｢自分の人生に責任を持つこと｣で得られる５つのこと
「自由には責任が伴う」という言葉がある。
少し語弊があるというか、誤解を招く言葉だと思う。
まるで「自由だけ」に責任が伴うかのような、
そして、おいそれと「自由」を求めることをしてはいけないかのような印象を持ってしまう。
それは違う。
「自由には責任が伴う」のではなく、
そもそも「わたしの人生」には「わたしの責任」が伴う。
そして責任とは「背負わされるもの」でもなければ「苦痛なもの」でもない。
自分の人生に責任を持つことの意味
世の中には、
「自分の人生の責任」から目を逸らしたり、逃げながら生きている人がいる。
しかし実際のところ、私たちは「自分の人生の責任」からは逃れられない。
「逃げた気になっているだけ」である。笑
結局のところ、自分のツケは、自分の身に降りかかってくるのだから。
自分の人生に責任を持たない人間は、
その責任を自分以外の「他人」「出来事」「会社」「環境」「運」などに押し付けようとする。
いわゆる「他責思考」である。
そんな生き方をしている人は、正直、世の中にたくさんいる。
ただ、それで
本当に幸せになれるだろうか？
その判断からも逃げているだけではないだろうか。
仕事をしていると、
どうしても「責任」という言葉に対して重苦しいものを感じたり、
ネガティブなイメージを持つことがあるかもしれない。
私も元国営企業で管理職をしていた時代に、
「責任の押し付け合い」
「責任の擦り付け合い」
「責任転嫁」
「責任逃れ」
そういった場面を数多く見て来た。
あなたに、大切なことをお伝えしよう。
「自分の人生に責任を持つ」という言葉は、
会社で政治で繰り広げられる「不毛な責任論」の話でもなく、
他人や出来事に都合よく丸投げできるようなものでもない。
もし、あなたが自分らしく「自分の人生」を生きたいなら、
「自分の人生に責任を持つこと」は必須である。
責任とは、そのために自ら引き受けるものなのだ。
自分の人生に責任を持つ＝自分の選択に責任を持つ
では、具体的にどこに責任を持てばいいのかというと、
「自分の選択」に対しての責任である。
たとえば、
「電車が遅延して会社に遅刻した人」がいたとしよう。
多くの人は「自分は悪くない。電車が遅れるのが悪い」
「自分は悪くない。運が悪かった」などと思うが、
そもそも、多少の遅延や１つのアクシデントで遅刻してしまうような
時間帯に出勤することを「選択」したのは本人である。
恋人やパートナーに対して、
「あなたが悪い」と不満をぶつける人がいたとしよう。
その相手と一緒にいることを「選択」したのは、誰だろうか？
そして、自分のとった態度や行動が、
その「選択」が、相手のネガティブな面を引き出していないだろうか？
「あの親から生まれたせいで不幸だ」と恨んでいる人がいたとしよう。
確かに、親は選べない。
ただ、その人は「自分で自分を幸せにする」という選択と向き合う勇気を持てず、
「親のせいにして被害者として生きる」という選択をしている。
今、何でも自由に選択できるのに（私も昔やっていたので、偉そうなことは言えない）
生きることは「選択の連続」である。
そして、この「選択」というものは自分以外の誰も決められない。
自分の人生の「選択権」「決定権」を持っているのは、
世界でただ一人、自分しかいない。
つまり、
「自分以外のせいにしようがない」のだ。
「人は変えられない。変えられるのは自分だけ」という格言があるが、
これは「選択のこと」である。
自分の人生において、選択し、決定できるのは自分だけ。
逆にいうと、
相手の人生において、選択し、決定できるのは相手だけ。
ここをなんとかして、
相手を変えようと悪あがきすると、終わりのない苦痛が待っている。
なぜか？
不可能だから。
ここで私の話をすると、クライアントの方から
「木下さんのおかげで変われました！」
「諦めかけていた目標が達成できました！」
とお礼をいっていただくことがあるのだが、
私はその人を何も変えていない。
神様ではないんで、そんな権限はない。笑
あくまで、その人が自分から「変わりたい」と思って、
自ら決断や行動を起こしてもらえるようにサポートをしているだけ。
私は、その「どうサポートするか」という選択に集中している。
そして、
そもそも「自分の人生に責任を持つ」という前提で生きた方が、
他人や出来事に対して余計な煩わしさを感じることもないし、人生がスムーズに進ようになる。
さらに、責任を持つことで得られるメリットは大きい。
自分の人生に責任を持つことで得られる５つのこと
①自己成長することができる
自分の間違いを認められず、他人のせいにしている限り、
自分自身を改善させたり変えることはない。ずっと、そのままである。
弱い人間ほど、自分の「過ち」や「間違い」を他人のせいにするもの。
自分の間違いを受け止めることが出来ない人は、
往々にして、成長や成功とは無縁の人生を送ることになる。
自分の人生に責任を持って生きていると、人格が磨かれていく。
自分の人生に責任を持ち、自分事で考えることで、
たくさんの学びや気付きを得ることができる。
つまり、自己成長することができる。
②不要なストレスから解放される
「人のせい」にして生きていると、その人に対して、
常にイライラしたり、ムカムカしたりと、必要のないストレスを抱え込んでしまう。
その人がいる限り、ずっとストレスまみれの人生である。
自分の人生の責任を、その人に委ねているので、
自分で改善することができない。
そして、相手が思った通りに変わってくれることは、ほぼない。
つまり、
『自分の人生の「幸せ/不幸」が他人によって決まってしまう』という構図ができあがる。
あなたは、そんな人生を送りたいだろうか？
自分の「人生の責任」を持つことで、他人に対して感じるストレスを手放すことができる。
③人から信用される自分になる
自分の人生に責任を持たない人間がとる行動パターンがある。
そういった人間は、何があっても「言い訳」「言い逃れ」「詭弁」「ごまかし」に終始し、最後には逃げる。
もちろん、そんな人間が信用されることも、尊敬されることもない。
自分の人生に責任を持つ人は、言い訳をしない。
「自分の非」を素直に受け入れることができる潔さがある。
そういった人は好感を持たれるし、周囲の信用を得ることができる。
④前向きになれる
「自分で選択することができない」
そういった思いを抱えながら、
他人や状況に流されて生きている人は多い。
それは、勘違いである。
自分の人生に責任を持った時、
あなたは「自分で選択し、自分で決めること」と真正面から向き合う。
そして、
「選択できること」は喜びそのものである。
選択肢は無限にある。
そこから好きなものを選べばいい。
「自分が選択できる＝喜び」に気付いた時、人は前を向いて生きることが出来る。
⑤心の自由を感じられる
自分の人生に責任を持つ人だけが、本当の意味での「自由」を生きることができる。
「自分で決められるんだから、つまり私は自由なんだ」という、
至極シンプルな前提に立ち返ることになる訳である。笑
不自由な思いに囚われている時に、思い出してみよう。
「私の人生は、私しか選択できない、私しか決められない。そして、それは自由そのものなんだ」と。
つまり、今までの人生で
私たちが自由じゃなかった時なんて、一度もなかったのだ。
よーく噛み締めてほしい。
「自分で選択できる＝自由」である。
「自分の人生に責任を持つ生き方」を選択しよう
この世界の森羅万象は「原因と結果」によって成り立っている。
「目の前にある現実は、私の選択の結果である」
そういった「人生の自己責任」を受け入れた上で、どんな状況においても、
自分の望む方向に意識を向け、行動していきたいものだ。
「全てが自分の選択によって決まるんだ」という前提を持つことが出来れば、
自分の選択によって、自分の人生が開かれることが理解できるはず。
それが「自分の人生を切り拓く」という意識である。
あなたの人生は、あなたが決めることができる。
過去に囚われて生きなくていい。
あなたの目の前に、選択肢は無限にある。
今この瞬間、あなたは自由なんだ。
明日は明日の風が吹く。
