『現状維持という名のコンフォートゾーン』から抜け出そう!
突然だが、
あなたの今までの人生を振り返ってみよう。
- 新しいことにチャレンジした時
- 達成したい目標があった時
- 解決したい悩みがあった時
具体的に例えるなら、
「ダイエット」「恋愛」「就職」「受験」「人間関係の改善」
「スキル修得」「資格習得」「スポーツ」「出世・昇進」など。
成功したこともあっただろうし、失敗したこともあったかもしれない。
こういった、
「新しいこと」「未知の領域」に挑戦することは、
自分の望む方向へ人生を切り拓いていく為の、必須の行動である。
だが、多くの人はその過程で躓いたり、挫折したり、諦めてしまう。
目標を達成する為に、自分の中で「変化が必要な部分」があって、
そこを変えようと努力するものの、
最後には「現状」に引き戻されて終わってしまう。
なぜ、こういったことが起こってしまうのだろう?
今回は、
あなたの成長・変化を阻む「コンフォートゾーン」についてお伝えしていこう。
コンフォートゾーンとは「自分が慣れ親しんだこと」
あなたの全ては「習慣」によって形成されている。
つまり、あなたは、
「あなたが日々考えてきたこと」「あなたが日々やってきたこと」の集積体である。
試しに、
あなたの1日の「目覚めてから寝るまでの一連の行動」を思い起こしてみてほしい。
大体、同じような生活パターンで構成されているはずだ。
同じような思考パターンで考え、
同じような行動パターンで動く。
人は、慣れ親しんだものに「居心地の良さ」「安心感」を感じるもの。
だから、無意識に「いつもと同じ行動」を取ろうとするし、
「いつもと同じ環境」に留まろうとするし、
「いつもと同じ自分(思考)」でいようとする。
こういった、
「自分にとって居心地の良い領域」のことを、
「コンフォートゾーン(comfort zone)」と呼ぶ。
コンフォートゾーンの広さは、人それぞれ違う
「場所」でいうと、
多くの人にとって自宅の「自分の部屋」はコンフォートゾーンである。
「お気に入りのカフェ」「祖父母の家」「何年も通っている定食屋」
人はコンフォートゾーンの中にいると落ち着き、リラックスするし、
精神的、身体的にも、最大限のパフォーマンスを発揮することが出来る。
コンフォートゾーンは「意識」の中にも存在する
あなたが「読書が趣味」だったとしたら、本を読んでいる時、
あなたはコンフォートゾーンの中にいる。
そして「読書が好きな自分」という「セルフイメージ」も、コンフォートゾーンになっている。
「これが自分だ」「これが自分らしい」という基準である。
自分が慣れ親しんだことやっている時、
慣れ親しんだ考え、思考をしている時、
あなたの意識は「コンフォートゾーンの中」に在る。
このように、
人間はそれぞれのコンフォートゾーンを持っており、その中で生きている。
「住んでいる場所」「自分の能力レベル」「仕事・職場」「生活水準」
「好きな食べ物」「好きなタイプ」「健康状態」「年収」「友人関係」など、
人生の全てにおいて、である。
そして、コンフォートゾーンの外に出ると人は緊張したり、
不安になったり、居心地が悪くソワソワしたりする。
例えば、
歯医者に行くと、居心地の悪さを感じる。
入社試験の面接を受けると、緊張する。
サッカー選手がアウェーの会場で試合をすると、プレッシャーを感じる。
シックな服装を好む人に、ド派手な服を着せると嫌がる。
「こんなのは、いつもの自分じゃない」「自分らしくない」と感じる。
人間は無意識に、慣れ親しんだものを求める。
自分の「コンフォート・ゾーン」を維持し続けようとする本能が、人間には備わっている。
その維持させようとする機能を「ホメオスタシス(恒常性維持機能)」という。
ホメオスタシスが、常にあなたのコンフォートゾーンを現状維持に保とうとする。
「コンフォートゾーンの内側」にいると、居心地が良くて楽なのだ。
それも当然で、太古の昔から人類が危険から身を守り、安全に生き長らえさせる為に、
コンフォートゾーンは必要な機能だったのだ。
ただ、それが往往にして「自己成長」を妨げる要因になったり、
「苦痛な現状」から抜け出せない原因にもなってしまう。
コンフォートゾーン、つまり「現状」を維持し続けてしまう。
「現状のコンフォートゾーン」から抜け出そう
あなたが人生を理想の方向に切り拓いて行く為に最も必要なことは、
「コンフォート・ゾーン」の仕組みを理解し、
「コンフォート・ゾーン」の外に踏み出し、広げていくことだ。
「そんなこと難しいんじゃないの?」と思っただろうか?
しかし「コーチング」という技術がそれを可能にする。
「マインド」がコンフォートゾーンを創っている
そもそも、
あなたの「コンフォートゾーン」は、何によって決定されているのだろうか?
それは、あなたの「マインド(意識)」である。
あなたのマインドが「これはコンフォートゾーンの内側だ」
「これはコンフォートゾーンの外側だ」と判断しているのだ。
コーチングとは、
「現状のコンフォートゾーン」を、
「理想(ゴール)のコンフォートゾーン」へと移動させる技術といえる。
コンフォートゾーンがゴールの方向へ移動すると、
「それまでの自分」のコンフォートゾーンの居心地が悪くなる。
コンフォートゾーンの位置を変えてしまえば、
極めてスムーズに、理想の自己変革を起こすことができる。
人間の「コンフォート・ゾーンを維持する強力な本能」を、
逆手にとって利用するのである。
必要なのは「ゴールのコンフォートゾーンにいる自分」を想像しても、
緊張や不安を微塵も感じない位「臨場感」を高めることである。
それが当然といった「確信」を持つこと。
その為の効果的なスキルは「アファメーション」「ビジュアライゼーション」など、
いくつも存在する。
だが、まず最初に必要なのは、
「自分の現状のコンフォートゾーンから1歩を踏み出す」という決断である。
「やると決める」こと。
いつだって成功者が1歩目を踏み出す時、
そこには「決断」があったのだから。
まず決断し、踏み出そう。
明日は明日の風が吹く。