強食の世界で、異例の若さで管理職に昇進。300人以上の部下をマネジメントし、あらゆる「仕事のトラブル」「人間関係の問題」を解決してきた経験を持つ。活動開始から5年間で様々な業種の会社員/管理職、起業家、経営者、コーチ/カウンセラーなど約500名をコーチング、1500人以上にサポートを行う。コーチングの世界的権威から学んだメソッドと、自身の壮絶な人生経験に裏打ちされたコーチング技術は、社会人が抱える悩みや問題を解消し「現実の成功/内面の成長」を掴む技術として定評がある。
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世の中を見渡していると、

いたるところで「エゴのぶつかり合い」が起きていると感じる。

「誰かを蹴落とし、叩きのめし、脅し、出し抜き、陥れ、搾取し、騙し、奪い合う世界」

「エゴ」に支配されている人間の目には、世界はこう映るだろう。

 

そんな世界に生きている限り、心が安らぐことはない。

「苦しみの連鎖」から逃れることができない。

本当の意味での幸せに気付くこともない。

そろそろ、そんな不毛な世界から「イチ抜けた!」と宣言する転換期に来ている。

では、どうすれば「エゴの世界」から抜け出せるだろう?

 

まず、自分を「自己愛」で満たすこと

いきなり「自己愛」と言われても、ピンとこないかもしれない。

「自己愛」とは、自分自身の全てを肯定し、いたわり、大切にすること。

自分には、物事の成否や生産性に左右されない「存在そのものの価値」があると気付いていること。

自分の弱さも醜さも、全て受け入れること

その上で自分という存在に対して、希望を持つこと。

 

自己愛は「利己心」ではない。

利己的であることは、実は「自分を傷付ける」生き方である。

利己的な人間は、年を重ねるほど苦しそうな面構えになっていく。

それは「損得の生き方」であり「愛を遠ざける生き方」である。

 

自己愛は「ナルシシズム」でもない。

ナルシシズムは、偏った神経症的な自己陶酔であり、

常に周囲と自分を比べながら、優越感に浸ろうとする強迫観念的な意識である。

 

自己愛を持つことができない人間は、どうなってしまうのか?

自己愛のない人間にあるのは「劣等感」である。

細分化すると「自己嫌悪」「コンプレックス」といったもの。

自分に対して、ネガティブなイメージを持ってしまっている。

だから「自分は価値がない人間だ」と思っているし、

もちろん、そんな自分に自信が持てない。

 

現代人の多くが「劣等感」に支配されながら生きている。

「劣等感」は、あらゆる「幸せになるための選択」に対して、

ブレーキの役割を果たす。

「夢を叶えたい」

「目標を達成したい」

「好きなことを仕事にしたい」

「豊かな人間関係を築きたい」

「理想の人と付き合いたい」

そんな時「劣等感」は、あなたの耳に囁きかける。

「お前には、そんな資格はない」

 

そして何も出来ずに、最初の一歩を踏み出せずに、終わってしまう。

 

「劣等感」は、ただの洗脳でしかない

他者に対する、あらゆる「批判」「悪口」は、

要約すると「お前には価値がない」である。

しかし、結局はそういった言葉は、

「自分の劣等感から目を逸らしたいから」発せられるものでしかない。

他人を「下げる」ことで、自分が「上がった」気になるのだ。

その一瞬だけは、ホッとできる。

そもそも、自分が満たされていて幸せな人は、他人を否定したりしないのだ。

今の世の中、多くの人が自分の苦しみを他人に被せようとする。

 

劣等感は伝染する

そう、まるでウイルスのように。

世の中は、劣等感を持った人で溢れかえっている。

 

だから、兎にも角にも、自分を「自己愛」で満たすことが大切なのだ。

「他人と比べる生き方」と決別し、本当の意味での自信を持つこと。

そして自分を自己愛で満たすことができて、

初めて自然に「他者愛」に目を向けることができる。

自己愛のない人間は、本当の意味で他人を愛することができない。

 

自己愛のない人間が他者と関係性を持つ時、

  • どこがオドオドしながら、他人の目を伺いながら、ひたすら他人に尽くし、従属し、(悪い意味で)自分を犠牲にして生きようとする
  • 傲慢な態度で他人を従属させ、利用し、自分の意のままに操ろうとする

このパターンになりがちである。

 

「自己愛」がないから、他者に与えることができない。

だから全ての根源、始まりは「自己愛」なのだ。

 

自分を肯定することで、人も肯定できるようになる。

自分を大切にすることで、人も大切にできるようになる。

自分をいたわることで、人もいたわることができる。

自分に優しくすることで、人にも優しくなれる。

自分を愛することで、人を愛することができる。

 

自己愛+他者愛=博愛

そして、自分を「自己愛」で満たし、

「他者愛」にまで広げることができた時、

その人は「博愛」の存在になる。

博愛とは、「博(ひろ)く愛すること」の意であり「世界に向けた愛」のこと。

あらゆる生命に対して慈しみを持ち、分け隔てなく接すること。

全ての人を互いに排斥することなく、価値観の多様性を認めること。

人のために役立つこと、思いやり、謙虚さ、寛容心、協調性といった形で表現される愛である。

 

そして、最後に気付く。

『愛とは「自分」や「他者」で分けられるものではない』と。

『愛とは、大きな一つのものである』と。

 

世の中にもっと「博愛の人」が増えたら、

「エゴの世界」は良くなっていくだろう。

 

もちろん、自分で変えられるのは、自分だけである。

私自身も「博愛の人」になれるように精進を続けているところである。

そこを目指し、進み続けることが大切である。

 

 

 

 

明日は明日の風が吹く。

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