目標達成できない3つの理由と対処法
お疲れさまです。
今回は、
『目標達成の邪魔をする、不安で行動に移せない心理』
について解説するとともに、その対処法をお伝えしていこう。
目標達成できない心理
人間が、自らの理想から生まれた「目標」に向かってチャレンジする時、
多くの場合、そこには「不安」や「恐怖」が伴う。
「目標を達成したい」と心から願っているし、
「その方向に進めば幸せになれる」とわかっているのに、
その心とは裏腹に、足が前に進まない。
- 受験に合格して志望校に進学したい。でも、受験勉強が手に付かない
- スポーツの大会でベストの結果を出したい。でも、本番になると身体がすくんで動かない
- 会社を辞めて新しい道に進みたい。でも、辞める為の行動に踏み出せない
- 不毛な人間関係と手を切りたい。でも、ずるずると付き合いを続けてしまう
「目標を達成する為の行動」に、何故か苦痛を感じてしまう。
「行動する苦痛」である。
「自分が望んでいること」に起こる苦痛。
その3つの理由をお伝えしていこう。
目標達成の技術を知りたい方はこちら
参考記事:『7つの目標達成の技術』
目標達成できない3つの理由
①未知の恐怖
当たり前だが、
自分が「やったことのない」「わからない」「知らない」ことは、誰だって怖いもの。
「未知の恐怖」である。
わからないから、どんな結果が自分に起こるかもわからない。
「不足の事態」が、どこに潜んでいるか予測がつきにくい。
そして、挑戦して目標を達成した、結果を出した後の「自分」もまた、
「未知の存在」である。
「成功したら、今での自分とは違う自分になってしまうのではないか?」
それが「成長」と呼べるものであっても、
人間の本能は「変化」を恐れるものなのだ。
②失敗の恐怖
「失敗したらどうしよう」
「失敗したら、いろんな人から笑われる」
「失敗したら、自分自身に失望してしまう」
そして失敗を恐れるあまり、挑戦そのものを回避する。
「失敗の恐怖」である。
世の中の多くの人が「失敗=自分の価値の下落」という風に捉えている。
日本という「比較社会」で育った私達は、
当たり前のように「他人の評価」「他人の意見」と「自分の価値」を紐づけて考える。
しかし、一流のアスリートや経営者など、
成功している人ほど「失敗=経験という資産(リソース)」だと考える。
成功者は、その何十倍も失敗している。
しかし、失敗でいちいち落ち込んだりしないし、
他人から笑われても気にしない。
過程(プロセス)で一喜一憂したりしない。
最終的な目標という「ゴール」を達成することに意識をフォーカスしているのだ。
③現状維持の本能
人間の本能は、常に「いつもの自分」を保とうとする。
身体においても、精神においても。
人間に備わった「ホメオスタシス(恒常性)」と呼ばれる機能である。
恒常性は生物のもつ重要な性質のひとつで生体の内部や外部の環境因子の変化にかかわらず生体の状態が一定に保たれるという性質、あるいはその状態を指す。生物が生物である要件のひとつであるほか、健康を定義する重要な要素でもある。生体恒常性とも言われる。 恒常性の保たれる範囲は体温や血圧、体液の浸透圧や水素イオン指数などをはじめ病原微生物やウイルスといった異物(非自己)の排除、創傷の修復など生体機能全般に及ぶ。恒常性が保たれるためにはこれらが変化したとき、それを元に戻そうとする作用、すなわち生じた変化を打ち消す向きの変化を生む働きが存在しなければならない。これは、負のフィードバック作用と呼ばれる。この作用を主に司っているのが間脳視床下部であり、その指令の伝達網の役割を自律神経系や内分泌系(ホルモン分泌)が担っている。
ホメオスタシスは、人間が生命活動を行う為に必要な機能である。
例えば、風邪を引いて熱が出たら、病原菌を撃退し、平熱に戻そうとする作用が起こる。
怪我をしたら身体の修復作用が働き、やがて元に戻る。
ところが、このホメオスタシスが悪い方向に働くことがある。
ホメオスタシスの仕事は、とにかく「現状維持すること」であり、
あなたが成長によって、大きな変化を遂げることさえも嫌うのだ。
あなたが苦痛な人生を生きていようが、ホメオスタシスは気にしない。
ずっと「今のまま」でいてほしいのだ。
激動の現代社会を生き抜くには、明らかに不要な機能である。
多くの人が、この「古い機能」に振り回されている。
何故、こういったことが起こるのか?
私は、1つの結論に辿り着いた。
社会が発展するスピードに「脳の進化」が追い付いていないのだ。
この盲点に、多くの人は気付くべきだ。
「原因」に気付いたら、
それに対応した「対策」を立てることが出来る。
ここまで「行動する苦痛」について書いてきたが、
では、「行動しない」という選択をした末には何が待っているだろう?
それは、
「行動しない苦痛」である。
「やりたいことを先送りにする」
「やりたいことから、目を逸らして生きる」
「自分のやりたいことを、なかったことにする」
「やりたいことを我慢して生きる」
つまり、
「自分に嘘をつく」ということである。
「自分の本心」と向き合わず、自分に嘘をつきながら生きる。
それを続けると、自分のことが好きになれなくなっていく。
「自分という存在」を尊敬できなくなり、大切に思えなくなる。
そして、「劣等感」に支配されるようになる。
「劣等感」に心を支配された人間に待っているのは、
あらゆる苦悩に満ちた「苦痛の人生」である。
あなたは、
「行動する苦痛」「行動しない苦痛」どっちを選びたいだろうか?
恐れは「毒」だ。
しかし突き進むことだけが、解毒剤になる。
トラビス・カラニック
ここまで読み進めたあなたは、本質を理解したはずだ。
あなたは、自分が望んだ通りに生きていい。
「こんな自分は嫌だ」と思った瞬間に、
変わることを決断すればいい。
「昨日までのあなたが出来なかったこと」を、
今から始めたらいい。
「過去のあなた」がどうだったかは関係ない。
「今、どうなりたいのか」が全てなのだ。
目標を達成するために、まず最初に意識すべきことは
「自分と約束すること」である。
人は「他人との約束」を守ろうとするくせに、
何故か「自分との約束」は守らない。
「他人との約束」を破ると怒られたり信用をなくすが、
「自分が決めたこと」を守らなくても、誰からも怒られないからだ。
確かに、誰からも怒られることはない。
だが、そんなあなたを見ている人がいる。
「自分自身」である。
「自分との約束」を破り続けた人間に待っているのは、
これもまた「劣等感」である。
心の底で、自分自身に対して「人間不信」に陥るのだ。
そして往々にして、人生の最後に待っているのは「後悔」である。
あなたは、世界で一番大切な「自分自身」と約束し、
それを果たすことで、自分を尊敬し、愛することができる。
「大切な人」との約束は、全力で守ろうとするはずだ。
「自分のことを大切だと思えない」
「自分のことを好きになれない」
それが、自分の人生にどれだけ大きな影を落とすだろう?
あなたに「叶えたい目標」があるなら、
自分自身に宣言し、本気の約束をしよう。
そして、約束を果たす為に、
「目標」という目的地を目指し、胸を張って進み続けよう。
いつか必ず、辿り着けることを信じて。
明日は明日の風が吹く。