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【脱・不幸体質】「不幸のパラドックス」から抜け出す方法

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「仕事で結果を出すスキル」「無敵の人間関係を創る技術」「ストレスリーのマインドセット」「自分の能力を発揮する技術」を教える専門家。「職場性ストレス」の第一人者。自身も元国営企業に17年間在籍。派閥や忖度が横行する弱肉強食の世界で、異例の若さで管理職に昇進。300人以上の部下をマネジメントし、あらゆる「仕事のトラブル」「人間関係の問題」を解決してきた経験を持つ。活動開始から5年間で様々な業種の会社員/管理職、起業家、経営者、コーチ/カウンセラーなど約500名をコーチング、1500人以上にサポートを行う。コーチングの世界的権威から学んだメソッドと、自身の壮絶な人生経験に裏打ちされたコーチング技術は、社会人が抱える悩みや問題を解消し「現実の成功/内面の成長」を掴む技術として定評がある。
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『誰よりも「幸せ」を渇望し追い求めているはずなのに、

本人が取る行動は「不幸」に繋がるような、

もしくは「裏目」に出るような選択ばかりしてしまう人』

  

あなたの周りにもいないだろうか?

 

「不幸体質」が染み付いた人達

私の母親が、まさにそうだった。

あれは、私が20歳の時。

ある日突然、母親が白髪の爺さんを連れて来た。

二人とも、何がどうとは言わない。

何故か、知らない爺さんが家にいる。

物凄く、気まずい。

どうやら、彼氏だそうだ。

トラックの運転手らしかった。

 

ロクな人間じゃない事は、一目見て分かった。

「何で、コイツやねん・・・・」

シラけた感情しか、湧いて来なかった。

母親だけが、何か自分に都合の良い夢(という名の妄想)を見ているらしい。

酒を飲んで酔っ払った時に、

「いつか子供らが、この人を『お父さん』って呼んでくれるって信じてるねん」と言った時、

正直ゾッとしたのを覚えている。

「自分の言葉」で紹介すらしていないのに、である。

「もう、巻き込まないでくれよ・・・」というのが本音だった。

今まで、どれだけ母親の馬鹿な行動に振り回されてきただろう。

ちなみに、この8年ほど後、この爺さんはオカンに「ちょっと買い物してくるわ」とだけ言い残し、

そのまま同じ団地に住んでいたオバハンと駆け落ちし、失踪することになる。笑

 

私の母親なのだから、当然長い間、母親の言動や振る舞いを見てきた。

そして、母親の取っている「全ての行動」が、

「自分から不幸になる為に選択している」ようにしか見えなかった。

恐ろしく「業が深い」というか、

もしくは、潜在的な「破滅願望」と言えるかもしれない。

 

何の経営の知識も経験もないのに、勉強なんて全然してこなかったのに、

誰にも相談せず、自分の独断だけでスナックを開店し、

結果、莫大な借金を背負って自己破産した時もそうだった。

毎日が自転車操業で「借金」のことで頭が一杯になった母親は、

どんどんおかしくなっていった。

私に「カードを作って満額まで借りたカネを渡せ」と言って来たのも、この時期である。

結局、お金は返って来なかった。

他にも、親戚達にも借金を重ね、

私もよく知っている「母親の親友のオバチャン」に数百万の借金をしたり、

最後には、耐え切れなくなって「自分の苦しみ」を手当たり次第に周囲に撒き散らし、

多くの大切なものを失った。

その時、私は「もう、この人と縁を切ろう」と思った。

自分の肉親を憎悪する位なら、離れた方が良い。

今までも、度々母親のことを書いてきたが、

私のトラウマの源泉の1つが「母親の呪縛」だったことは間違いない。

今はもう許しているし、あの頃の「悲惨な空気感」はもうないが、

大切な家族だからこそ「距離感」は大切だと思っている。

 

誰よりも『幸せ』を追い求めているはずなのに、

全ての行動が『裏目』に出る。

私はその現象を

「不幸のパラドックス(逆説)」と名付けた。

 

「不幸のパラドックス」は、周囲の人達も巻き込む

周囲の人間から見たら、一直線に「不幸」に向かって突進しているようにしか見えないのだが、

本人だけがそれに気付いていない。

私は、心理学をやコーチングを始めとした「人間の心」の学問を追求し、

そのメカニズムを解明した。

 

そういった人達は、

心の底で「自分自身を嫌悪し、責めている」

自分自身に対して強い「劣等感」を抱えていて、

潜在意識レベルで「自分には幸せになる資格がない」と思っているから、

それが「無意識の行動」に反映される。

「無価値な自分に相応しい現実」を創り出そうとする。

「ダメな自分」に相応しい「ダメなパートナー」と付き合う。

悪い男ばかりに引っかかる女性は、例外なくセルフイメージ(自己評価)が低い。

 

そして、誰よりも失うことに対する「おそれ」を持っているので、

逆に、常にそこに気を取られてイメージしてしまう。

何かに取り組むとき、チャレンジする時、

無意識に、心の奥底の「全てが失敗する悪いイメージ」の方に進んでしまう。

常に、人生に付いて回る「不幸の予感」を、振り払うことができない。

 

そして、

こういった人は例外なく「頑固」で「独善的」な性格の持ち主であり、

周囲の意見やアドバイスに耳を貸さない。

そのまま不幸に向かって一直線に突進してしまう。

 

こういった人間が自分の「家族」である場合、

あなたが被る被害は甚大なものになる。

家庭問題において「毒親」という言葉があるが、まさに的を得た言葉だと思う。

周囲の人間にも、毒が及んでしまう。

自分のネガティブな「価値観」「思い込み」を、伝染させようとする。

 

コーチングやカウンセリングで解決を図ることができるが、

「当人をその場に連れて行くこと」自体のハードルが高かったりする。

家族といえども、超えてはいけないラインがある。

もし、あなたの尊厳が侵害されるようであれば、

距離を置くことをお勧めする。

憎悪する位なら、離れた方が良いのだ。

 

「不幸のパラドックス」に陥るリスクは誰にでもある

「不幸でいることの居心地の良さ」に慣れてしまうと、

「悲劇のヒロインを演じる自分」に陶酔してしまうと、

自分が「幸せになること」に対して「無意識の恐怖心」を持つようになる。

一旦そうなってしまうと、そこから這い上がることは、なかなか難しい。

気を付けていきたいものだ。

 

「不幸のパラドックス」から抜け出すには

もしあなたが「不幸のパラドックス」から抜け出せずにいるのなら、

それまでの「自分の価値観」を捨てる勇気を持つことが大切である。

自分自身の内面を変えない限り、目の前の現実は変わらない。

あなたの目の前にある現状は「自分自身が選択してきたことの結果」なのだから。

時々、

「自分は何も悪くない」といった自己正当化の塊のような人がいる。

そういった人は、自分自身を一切変えずに、

「現実」だけを自分の都合の良いように変えようとする。

しかし、それは不可能である。

あなたが、あなたの「価値観という物差し」で人生を測って生きてきた。

その結果、失敗続きで苦痛や不幸に苦しんでいるのなら、

その「物差し」自体が狂っていることに気付くべきだ。

そこからしか、始まらないのだから。

 

私自身、強大な劣等感・コンプレックスを抱え、苦しんできた人間である。

しかし今では、自分自身に対する「誇り」「自己確信」を失うことはない。

今なら言えるが、劣等感やコンプレックスなどは、サッサと捨ててしまえばいいのだ。

心無い「他人の評価」「他人の言葉」を真に受けて、

自分の価値を下げる必要はない。

そんなもので、あなたの価値は決まらない。

あなたに「価値」を付けられる人間は、世界中であなたしかいない。

これは真理である。

 

生きていると、悔しいこともある。悲しいこともある。

ただ、そこで歯を食いしばって、宣言するんだ。

「自分の価値は、自分で決める!」

 

 

 

明日は明日の風が吹く。

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