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【普遍の真理】あらゆる自己啓発書の原点「原因と結果の法則」

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「仕事で結果を出すスキル」「無敵の人間関係を創る技術」「ストレスリーのマインドセット」「自分の能力を発揮する技術」を教える専門家。「職場性ストレス」の第一人者。自身も元国営企業に17年間在籍。派閥や忖度が横行する弱肉強食の世界で、異例の若さで管理職に昇進。300人以上の部下をマネジメントし、あらゆる「仕事のトラブル」「人間関係の問題」を解決してきた経験を持つ。活動開始から5年間で様々な業種の会社員/管理職、起業家、経営者、コーチ/カウンセラーなど約500名をコーチング、1500人以上にサポートを行う。コーチングの世界的権威から学んだメソッドと、自身の壮絶な人生経験に裏打ちされたコーチング技術は、社会人が抱える悩みや問題を解消し「現実の成功/内面の成長」を掴む技術として定評がある。
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あらゆる自己啓発書の原点といわれるもの。

それが、今回ご紹介するジェームズ・アレンの名著

『原因と結果の法則』である。

「原因」と「結果」の法則

ジェームズ アレン (著)  坂本 貢一 (翻訳)

 

1902年に出版された本書は「聖書に次ぐロングセラーの1つ」といわれており、

歴史上、最も多くの読者を獲得してきた自己啓発書といわれている。

今なお、日本を含む世界中で売れ続けているという驚異的な作品である。

「近年の自己啓発書の多くは、アレンによる本書を拡大解釈し、複雑化したものに過ぎない」

そう指摘する人達がいるほど、この本の内容は普遍的でシンプルなものである。

 

 

少し話が変わるが、

私が17年間、サラリーマンとして在籍していた会社は、

まるで「人生が上手くいかない人」の見本市だった。

腐敗した企業体質の中、誰もが「怠惰」や

「ネガティブ」に染まっていくようなところだった。

「物事が上手くいかない人」「人生が停滞している人」

「人生を諦めている人」「人生に絶望している人」

そういった人達を多く見てきたし、

元々ちゃんとした人でも、数年経つと駄目になっていくのを見てきた。

結局、そういった人達に共通することは、

 『自分の人生の不満を、

「他人のせい」「環境のせい」にしている』

 

自分の人生の「責任」を、自分以外のものに責任転嫁し、

心の体裁、プライドを保っている。

「だから自分は悪くない」

「何も反省する必要はないし、改める必要もない」

安易でお手軽で、楽な選択である。

そういった人達は、人生における「基本的な前提」に気付いていない。

それこそが、本書の基本的な思想である、

「自分の人生に起こる、全ての原因は自分にある」というものである。

 

『原因=自分が今まで考えてきたこと、思い、心の在り方、選択』

『結果=今、自分の目の前にある現実』

 

もし、今あなたが何かを人のせいにしたり、怒りや悲しみなどのネガティブな感情に支配され、

人生が停滞していたり、上手くいっていないと感じているなら、

「原因と結果の法則」を再確認し、常に意識して生きることが大切である。

自分の人生を生きていく上で「基本の前提」を忘れているのなら、

人生が上手くいかなくなることは、必然の結果なのだ。

 

 

気高い思いは気高い人を作り、低俗な思いは惨めな人を作る

「自分の人生に起こる、全ての原因は自分にある」という考え方は、

自分の人生を自立的に生きるための基本的な姿勢である。

 

本書の一節を引用する。

心は、創造の達人

「心は、創造の達人です。そして、私たちは心であり、思いという道具をもちいて自分の人生を形づくり、そのなかで、さまざまな喜びを、また悲しみを、みずから生み出しています。私たちは心の中で考えたとおりの人間になります。私たちをとりまく環境は、真の私たち自身を映し出す鏡にほかなりません」

人生の創り手

「自分こそが自分の人生の創り手である」

思いと環境

「自分の心をしっかりと管理し、人格の向上に努めている人たちは、「環境は思いから生まれるものである」ということを熟知しています」

 

私の「思考」の結果、私は「行動」する。

「行動」が、今いる私の「現実」を創っている。

つまり、私が体験する「現実」を創っているのは「思考」なのだ。

本書で書かれていることを要約すると、こうなる。

あなたが心の中で思っていることが、

あなた自身を創り、あなたの現実を創り、あなたの人生を創る。

全ての「原因」は、あなたの心の中にある。

 

ここで「冗談じゃない!今の状況なんて望んでいないし、

自分で変えようと努力している!」と思う方もいることだろう。

例えば、私の知り合いの経営者で、3年前から従業員不足に悩まされている人がいる。

人材が足りないので、1日2日は当たり前に徹夜で動いたりする。

本人は、人材不足をなんとかしようとしているし、大変な努力家なのだが、

3年前から状況は改善されていない。むしろ悪化している。

何故だろうか?

しかし、注意深くその人の「思考」「価値観」「信念」によって

「選択」され、取られている「行動」を観察してみると、

全ての「行動」が必然として、人材不足という「現実」に集束していくのが理解できた。

「むしろ、本人が今の状況を望んでいるじゃないか?」というレベルで。

売り上げを伸ばせない従業員を批判はするが、

それでも「人が足りないから」と言って使い続ける。

ちゃんとし従業員もいたが、そういった人間は去っていく。

職場は殺伐とした雰囲気に包まれている。

悪循環である。

何処かから「有能な人材」がやってきて、今の状況から助けてくれるのを待っている。

自分の「内面の意識」を改めることをせずに「現実」を変えようとする。

しかし、変わらない。

こんな人、あなたの周りにもいませんか?

 

自分を取り巻く「現実」を変えるためには、

自分の内側の「思い」「心の在り方」を変えるしかないのである。

しかし多くの人が「良い結果を望みながらも、その結果と調和しない思いを巡らすことによって、

その達成を自ら妨害し続ける傾向にある」と本書は指摘する。

「疑い」「怒り」「恐れ」「利己心」「劣等感」

「不誠実」「傲慢」といった「ネガティブな感情」である。

 

それらを自分の心の中に抱えたまま前進しようとしても、

それは「車のアクセルとブレーキを同時に踏み込んでいる」に等しい。

自分の心の内面と向き合い、人格を磨くという自己研鑽を続けていくと、

やがて、それに見合った「現実」が目の前に表出していくだろう。

 

あなたが「原因と結果の法則」を人生に活かしたいと思うのであれば、

「自分の思い通りにならならないこと」に対して、

「自分の内面の、どんな思いを改めれば良くなるだろう?問題を解決できるだろう?」と、

自問してみることが大切である。

自分の目の前の現実を「人のせい」にするのを止めて、

「自分の人生の責任は、自分で取る」と決めた瞬間に、

本当の意味での「自分の人生」を生きることができる。

 

 

そして、あなたに達成したい目標があるのなら、

その目標に向けて「思い」を集中し続けること。

あらゆる「結果(現実)」は「思い」という「原因」によって生まれるものだからである。

その目標に集中し、自分を信じて行動することである。

ただただ夢想するのではなく、思いを現実にするために動くこと。

その過程で失敗したとしても、それもまた「必要なプロセス」だと信じること。

何故なら、その過程で「目標を達成するための能力」「経験値」が蓄積され、

それが「成功への鍵」となるからである。

常に自分の理想を心に抱き、人格を磨き、自己研鑽に努めよう。

 

「原因と結果の法則」が、あなたを後押ししてくれるだろう。

 

 

 

 

明日は明日の風が吹く。

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