【コーチング事例】結婚間近の会社員が抱えていた「意外な心理的盲点」

昨夜は、久しぶりに会う友人達とバーベキュー。
焼肉屋を経営する友人が持ってきてくれた高級な牛肉を食べながら、
ビールを飲む。
そうやって1時間ほど楽しく過ごしていたら、
突然、後輩から「人生相談」を持ちかけられた。
仕方ないので、その場でコーチングセッションが始まった・・・笑
せっかくなので「コーチングセッション事例」として、
ブログ記事にすることにした。
もちろん、後輩の承諾は得ている。
ちなみに、
本来の「正式なコーチング」は、クライアントと契約書を交わし、
セッションの内容は「守秘義務」によって、厳密に守られることを前置きさせていただく。
そして、1つ注意していただきたいことは、
ブログで表現できるのは「言葉のやりとり」だけだということ。
コーチングの真髄は「非言語の領域の働きかけ」にあるので、
そこは文字では表現できない。
コーチングを実際に受けると、まず全員が驚く。
「こんな凄いものがあったのか」と。
実際にコーチングを受けなければ、コーチングの「本質」は体感できない。
そこを踏まえた上で、読み進めていただきたい。
コーチングセッション@BBQ
コーチ「どうされましたか?(私は、セッション時には誰に対しても敬語で行う)」
後輩「母親との話なんですが・・・。今度、結婚して家を建てるんですが、母親の要望を通したことに納得いってない自分がいます」
コーチ「どういった要望だったんですか?」
後輩「僕はリビングを広く取りたかったんですが、母親は【キッチンを高級タイプにしろ】と。
でもキッチンを高級タイプにしたら場所を取って、その分リビングが広くなくなるんですよ」
コーチ「どうしてリビングを広くしたいんですか?」
後輩「僕は友人をもてなすのが好きだから、たくさんの友人に遊びに来てもらいたいんですよ。
リビングが広くないと、やっぱり厳しいじゃないですか」
コーチ「その考えは、お母さんに伝えましたか?」
後輩「しっかりとは伝えていないですね」
コーチ「どうして伝えないんですか?」
後輩「昔から、話し合っても考えを曲げないんですよ」
コーチ「今までの全ての話し合いで、そうだったんですか?」
後輩「それは違いますけど・・・・」
コーチ「では、どうして話し合わないんですか?」
後輩「向こうが怒ったり、気を悪くするのがイヤで」
コーチ「話し合いですよ?あなたが自分の意見を伝えると、お母さんは怒るんですか?」
後輩「そうですね・・・・まぁ実際、家の間取りはもう決定したんです。広いリビングを諦めて、
高級キッチンにしました。ただ納得がいかない」
コーチ「そうですか。お母さんは、どうしてキッチンにこだわるんですか?」
後輩「嫁のことを考えて言ってるんです。【嫁の為に、良いキッチンにしてやれ】と」
コーチ「ということは、それは【自分と母親の2人の話】ではなく、
【自分と母親と妻の3人の話】ではないですか?」
後輩「そうですね・・・」
コーチ「奥さんは、何て言っているんですか?」
後輩「あなたの好きにしていいよ、と。」
コーチ「良い奥さんですね。その家には誰と住むんですか?」
後輩「奥さんと僕の2人です」
コーチ「何の為に、結婚して一緒に住むんですか?」
後輩「・・・・・、奥さんを幸せにする為です。」
コーチ「そうですよね。」
コーチ「ところで、高級キッチンを採用してリビングが狭くなったら、
【もてなす人の人数】は、何人減るんですか?」
後輩「えっ」
コーチ「たくさんの友人をもてなしたいから、広いリビングにしたかったんですよね?」
後輩「はい・・・それが、隣の寝室を解放できるように設計したから、結果的に人数は減らないんです」
コーチ「では、なぜ広いリビングにしたかったんですか?」
後輩「・・・・・実家に住んでいた頃、家に帰って狭いリビングに行くと、
いつも父親は2階に上がって行って・・・・・。あまり仲が良くなくて。
狭い部屋だと、余計にギスギスしてしまう気がして・・・・。
余裕のある、広いリビングの家に住みたかったんです。
後はやっぱり、出張から疲れて帰って、広いリビングがあったら、癒されるだろうな、幸せだろうな、って。」
コーチ「【広いリビング】で癒されて、幸せになりたいんですね」
後輩「はい」
コーチ「1つ、質問していいですか?」
後輩「はい」
コーチ「出張から帰ったあなたを癒して、幸せにしてくれるのは【広いリビング】ですか?
それとも【愛する家族】ですか?」
後輩「・・・・家族です!」
セッションが終わった。
後輩は、
「もう、【広いリビング】のことはどうでもよくなりました」と、
晴れやかな表情で言った。
お役に立てたようで、何より。
私は、このコーチングセッションで、
後輩が「過去の経験」によって抱えていた、
「広いリビングじゃないと、幸せになれないかもしれない」という、
「心理的盲点(スコトーマ)」を外した。
「心理的盲点(スコトーマ)」とは、
人が自分の能力を最大限に発揮したり、
人が幸せに生きる上で障害となる「不要な思い込み」である。
「心理的盲点」なので、当人はそこに気付かない。
だから、世の中の多くの人は「変わりたいのに変われない」
「コーチングに興味がある」
「自分を変えたい、成長させたい」
「目標を達成したい」
「コンプレックスを解消したい」
「人間関係の悩みを解決したい」
「自分の人生を自由に行きたい」
そういった方は、コーチングを受けてみることをお勧めする。
あなたの人生に、
「驚くような展開」が待っているかもれない。
明日は明日の風が吹く。