「運がいい人」の7つの特徴|仕事運も対人運も味方につける考え方
「仕事に結果を、自分に誇りを」
ビジネスメンタルトレーナーの木下空です。
「なぜ、あの人はいつもチャンスを掴むんだろう?」
「なぜ自分は、貧乏くじばっかり引くのか…(泣)」
そんな風に、「運がいい人」を見て羨ましくなったり、落ち込んだりすることがあるかもしれない。
ちなみに、私もそうでした。
人生、「運が悪い側」からスタートした人間です。
複雑な家庭環境、鬱と引きこもり、17年間の会社員時代。
ずっと、
「自分は運がない」
「運が悪い人間だ」
と思って生きてきました。
それでも、たくさんの逆境を乗り越えた経験や、人との出会いを経て、今はこう考えています。
運が良い人とは、生まれつき特別な人種ではなく、
「運が良くなる選択」
「運が良くなる習慣」
を積み重ねている人である、と。
運は、空から降ってくるご褒美ではない。
自分の思考・行動・習慣が作り出す「大きな流れ」なんです。
今回は、
- 運が良い人とはどういう人か
- 運が良い人の特徴は何か
- 仕事運・対人運との関係
を、ふわふわした話ではなく具体的に、私の実体験を交えてお伝えしていきます。
目次
運が良い人とは?「特別な人種」ではなく流れを作る人
そもそも「運が良い人」って、一体どういう人なんでしょうか?
- 宝くじに当たった
- たまたま良い会社に就職できた
- たまたま良い上司に恵まれた
こういう「たまたまのラッキー」も確かに運の一部ですが、それだけで人生が決まるわけではない。
私が考える「運が良い人」とは、目の前の出来事を「プラス」に変える変換能力が高い人です。
運とは、決して精神論(スピリチュアル)だけの話ではない。
心理学や行動科学の分野でも、科学的に「運がいい人」の研究が進んでいます。
「運」に科学的根拠はあるのか
たとえば、「運」の研究で有名なものに、リチャード・ワイズマン博士(英ハートフォードシャー大学教授)の「運の科学(The Luck Factor)」があります。
10年以上にわたり、数百人の「自称・運が良い人」と「自称・運が悪い人」を対象に実験を行った結果、運が良い人と悪い人の決定的な違いは「機会への開放性」にあることがわかっています。
ざっくりまとめると、
- 運がいい人:リラックスして視野が広く、偶然の出会いや小さなチャンスに気づきやすい
- 運が悪い人:「失敗してはいけない」「これしかない」と、常に緊張や不安、焦りに囚われていて、目の前のチャンスを見落としやすい
人間の脳には「確証バイアス」というクセがあり、自分が信じていることの証拠ばかりを集めようとします。
「自分は運が良い人だ」と思っている人は、日常の中から「いいこと」「ツイている証拠」を無意識に探し、「自分は運が悪い」と思っている人は、嫌な出来事ばかりに目がいき、記憶してしまう。
私が「自分は運が悪い」と思っていた頃、比喩でもなんでもなく世界が暗く見えていました。
いいことが起きても「どうせたまたま」「すぐ終わる」と受け取り、嫌なことだけを見る。
そして、自分否定する。
今振り返ると、物理的に現実が暗かったのではなく、「暗くしか見ない自分」がいたのだと思います。
「運」とは、生まれ持った才能ではなく、「世界をどう見るか」という視点の技術なんです。
運がいい人に共通する3つのベース
具体的な「運が良い人の特徴」に入る前に、共通している3つの土台を押さえておきましょう。
ここがグラグラだと、どれだけテクニックを学んでも、運の流れは安定しないからです。
1.自分を見る目(セルフイメージ)が極端に歪んでいない
運が良い人は、「自分は完璧だ」と思っているわけではない。
かといって、「自分は何をしてもダメだ」と決め付けることもしない。
- 失敗しても「人格否定」に直結させない
- 「失敗した自分」を責め続けるより「次にどうするか」を考える
イメージとしては、「自己否定」よりも「自己調整」が上手い人です。
「運が悪い人」の記事でも書きましたが、強すぎる劣等感とコンプレックスに支配されていると、無意識に「そんな自分に見合った現実」を選びにいってしまう。
だからまずは、
- 自分を過大評価もしないし、過小評価もしない
- 自分に良し悪しをつけず、ありのままを受け容れている(自己受容)
- 自分の心に偏りがなく、中心(真ん中)に置いている
この感覚を持てているかが、「運の土台」に直結してきます。
2.出来事の捉え方が「終わり」ではなく「次に繋がる」
同じ失敗でも、
「最悪だ。終わった」と捉えるのか
「これは自分に何を教えてくれているのか?」と捉えるのか
で、その後の選択や行動が変わります。
運がいい人は、「出来事=点」で完結させないんです。
必ず「未来へ続く線」として捉え直そうとする。
- ミスをした → 「自分はダメだ」で終わらせるのか
- ミスをした → 「どこを調整すれば、次はうまくいくか」を考えるのか
この「意味の付け直し」が、後述する「運がいい人の特徴」のベースになっています。
3.自分の状態を「ニュートラルに戻す力」がある
運が良い人は、いつもハイテンションでポジティブなわけではない。
落ち込むこともあるし、イラッとすることもあるし、弱音も出る。
違うのは、
- 落ち込んだまま、ずっと引きずらない
- 感情に飲み込まれっぱなしにならない
という「中心に戻る力」を持っていることです。
嫌なことがあった時も、「そりゃ落ち込むよね」と一回ちゃんと自分を受け止める。その上で、少しずつ「ニュートラルな状態」に戻していく。
この「ベースの状態管理」ができていないと、
「小さな不調 → 判断ミス → 不運な出来事」
「イライラ → 人間関係のこじれ → チャンスが遠のく」
という形で、運の流れが右肩下がりになっていきます。
逆に言えば、
- セルフイメージ
- 出来事の捉え方
- 自分の状態管理
この3つの能力があるほど、「運の土台」は安定していく。
その上に乗る形で、「運がいい人の7つの特徴」(具体的な考え方や行動パターン)が効いてきます。
もし、「今の自分はむしろ運が悪い側だ」と感じる方は、こちらの記事もどうぞ。
参考記事:「運が悪い人」6つの特徴|運がない人の思考と行動とは?
「運が良い人の特徴」7つ|幸運に恵まれる人の共通点
科学的な視点を持った上で、実際に「運が良い人」たちを観察すると、そこには明確な行動と思考の共通点が見えてくる。
私が多くのビジネスパーソンを見てきた中で、「この人は確実に運を味方につけている」と確信した方の7つの特徴を紹介します。
特徴1:悪い出来事を「意味のある出来事」に変換できる
一つ目の、そして最大の特徴は「解釈の力」です。
運が良い人も、決してトラブルに遭わないわけではない。
彼らが違うのは、トラブルが起きた後の「意味付け」です。
- 運が悪い人 失敗=自分の価値の否定。「はい失敗!終わり!」と終止符を打つ。
- 運が良い人 失敗=次の一手の材料。「ここから何を学べるか?」と問いを立てる。
あらゆる出来事は、自分の意味付けによって「運の分岐点」になります。
運がいい人は、この「原理原則」を感覚的に理解している。
私自身、起業してから何度も「もうダメかもしれない」という状況があった。
ただ、今振り返ると、あれは「そのやり方とマインドでは、もう先に進めないよ」というサインだったと思います。
そういった出来事を「ただの不運」ではなく「次に進むための転機」として見た時から、状況が変わっていきました。
特徴2:日常の小さな「ラッキー」に対する感度が高い
脳科学的に言うと、人間の脳には RAS(網様体賦活系) というフィルター機能があります。「自分が意識した情報だけを脳に取り込む」という機能です。
運が良い人は、日常の中にある「小さな良いこと」を探す設定がオンになっています。
- 信号が全部青だった
- 店員さんの対応が良かった
- 並ばずに店に入れた
こういった出来事をスルーせずに「自分は運が良い」と受け取る。
その結果、脳はさらに「運がいい証拠」を集め始め、「私は運が良い」というセルフイメージが強化されていく。
多くの人は、「一発逆転ホームラン」みたいな大きな幸運ばかりを探して、足元の小さな幸運を踏み潰している。
運が良い人の習慣は「小さなラッキーを見逃さないこと」
その「感度のセンサー」を養っていくことが、運の良さに繋がります。
特徴3:仕事運がいい人は「信用貯金」をサボらない
ビジネスにおける「仕事運」の正体は、突き詰めれば「信用」である。
「信用が全て」だと断言していい。
「あの人に頼めば間違いない」
「あの人は約束を絶対に守る」
こういった評価の蓄積が、ある日突然「大きなプロジェクトの指名」や「思わぬ紹介」という形で現れる。
これを人は、「運が良かった」と言いがちですが、実際は「信用が利子をつけて返ってきた」に過ぎないんです。
- 小さな約束を守る
- 期限を守る
- 連絡を放置しない
- 筋を通す
こういった当たり前のことを、当たり前にやり続ける。
その結果、「任せて安心な人」として、大きな案件や紹介が自然と集まってくる。
逆に言えば、時間や約束にルーズな人が「一時的なラッキー」で成功しても、長続きしない。
土台となる信用がないからです。
私が見てきた「仕事運がいい人」は例外なく、細部への対応が丁寧でした。
メールの返信、時間の守り方、仕事のクオリティ。
そういった地味な部分にこそ、その人の「人間性」が滲み出る。
結果、信用される。
特徴4:対人運がいい人は、ギバー(与える人)である
「対人運」がいい人の周りには、いつも協力者が集まります。
理由はシンプルで、テイカー(奪う人)ではなく、ギバー(与える人)でいるからです。
- 相手の喜びが、自分の喜びにもなる
- 「自分だけ得をする」より、「お互いにプラスになる形」を探す
こういう循環の感覚を、自然に持っている人です。
情報をシェアする、人を紹介する、応援する。
そういったことを「見返り目的」ではなく、ごく当たり前のこととしてやっている。
その結果、時間差で「紹介」「助け」「応援」が返ってきて、外側から見ると「あの人は対人運がいい」と見えるようになるんです。
ギバーと言うと「聖人君子」みたいなイメージを持たれる方もいるかもしれませんが、完璧なギバーと完璧なテイカーがいると言うわけではなく、人間なので両方持ってるんですよ。
私もそうです。
ただ基本的にはギバーでいようと思っています。
自分のために、です。
それが「一番幸せな生き方だ」と、身をもってわかっているからです。
そして、ギバーとは「自己犠牲して全部差し出す人」という意味でもない。
「自分の都合だけを押しつけてくる人」
「こちらを消耗させるだけの関わり方をしてくる人」
に対しては、きちんと線を引く。
その「境界線を引く力」も含めて、ギバーとしての在り方なんです。
仕事あるあるですが、「売上!売上!」に寄り過ぎると、むしろ業績が下がったり停滞します。
「自分のため」が強くなり、相手のことが見えなくなるからです。
(もちろん、「自分のため」も大切です)
純粋に「相手にとってベストか?」を考えられている時の方が、不思議とご縁の質も量も良くなったりする。
対人運は、その人の「心の向き」と、かなりリンクしています。
特徴5:「運がいい人のオーラ」は、感情の安定から生まれる
「運がいい人はオーラがある」というとスピリチュアルに聞こえますが、心理学的には「非言語コミュニケーション(ノンバーバル)」の影響が大きいです。
たとえば、イライラしている人、焦っている人からは「余裕のなさ」が伝わり、人は本能的に距離を置きます。
一方で、運が良い人は、どんなに忙しくても「自分の機嫌を自分で取れている」ため、まとっている空気が穏やかです。
感情の波はあっても、極端に引きずらない。
この「安定感」「安心感」が人を惹きつけ、良い情報やチャンスを呼び込みやすくなる。
私自身、セッションでクライアントさんと関わる時に、まず「安心できる場作り」から始めています。
人は「安心している状態」になって、初めて本音で話せるもの。
相手が安心して肩の力を抜き、リラックスできるか。
それは、私自身のメンタルが整っているかどうかに直結しています。
そういった「感情の安定」が、運の安定に繋がるということです。
特徴6:運がいい人の口癖・話し方には「可能性」がある
言葉は、思考の鋳型(いがた)です。
「運がいい人の口癖」には、特徴的なパターンがあります。
- トラブルが起きた時:「最悪だ…」で終わらせず、「さて、どうするか」で一回区切る。
- 失敗した時:「もう終わった」ではなく、「いい経験になった」で締める。
- 夢や目標:「どうせ無理」ではなく、「なんとかなる」を選ぶ。
ただ、ネガティブな感情をゼロにするわけではない。
彼らの話し方には、常に「可能性」を残す余白があります。
「否定語で会話を終わらせない」ということ。
これが習慣になっていると、一時的に運の流れが悪くても「ここで食い止める」ということができます。
「でも」「だって」
「考えてみます」「検討します」
が口癖の人は、「わかりました!」「やります!」に変えるだけで行動が変わってきます。
特徴7:運が良い人の習慣は「自分をいい状態に戻すこと」
最後は「生活の習慣」です。
強運な人ほど、自分を「整える時間」を大切にしています。
- 睡眠
- 食事
- 運動
- ひとりでボーッとする時間
- 好きな趣味・リカバリーの時間
なぜか。
「疲労は判断力を鈍らせ、判断のミスは不運を招く」
これを体感で理解しているからです。
最高のパフォーマンスを出すためには、まず自分が「良い状態」でいる必要がある。
だから、「暇な時にやること」ではなく、「自分のベースを整えるための重要タスク」として扱っている。
私自身も意識していることですが、重要な選択をする時ほど「良い状態でいること」を最優先に考えています。
人生に正解というものはなく、自分が選んだことを正解にしていくもの。
人は、状態が下がっている時ほど悲観的になり、「正解探し」をしてしまうんです。
ただ、そうやって選択したことって、大抵が上手くいかないか、裏目に出ることが多いです。
「運がいいと思い込む効果」を味方につけよう
色々お伝えしてきましたが、結局のところ、「強運な人には特徴がある」と言えます。
それは、「自分は運がいい人間だ」と決めている、ということです。
根拠はなくても、そう信じ切っている。
これを心理学では「自己成就予言」と呼びます。
人は無意識のうちに「自分が信じている通りの人間」になろうと行動し、その証拠を集めようとする。
つまり、「運がいいと思い込む効果」は、単なる精神論ではなく、脳の機能をハックする最強のライフハックなんです。
運に恵まれる人は「選択」と「習慣」でつくられる
最後に。
運が良い人とは、「運に恵まれた人種」ではなく、「運が良くなる選択」をしている人です。
「運」とは、生まれつき配られた手札のことではない。
配られた手札をどう切り、どう勝負するかという「プレイヤーの技術」のことなんです。
「生まれた瞬間に全てが決まっている」
そんな風に思う必要はない。
そもそも、真実ではないですから。
今どんな状況にいても、
次の瞬間の「選択」は自由です。
不貞腐れることもできれば、そこから学ぶこともできる。
その一つひとつの選択が、私達の「運の流れ」をつくっていく。
もしかしたら、今、しんどい状況かもしれません。
ただ、こんなところで、終わりたくないはずです。
そもそも、本来のあなたは、そんなもんじゃない。
「自分の足で立って、前に進める人」なはずです。
「今起こっていることは、次に進むためなんだ」
「自分は運がいい」
まずはそう決めて、顔を上げてください。
応援しています。

