陰キャ専門ビジネスコーチ

「メタ認知能力」が、あなたの人生を左右する

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メタ認知能力
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「仕事で結果を出すスキル」「無敵の人間関係を創る技術」「ストレスリーのマインドセット」「自分の能力を発揮する技術」を教える専門家。「職場性ストレス」の第一人者。自身も元国営企業に17年間在籍。派閥や忖度が横行する弱肉強食の世界で、異例の若さで管理職に昇進。300人以上の部下をマネジメントし、あらゆる「仕事のトラブル」「人間関係の問題」を解決してきた経験を持つ。活動開始から5年間で様々な業種の会社員/管理職、起業家、経営者、コーチ/カウンセラーなど約500名をコーチング、1500人以上にサポートを行う。コーチングの世界的権威から学んだメソッドと、自身の壮絶な人生経験に裏打ちされたコーチング技術は、社会人が抱える悩みや問題を解消し「現実の成功/内面の成長」を掴む技術として定評がある。
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ビジネスやスポーツ、学問、

あらゆる分野において「結果」を出せる人間が、

共通して持っている能力がある。

 

「メタ認知能力」である。

メタ認知とは「認知を認知する」こと。人間が自分自身を認識する場合において、自分の思考や行動そのものを対象として客観的に把握し認識すること。それをおこなう能力をメタ認知能力という。メタ(meta)とは、「高次な、何かを越えて、何かと付随して、何かのあとに」を意味する接頭語である。  

(Wikipediaより)

人間には、自分で自分のことを知り、コントロールする力がある。

例えて言うなら、頭の中にもう一人の自分(客観的意識)がいて、

 

自分のことを監視し、コントロールする力が「メタ認知能力」である。  

「自分の心を知る力」

「自己モニタリング能力」ともいえる。

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  • 自分は何を知っていて何を知らないかを知る(知識についてのメタ認知)
  • 自分は何ができて何ができないか。あるいはどこまでできるかを知る(能力についてのメタ認知)  
  • 自分の今現在の心の働きがどうなっているか(認知状態についてのメタ認知)

他にも色々あるが、専門的な心理学の話になってしまうので、ここでは割愛させていただく。

 

特に「認知状態についてのメタ認知能力」が重要であると考える。

例えば、

「今、眠くなってきた」「怒りっぽくなっている」

「慌てて冷静さを失っている」「集中力が途切れてきた」

そういったことを冷静に、敏感に認識できる能力。

これがないと、

居眠りをしてしまったり、キレて人間関係を破壊してしまったり、

テンパってミスをしてしまったり、注意力が散漫な状態で仕事をして、事故を起こしてしまうことも。

 

メタ認知能力は、

「自分の心と行動を制御する力」すなわち「自己コントロール力」につながる。

 

メタ認知能力が高い人は物事や自分自身を「俯瞰して見る」ことができる

これは大きな武器である。

自己の情動や思考の活動を客観的に捉えて評価し、

制御する能力が高いのである。

自分のことを客観的に観察し、相手への気遣い、配慮、状況判断、

そういった気配りができるので、

適切な距離感を保ちつつ、スムーズにコミュニケートできる。

ビジネスはもちろん、特に人間関係、

恋愛や夫婦関係においても、大きく役立つものだといえる。

 

メタ認知能力が低いとどうなるのか?

「メタ認知能力が低い」ということは、

「自分で自分のことが見えていない」

「自分が周りからどう見られているのか把握できていない」状態である。

人間には「自己を誇示したい」という自己顕示欲求がある。

メタ認知能力が低い人間は、その欲求をコントロールできない。

自己中心的な考え方で、ある物事において他人と意見の相違が発生しても、

盲目的に自分が正しいと思い込んでしまう傾向にある。

そのため、周りからは「空気が読めない人」と判断されてしまうことが多い。

「自分の感情」に対して距離を保ったり、制御することができない。

何かのキッカケで「感情」が湧き上がってくると、

感情に流され、完全に支配されてしまう。

すぐ「感情的」になるタイプである。

 

 

企業の管理職に最も求められるのは「メタ認知能力」であると言って良い。

自分の感情を制御できず、すぐ感情的になり、

自分の正当性を証明しようと「闘い」を仕掛けてくるような人間が管理職になってしまうと、

その職場は殺伐とした空気に包まれてしまう。

もしくは、自分の「不安の感情」に流され、

いつもあたふたするような人間がリーダーになってしまうと、

部下は苦労するだろうし、やがて組織は衰退していくだろう。

 

 

私自身、成長の過程で一番身に付いたものは何かと聞かれたら、

「メタ認知能力」であると答えるだろう。

徹底して自分自身を「俯瞰で見る」訓練を積んできた。

もう、悪い意味で「他人に感情を動かされる」ことがなくなり、

余程のことがない限り腹を立てることもなくなったし、

イライラすることもなくなった。

「自分の感情」を俯瞰で見ることができるようになった。

昔は慌てん坊な人間だったが、もう何があっても取り乱すことはない。

有名な元プロ野球選手の、松井秀喜の座右の銘は「不動心」だそうだが、

今では「不動心」が何なのか、よくわかる。

 

 

では、この「メタ認知能力」を向上させるには、

どうすれば良いのか?

 

まず、日常生活の様々な場面で

自分を「内省」「内観」することをやってみよう。

 

自分の心を「内省する習慣」をつけることが第一である。

「自分の考え・推論は自分の感情に左右されていないか」

「自分の判断は、過去の体験や知識に振り回されていないか」

「他人の意見やプレッシャーに振り回されていないか」

「それは自分の知識・経験・能力で可能か、不可能か」

「自分の今の精神状態は、どんな状態か」

常に俯瞰して見る必要がある。

 

自分の「心」と「実際の行動」とを結びつけ、自身をモニタリングし、

制御することができるようになれば、

如何なる状況においても、周囲に左右されずに冷静な判断を下すことができる。

そして、常に自分の判断や行動が「適切だったか」を客観的に分析して、

評価し、改善していくようにしよう。

 

何か「アクシデント」や、

「ヒューマンエラー」

「ヒヤリハット体験」が発生した時は、

徹底的に当時の状況を分析、検証、その時の自分の「心の状態」を内省し、

再発防止につなげる。

「俯瞰の目」で振り返ることが大切である。

 

 

「メタ認知能力」こそが、

自分自身を制御し、能力を最大限に発揮するために、

円満な人間関係を築くために必須な能力だといえる。

誰でも訓練次第で向上する能力なので、

頑張って身に付けていきたいものだ。

 

 

 

明日は明日の風が吹く。

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