仕事で「同じミスを繰り返す」心理と直し方

『あなたを職場性ストレスから解放する』
マネジメンタルトレーナーの木下空です
仕事で「同じミス」を繰り返してしまう…
あなたの職場に、こんな人はいないだろうか?
- 仕事で何度も同じミスを繰り返す
- 仕事で何度注意しても、まったく改善しない
- 注意して一時的には改善しても、時間が経つと元に戻る
- 注意してもピンと来てないというか、駄目なことだと思ってないように見える
周囲がいくら注意やアドバイスをしても、
まったく変わらない人がいる。
一時的に改善したと思いきや、すぐに元に戻ってしまう。
もしかしたら、あなたも
そういった経験があるかもしれない。
ここで考えてみよう。
この世界のあらゆる「結果」には「原因」が存在する。
誰であっても「原因と結果の法則」から逃れることはできない。
結論から言うと、
人が変わらない理由は「ルール」である。
その人は気付いていないが持っている「ルール」
その人が無意識に実践している「ルール」
その人の独自の価値観によって形成されていった「ルール」
悪い意味で習慣化された「ルール」
その「ルール」を書き換えなければ、
一生そのまま変わらないのである。
たとえば、
「部屋を片付けられない人」が、
ある日突然、整理整頓できるようにならないのと同じように。
多くの場合、本人は「部屋を片付けないこと」「部屋が散らかっていること」
ということに対して、そこまで不都合や不快感、苦痛を感じていない。
もしくは、
「片付けないことで得られるメリット(ラク、めんどくさい等)」と
天秤にかけて「片付けない」を選択している。
習慣化されているので、そっちの方がなんとなく落ち着いたりする。
ひどい時は、自分が「片付けられない人」だという認識すらない。
そういった人に対して、
こちらが感情的に注意しても意味を持たない。
オカンが「アンタ、部屋の掃除ちゃんとしいや!」と叫んでも反発しか生まない。笑
「ルール」を書き換えて改善させる
例えば「床にモノを置きっぱなしにしない」という
具体的な「ルール」を、その人に実践してもらう。
部屋を散らかしてしまう人の多くが「床にモノを置きっぱなしにする」という、
無意識の「ルール」を持っている。
新しい「ルール」をしばらく継続させてあげると、
やがて改善が見られるだろう。
それと同じように、仕事ができない社員には、
しっかりと「無意識のルール」を指摘し、
本人に自覚・認識させたうえで、
それを上書きする「新しいルール」を出して継続させることが、
もっともスムーズな改善法である。
個人的には、相手を見下ろしながら「怒り」の感情をぶつけて、
「恐怖」で支配するやり方は、もう通用しなくなっていくのではないかと思う。
時代は新しいフェーズに変遷しつつある。
ホコリを被った「奴隷制度時代」のようなやり方は、
博物館の倉庫にでも眠らせてしまおう。
明日は明日の風が吹く。