ストレスフルな状態から抜け出す技術1 「それは過去である」
現代社会を生きて行く上で、特にサラリーマンという職業をサバイバルして行く上で欠かせない技術。
それは「ストレスとの付き合い方」である。
とにかく、サラリーマンはストレスがたまる。
仕事というものは、どうしたって「結果主義」「成果主義」が付いて回る。
つまり、あなたという人間の全存在価値が、「仕事の結果」のみに左右されると錯覚してしまう状況に陥りやすい。
そんな状況に対するプレッシャーは多かれ少なかれあるし、
それに加えて、あなたの会社における「立場・ポジション」
当然ながら、上に行けば行くほど責任は重くなってくる。
上司からの「評価」の目に晒され、部下からは品定めされるように「観察」され、
同僚は競争相手としてしのぎを削る存在でもある。
他にも、取引先、顧客、関連会社との関わりにも、失礼のないように気を使う必要があるし、
プライベートでも家族や友人、恋人や妻の事で問題を抱えていて、ストレスになってしまう事もあるだろう。
このように、私たちが生きる現代社会は「ストレス社会」である。
有史以降、未だかつてないほどに。
もちろん、適度なストレスは必要である。
あなたのパワーを引き出し、最高のパフォーマンスを発揮させるツールにもなる。
しかし、何の手段も持たずに、過度なストレスに流されるままに生きていては、この世界をサバイバルする事はできない。
何より、結果が出ない。
昔の私自身がそうだったように。
「ストレスフルな状態から抜け出す技術」はいくつも存在するが、今回取り上げるのは、
「それは過去である」という、強力なマインドセット(物事を判断したり行動したりする際に基準とする考え方、意識)である。
例えば
今、あなたはイライラしている。
なぜだろう?
数日前に仕事でミスをしていまい、その事で上司から激しく叱責されてしまった。
社内にもその話が拡まり、噂好きな皆さん(どこにでもいる、くだらない方々)の嘲笑の的になった。
部下にも示しがつかない。
何より、自分のプライドが許さない。
悔しい思いが、頭の中を支配する。
ミスを引きずり、ストレスフルな状態から抜け出す材料は見当たらない。
こういった具合に。
今もストレスフルな状態から抜け出せないでいる、あなたに問いたい。
「あなたが生きているのは、今ですか?それとも過去ですか?」
「今現在、あなたに嫌なことは起きましたか?」
「過去に嫌なことがあったからイライラしている?」
「ではあなたは、わざわざ過去の嫌なことを記憶の中から引っ張り出して、自分で選択し、今も嫌な気分に浸り続けているんですね?」
その考え方では、あなたは「人生の負け犬」で終わる。
金輪際、その考え方とは手を切るべきだ。
「私は、【今】を生きている」
「【今】という、無限の可能性の中を生きている」
何かあった時は、強い意志を持って、意識する。
あなたが「私は【今】を生きている」という強力なマインドセットを使えるようになった時、
あなたの人生は一変する。
打つべき手は、いくらでもある。
あなたが転んでしまったことに関心はない。
そこから立ち上がることに関心があるのだ
エイブラハム・リンカーン