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人生が楽しくないと感じる本当の理由|言葉を書き換えて毎日を楽しくする方法

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人生が楽しくなる方法|「使う言葉」を変えるだけで毎日が変わる理由
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職場性ストレス/組織マネジメントの専門家 元国営企業に17年間在籍。 派閥や忖度が渦巻く組織で、管理職として300名以上をマネジメント。 重大アクシデント、人間関係の悪化、チーム崩壊といった修羅場を何度も乗り越え、「成果に繋がる行動設計」「人間関係の立て直し」「チームの活性化」など、現場で数多くの問題解決と組織改善に取り組んだ経験を持つ。 これまで会社員・管理職・起業家・経営者など、1500名以上を支援。職場のストレスや人間関係の問題、成果が出せないスランプに悩む方へ、心理技術と現場知見を統合した「実践的かつ本質的な解決策」を提供。 売上アップ・転職・独立・人間関係の改善など、「理想の働き方」を実現するサポートをしています。まずは、公式LINEまたは体験セッションでご相談ください。
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「仕事に結果を、自分に誇りを」

ビジネスメンタルトレーナーの木下空です。

 

「なんか人生が楽しくない」
「毎日がつまらない、やる気も出ない」
「何をやっても楽しめない」
「人生、嫌なことの方が多い」

 

もし、あなたが今そう感じているなら。
その原因は、あなたの能力や、環境でもなく、

「あなたが使っている言葉」かもしれません。

 

今回は、
・なぜ「人生が楽しくない」と感じてしまうのか
・その裏側で、言葉と脳がどう働いているのか
そして、
「楽しさ」を取り戻すための「言葉の書き換え方」
をお伝えします。

 

「人生が楽しくない」「毎日がつまらない」と感じる時に起きていること

少し、思い返してみてください。
これまで、あなたが出会ってきた人達のことを。

 

主観で構わないので、その人達を
「人生を楽しんでいそうな人」と
「人生が辛そうな人」に、分けてみてください。

 

何か、
「違い」が見えてきませんか?

 

収入とか、能力や外見といったこと?
もちろん、それらも要素の一つかもしれない。

 

しかし、
「人生が楽しくない」と感じる根本的な理由は、
もっと本質的なところにあります。

 

それは、
「どんな言葉を使っているか」です。

 

「人生が楽しくない」と感じる本当の理由は「言葉の使い方」にある

ここでいう「言葉」とは、

・実際に口から出ている「口癖」
・頭の中で呟いている「セルフトーク」

この両方を指します。
関連記事:自信がつく!「セルフトークマネジメント」のやり方

 

たとえば、
「どうせ自分なんて」
「最悪だ」
「どうせ上手くいかない」

こういった言葉を、無自覚に自分へ投げ続けていると、
脳はその通りに世界を切り取っていきます。

 

なぜ言葉が現実を創るのか|脳への指示文・RAS・自己成就予言

言葉は「脳への指示文」になっている

実は、言葉というものは
「脳への指示文」なんです。

 

私たちは一日に数千回、自分の頭の中で言葉を使っている。
その一言一言が、脳の中で「指示文(コマンド)」として処理される。

 

「私はダメだ」とつぶやけば、
脳は「ダメな自分」を証明する材料を探し始める。

「どうすれば上手くいくだろう?」と呟けば、
脳は「上手くいくためのヒント」を拾い集めようとする。

 

言葉が「情報」を選別し、
人間の「思考」や「行動」を決め、
最終的に「現実」を創り上げていく。

 

これは精神論ではなく、
冒頭で述べた通り「言葉=脳への指示文」 という、
心理学と脳科学に基づいた「仕組み」の話です。

 

つまり、

人は「自分が使っている言葉」通りの人生を送る。

良くも悪くも、です。

 

 

ここまで聞いて、

「言葉だけで人生が変わるなら苦労しねーよ」
と思った方もいるかもしれません。

 

「いやいや、私の人生が楽しくない原因は…」

・会社がクソだから
・上司がクソだから
・親がクソだから
・自分に自信がないから
・男運が悪いから
とか、色々出てくるんじゃないかと思います。

 

確かに、それはそうなんです。(男運はわかりませんが)

ただ、ずっとそいういった
「ネガティブなこと」
「楽しくない情報」だけを見ていないか、チェックしてみてほしいんです。

そして、何によって
そこに意識が向き続けてるのかというと、

「普段使っている言葉」によってではないだろうか?と。

 

あなたの言葉が脳のフィルター(RAS)を設定する

脳には「RAS(網様体賦活系)」と呼ばれるフィルター機能があります。

これは、
これは、脳内にある「Google検索システム」のようなものです。

 

この世界には、無限ともいえる情報(見えるもの、聞こえる音、感覚など)が溢れている。
脳は、その全てを処理することはできない。
処理しようとすれば脳がパンクする。

 

では、脳は何を基準に、その膨大な情報の中から重要なものを選んでいるのか。

 

それが、
その人が日常的に使っている

「言葉(セルフトークと口癖)」です。

 

自分が使う言葉が「検索キーワード」となり、
脳はそれに「一致する情報」を現実世界から探し出して、あなたに見せている。

 

  「最悪だ」というキーワードを設定すれば、
→ 「最悪な出来事」ばかりに意識が向く。

 

「面白いな」というキーワードを設定すれば、
→ 「面白いこと」に意識が向く。

非常にシンプルですが、強力な仕組みです。

 

自己成就予言で「言葉通りの人生」になっていく

心理学には「自己成就予言(Self-Fulfilling Prophecy)」という概念があります。

これは簡単に言うと、
「自分の思い込みが、その通りの現実を創り出してしまう」という法則です。

 

例えば、あなたが大事なプレゼンの前に、

「今日のプレゼン、きっと失敗する…」

という言葉(セルフトーク)を繰り返したとします。

 

すると、「失敗する」という予言を現実にするために、
脳は無意識に「失敗しやすい選択」をし始めます。

・声が小さくなる
・目線を合わせられない
・自信なさげな表情になる
・資料を持つ手が震える

その結果、本来のパフォーマンスを発揮できず、プレゼンは「予言どおり」失敗に終わる。

 

逆に、

「今日のプレゼンはきっと上手くいく」

と予言すれば、脳は「成功するための行動」を選びやすくなります。

・声にハリが出る
・表情が明るくなる
・姿勢が整い、堂々と話せる

結果として、成功する確率が上がっていく。

つまり、日常的に使う言葉(セルフトークと口癖)が、未来の行動と結果を、先に決めてしまっているんです。

 

私自身も「言葉通りの人生」を生きていた

これは知識ではなく、
私自身の人生経験と、これまでお会いしてきた多くのクライアントさんを見てきた中で、
例外なく当てはまる原理原則だと考えています。

昔の私も、愚痴や悪口、他人を否定する言葉をたくさん使っていました。

当時の私の脳への「指示文」は、

「何がなんでも勝て」
「敵は攻撃しろ」
「自分の得だけ考えろ」

こんな感じだったと思います。

 

結果として、トラブルが多く、
常に誰かと戦っているような、敵の多い人生になっていました。
まさに、「言葉通りの現実」を自分で創り上げていたわけです。

 

そこから私は、
意識的に言葉を変える取り組みを始めました。

まず、人に対する否定や悪口、愚痴をやめた。

「肯定的な言葉」を意識して使うようになった。

とにかく「ありがとうございます」を多用する。

 

それまでの自分だったら
「綺麗事」で片付けていたようなことを、本気でやってみた。

 

そこから、徐々に人間関係が良くなっていきました。
協力者や味方が増え、仕事もスムーズに進むようになった。
求める結果も出せるようになっていった。

 

今では、
「言葉がどれほど人の人生に影響を与えているか」がよくわかります。

 

「人生が楽しくない」と感じる人に共通する『不安思考』と他人軸

人生が楽しくない人の多くは、

「快・不快」よりも
「正しいか・間違っているか」
で物事を判断しています。

「いや、正しいことは良いことでは?」
と思ったかもしれない。

もう少し詳しくいうと、
その「正しい・間違い」の基準が、自分の内側(自分軸)ではなく、他人や社会といった外側(他人軸)に置かれていることが問題になります。

 

なぜか?

不安だから。
自信がないからです。

 

「間違えたらどうしよう」
「損したくない」
「恥をかきたくない」

 

この「不安思考」は、脳を常に緊張状態に置き、新しい情報や感情の流れをブロックする。
結果、喜びを感じにくくなり、

「何をしても楽しくない」

という感覚が続いてしまう。

 

つまり、「人生が楽しくない」という状態は、喜びを感じる神経回路が、「間違ってはいけない」というネガティブな指示文によって遮断されている状態ともいえます。

では、どうすればいいのか。

 

人生が楽しくなる方法|「脳への指示文」を書き換える3つのステップ

やることは、とてもシンプルです。

意識して「言葉」を変えること。

 

米国のカリフォルニア大学(UCLA)の研究によると、 ポジティブな言葉は脳の報酬系(側坐核)を活性化させ、逆に、否定的な言葉は「扁桃体(不安)」を刺激し、集中力や判断力を低下させることが示されています。

つまり、
言葉を変えれば、物理的に脳の働きが変わるということです。

この「思考(認知)を変えて感情と行動を変える」技術(認知行動療法)を、日常で実践できるように、3つのステップに分けてお伝えします。

 

ステップ①:今の言葉・セルフトークに気付く

まず、自分の口癖や頭の中の言葉を、客観的に眺めてみてください。  

「最悪だ」
「どうせ無理」
「運が悪い」
「アイツ腹立つ」
「疲れた」  

こういった否定語が出た瞬間、
心の中でこうツッコミを入れてください。

「お、今、脳に『不幸になれ』って命令したな」

自分を責める必要はありません。

「あ、変な命令出しちゃったな」と気付くだけでいい。
それだけで冷静になり、脳の暴走は一旦止まります。

嫌な感情がパッと湧き上がってくるのは、人間なら当たり前です。
それ自体を否定する必要はありません。

大事なのは、
そこで止めることです。

火事でいうと、「火種」の段階で止める。
自分からわざわざ燃料をくべて「大きな炎」にしない、ということです。

 

ステップ②:言葉を書き換えるリフレーミングをする

次に、「リフレーミング(書き換え)」を行います。
出来事の「意味付け」を変えることで、脳の反応を変える方法です。
ゲーム感覚で構いません。

たとえば、
「最悪…」
→ 「ここから何を学べる?」

「できない…」
→ 「どうしたらできる?」

「どうせ無理」
→ 「やってみたら意外といけるかも」

 

こんな風に、
脳への検索ワードを、意図的に切り替えるイメージです。

最初は「馬鹿馬鹿しい」と感じるかもしれません。
それでも一度、言葉だけでも変えてみることが大事です。

 

ステップ③:言葉とセットで行動・態度も変える

言葉を変えただけでは、まだ脳は半信半疑です。

口では「余裕だよ」と言っていても、
身体がガチガチに固まっていれば、脳は身体の感覚の方を「真実」だと判断します。

だから、
言葉に合わせて、行動(態度)も少しだけ変えてみることが必要です。

・「いい気分だ」と言ったら、コーヒーをゆっくり味わって飲む
・「余裕がある」と言ったら、あえてゆっくり歩いてみる
・「楽しい」と言ったら、口角を上げてみる

言葉(入力)と行動(出力)がセットになった時、脳は初めて、その言葉を「事実」として認識します。

その瞬間、
あなたの中の「現実の感じ方」が、少しづつ書き換わり始めます。

 

「修正」の繰り返しが、人生の質を変える

最後に。

最初から「ポジティブな言葉」しか使わないのは、無理です。
人間ですから、愚痴りたくもなる。
落ち込む時もあるじゃないですか。

そして脳には「現状維持機能(ホメオスタシス)」があり、放っておけば、これまで慣れ親しんできたネガティブな口癖に戻ろうとします。

だから、戻ってしまっても自分を責める必要はありません。

大事なのは、
ネガティブな言葉が出た『後』にどうするかです。

 

「最悪だ」と言ってしまったら、 間髪入れずに

「…と思ったけど、ここから挽回するには?」
「…でも、本当はどうしたい?」 と言い直してみる。

この「修正」さえできれば、
脳はネガティブな情報ばかりを拾わなくなります。  

 

1.言葉を修正する(入力)
2.脳が「解決策」を探し始める(検索)
3.前向きな行動をとるようになる(出力)
4.現実が良い方向に変わる(結果)  

この繰り返しです。

 

もちろん、現実が目に見えて変わるまでには、多少の「時差(タイムラグ)」があります。
それでも、焦らず、淡々と続けてみてください。

 

「どうせ」を「どうしたら?」に変えた瞬間から、人生は動き出す

人生が楽しくないのは、
あなたの能力が低いからでも、環境が悪いからでもありません。

ただ、脳の設定が少し「ネガティブ寄り」になっていただけです。

 

その設定を書き換えるための、最初の一歩が、

 

「どうせ」を、
「どうしたら?」に変えること。

 

「どうせ上手くいかない」
→ 「どうしたら、少しでも上手くいくだろう?」

「どうせ自分なんて」
→ 「どうしたら、自分の良さを活かせるだろう?」

この言葉に変えた瞬間から、
脳は「諦める理由」ではなく、「できる方法」を探し始める。

 

その小さな変化が、
毎日の感じ方を少しずつ変え、
やがて「人生が楽しくない」という前提そのものを書き換えていきます。

 

現実は、いつもあなたの「言葉通り」に創られていきます。
今日から少しづつ、
「自分が使う言葉」を選び直してみてください。

 

 

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