陰キャ専門ビジネスコーチ

【顕在化】10日間の瞑想修行体験記その3

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「仕事で結果を出すスキル」「無敵の人間関係を創る技術」「ストレスリーのマインドセット」「自分の能力を発揮する技術」を教える専門家。「職場性ストレス」の第一人者。自身も元国営企業に17年間在籍。派閥や忖度が横行する弱肉強食の世界で、異例の若さで管理職に昇進。300人以上の部下をマネジメントし、あらゆる「仕事のトラブル」「人間関係の問題」を解決してきた経験を持つ。活動開始から5年間で様々な業種の会社員/管理職、起業家、経営者、コーチ/カウンセラーなど約500名をコーチング、1500人以上にサポートを行う。コーチングの世界的権威から学んだメソッドと、自身の壮絶な人生経験に裏打ちされたコーチング技術は、社会人が抱える悩みや問題を解消し「現実の成功/内面の成長」を掴む技術として定評がある。
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前回の記事

【始まり】10日間の瞑想修行体験記その1

【気付く】10日間の瞑想修行体験記その2

 

瞑想修行も0日目〜4日目を終え、

いよいよ「本質」に入る段階に突入した。

 

この辺りで、朝・昼・夜の3回「決意の瞑想」というものが加わる。

瞑想は基本的に1時間単位で行われるのだが、

1日に3回(つまり3時間)「身体を大きく動かしてはいけない」

「目を開けてはいけない」

「足を組み替えてはいけない」

という「ハードモード」で瞑想を行うことになる。

これが地獄の苦しみだった。

ここまで瞑想に取り組んできて慣れてきてはいたが、

1時間通しで座ることは難しく、とにかく足と尻が激痛で、

瞑想に集中するどころではなかったし、ずっと心の中で叫び声をあげていた。

それでも「絶対に足は組み替えない」という決意で臨み、

なんとかやり遂げるのだが、終わった後はまともに立てない。

「こんなに辛いものなのか」と、少し気が滅入っていた。

 

「決意の瞑想」が終わっても、5分休憩して瞑想は続く。

それでも足を組み替えることは出来るので、瞑想に集中できた。

一切の感情に惑わされることなく客観的に、微細に、

頭のてっぺんから明日のつま先までの、身体の各パーツを観察していく。

一箇所づつ、丁寧に。

慣れてくると、徐々に観察する範囲を広げていく。

例えば左肩、右肩と順番に観察していたものを、

同時に両肩を観察していく。

瞑想というと「イマジネーションの旅」のような想像をする人もいるかもしれないし、

実際にそういった種類のものもあるのだが、

この瞑想は「科学的で実践的なトレーニングだな」と感じた。

身体の「微細な感覚」に集中し観察することは、

「今」にフォーカスするということである。

「過去」でも「未来」でもなく「今、この瞬間」。

 

そのプロセスを繰り返していると、驚くべきことが起こる。

自分の潜在意識の奥底に溜まっていた、

「過去のトラウマ」や「過去の未消化の感情」が、不意に掘り起こされ、

意識の表面に出てくることがあるのだ。

そして、それらが意識の表面に出てきても、一切反応してはいけないと教えられる。

どんなことが頭の中に浮かんできても、一切反応せず、感想も持たず、

ただ現れ、消えていくのを観察するだけ。

そうすると、潜在意識に溜まった「心の汚濁」が浄化されていく。

科学的に、心理学的に調べていくとメカニズムが判明すると思うが、

遥かな昔にこの瞑想を考案した人は、己の体感覚だけを頼りに、

この技術を編み出していったのだろう。

「身体の感覚だけに集中し、観察していると、潜在意識下のトラウマが表出してくる」

これが、この瞑想の本質だと感じた。

 

修行期間中、異常にイライラしたり、気分が落ち込んだりすることがあるのは、

こういった理由からだったのだろう。

 

「なぜ、この瞑想が「心の手術」と呼ばれているのか」

「なぜ、10日間という期間を必要とするのか」

「なぜ、外界との関わりを断ち、山籠りをする必要があるのか」

そこで理解することが出来た。

人によっては、他人と話ができる状況にいたら、トラブルを起こすかもしれない。

身近に家族がいたら、表出した「悪い感情」をぶつけてしまうかもしれない。

 

 

 

今まで「駄目な自分」を変える為にあらゆる学びに投資し、実践してきた。

その為には「潜在意識」を変えなければ、根本的に自分を変えることはできない。

だが、この「潜在意識」を変えることがいかに困難を伴うかは、

このブログを読んでいるあなたもご存知かと思う。

「自分を変えたい」と、どれほど強く願っても、

何かにチャレンジしても、すぐに元に戻ってしまう。

「潜在意識」が大きく立ちはだかるのだ。

自分の意識に強い負荷をかけて、頑張って変わろうとしても、

後で必ず「反動」「揺り戻し」が起こる。

 

しかし、ここで学べる瞑想法は、その「潜在意識」にダイレクトに作用する。

「反動」や「揺り戻し」は、ちゃんと10日間という修行期間内に収まっていく。

長い歴史の中で、カリキュラムがしっかりと練られている。

これほど潜在意識に対して有効な技術に、お目にかかったことがなかった。

正しく瞑想に励むと、どんどん「心の汚濁」が表出してきた。

 

「7日目の夜」が、今でも強く印象に残っている。

休憩時間になり、何となく外の空気を吸おうと建物の外に出た。

辺り一面、雪景色。

夜空を見上げてみると、満天の星が煌めいていた。

ふと、気付いた。

「今、自分の心の中に、何の不安も、おそれもない」

とても穏やかで、安らぎに満ちていた。

 

こんな気持ちを、自分はいつも感じていた。

そう、子供の頃に。

 

やっと、思い出した。

長かった。

 

いつまでも、夜空の星々が美しく輝いていた。

 

 

 

 

続く

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「仕事で結果を出すスキル」「無敵の人間関係を創る技術」「ストレスリーのマインドセット」「自分の能力を発揮する技術」を教える専門家。「職場性ストレス」の第一人者。自身も元国営企業に17年間在籍。派閥や忖度が横行する弱肉強食の世界で、異例の若さで管理職に昇進。300人以上の部下をマネジメントし、あらゆる「仕事のトラブル」「人間関係の問題」を解決してきた経験を持つ。活動開始から5年間で様々な業種の会社員/管理職、起業家、経営者、コーチ/カウンセラーなど約500名をコーチング、1500人以上にサポートを行う。コーチングの世界的権威から学んだメソッドと、自身の壮絶な人生経験に裏打ちされたコーチング技術は、社会人が抱える悩みや問題を解消し「現実の成功/内面の成長」を掴む技術として定評がある。
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