【自慢したがる心理】マウンティングする人の3つの特徴と3つの対処法
あなたの知り合いに、
こんな人はいないだろうか?
Aさん「先週、初めてハワイに旅行に行って来たよ!ワイキキビーチが綺麗だし、食べ物も美味しいし、最高だったよ。やっぱり海外行くならハワイだね〜」 Bさん「ハワイなら、もう5回以上行ってるけど?ワイキキビーチは人が多くて落ち着けないから、いつも初心者は行かない穴場のビーチで泳いでるよ。ホテルは〇〇がオススメで、ディナーに行くなら〇〇は外せないね!えっ、行かなかったの?それはもったいないね〜」 |
Aさん「最近、思い切って中古のレクサスを買ったよ!内装も高級だし、運転してて気持ち良いね。毎日ドライブするのが楽しいよ」 Bさん「へぇ〜、そうなんだ。俺はベンツのSクラス乗ってるよ。やっぱりベンツはモノが違うよね〜」 |
悪口を言われた訳ではない。
しかし、
心の「イライラ」「モヤモヤ」等の違和感が消えない。笑
「自分の優位性を上から被せてくる」
こういった行動を「マウンティング」という。
「マウンティング」「マウントをとる」とは?
マウンティングとは「相手より自分のほうが格上である」とアピールすることであり、
「さりげない(と本人は思っている)自慢話や、時には会話の誘導で、
相手より自分の方が優位だと一方的に格付けすること」を指す。
他人と比較をして、少しでも「自分が格上である」とアピールすることで、
「優越感」に浸ったり「自尊心」を満たしているのである。
男性と女性で、マウンティングのタイプは微妙に異なるが、
共通するのは「他人から見て自分はどう映るか」という意識である。
マウンティングの3つのパターン
①ストレートな自慢タイプ
直接的に、ストレートに自慢したがるタイプ。
聞かれてもないのに、自分の学歴や年収、勤めている企業名を明かしたり、
自分の知識や武勇伝、うんちくを語り出すタイプである。
自慢できる知識や経歴をひけらかし、
「俺はこんなに凄いんだ」と示すことでマウンティングしてくる。
ある意味、素直な人間という見方もできる。笑
「マウンティングのネタ」は多岐に渡るが、
男性に多く見られるものは、
- 年収
- 学歴
- 職業
- 専門知識
- 仕事が多忙
- 交友関係
- モテ自慢
- 昔の武勇伝
- ブランド品
- 高級車
- マイホーム
共通するのは、
「自慢のネタ=本人が重んじている価値観」という事実である。
つまり「収入の多さ」に価値を感じる人は「給与が高い」と自慢をし、
女性にモテることに価値を感じている人は「モテる」と自慢する、ということ。
価値観は本来人それぞれなのだが、彼等はそれをあまりよく理解していない。
また、その自慢にあなたが興味を持とうが持つまいが、彼らはほとんど気付かない。
②自虐していると見せかけてマウントを取ってくるタイプ
一見、自慢にはならないと思わせるような切り口で話し出し、
「いえいえ、充分凄いじゃないですか」と言われたがるタイプである。
例えば、
- 「いや〜、仕事が忙しくて、昨日3時間しか寝れなくてさ〜」
- 「海外旅行?ハワイとバリとオーストラリアしか行ったことがないんだよね・・・」
- 「(持っている高級ブランド品が)最新モデルじゃなくて恥ずかしい・・・」
など。
このタイプは「凄いですね」と言ってほしい自覚のある人と、
本人は本当に自信がなく、無意識に自慢めいたことを言ってしまっている人の、
両方が存在するようである。
③上から目線でアドバイスしてくるタイプ
やたらとアドバイスするのが好きで、そんな自分が大好きなタイプ。
例えば、
- 聞かれてもないのに自分の「仕事論」を語り出す
- 求めていないのに「(独善的な)アドバイス」をしてくる
- あなたが好きでやっていることに「ダメ出し」をしてくる
あなた自身が満足していることや、自分なりの価値観を持って行っていることに対し、
上から目線でマウンティングしてくるタイプ。
このタイプの厄介なところは「教えてあげている」という意識が根底にあること。
こちらにとってはありがた迷惑でしかなくても、彼等からしてみれば「親切心」なのである。
あなたが相手の「失礼な態度」に怒ったとしても、なぜ怒られたのかが彼らには全く理解できない。
それで戸惑うならばまだしも、「親切で言ってやったのに!」と腹を立て、
こちらが悪者扱いされてしまう場合もある。
「マウンティング」という行為そのものが、自分を誇示し、
優位性をアピールする目的で行われるものだが、
そもそも、なぜそんなことをする必要があるのか?
根底にあるのは「自分に自信がない」
「自分のことを認めて欲しい」という心理である。
自信満々のような態度でマウンティングをしてくる人は、本当は自分に自信がないのだ。
そして「他人に認めて欲しい」という思いは、
「自分で自分のことを認めることが出来ない」という自信のなさの裏返しでもある。
マウンティングをされて嫌な思いをしたとき、
無理に我慢する必要はないが、
「この人は自信がないんだな」「心の弱い人なんだな」と思いやってみてほしい。
人は、同情心を持つことで相手を許せるものである。
マウンティングされた場合の3つの対処法
①相手を変えようと思わない
上から目線で馬鹿にされたり、相手の態度が目に余ると感じた時、
こちらも腹が立ってしまうこともあるかもしれない。
しかし残念ながら、他人は自分の好きなようには変わってくれない。
マウンティングを受けた時に意識すべきことは、
「相手を変えよう」と思わないこと。
とは言っても、相手が家族など身近な人の場合、
どうにか変わってくれないか、変えてあげないと、と考えてしまう。
しかし、そう簡単に人間は変わらない。
いくら大事な人に注意されても、
「凄いと認めてほしい」欲求を手放すことって、難しいと思いませんか?
だから、こちらの対処として、基本はまず「変えようと思わない」こと。
それよりも、まず自分の心を守ること、ストレスから逃れることを考えよう。
冷静になってみると、そこまで腹を立てる必要もないと思えるかもしれない。
②反応せず淡々と受け流す
マウンティングや自慢話をかわすには、聞き流すのが一番有効な手段といえる。
一番してはいけないことは「張り合うこと」「勝負すること」である。
それをすると、相手との関係が悪化し、後々面倒な状況になる。
無視はしないまでも、大げさな反応はせず、
相づちは「そうなんですか」「そうだったんですね」といった単調なもので良い。
話に乗ってこないな、どうも気持ち良くないな、と感じれば、
相手はそそくさと話を切り上げ、別のターゲットを探すことだろう。
③相手の気が済むまで聞いてあげる
もし、マウンティングしてくる相手が「あなたの大切な人」であれば、効果的な方法がある。
「相手の気が済むまで話を聞いてあげること」である。
相手を、とことん認め、承認してあげること。
あなたが耳を傾けてくれて、相手を心から認めてあげることで、
その欲求が満たされる可能性は高い。
そうすることで、相手も良い方向に変わる可能性がある。
「マウンティングなんてする必要がないんだ」と自然に変化する可能性がある。
ただし、これはあくまでも「あなた自身のため」であったり、
「相手が大切な人」だった場合にのみ実践すること。
きちんと聞いてくれる人には、もっと自慢を聞かせるようになる、という人も多い。
誰彼かまわず実践すると、楽になるどころか、
あなた自身が「余計なストレス」を背負い込む可能性もあるので注意したい。
マウントを逆手に取ることもできる
いかがだっただろうか。
もし、マウンティングしてくる相手が会社の上司なら、
「自分のポジション」を保つ意味でも、
思う存分、気持ち良く話しをさせてあげるのも良いかもしれない。
「マウンティングを逆手に取る」という発想を持つことで、
相手にとって「手放せない人」になることも可能なのだ。
もし、あまり関心のない相手に、
会話の中でマウンティングされそうになったら、
「そうなんですね。ところで〇〇といえば~」というように、
話に乗りつつも、さりげなく話題を変えてしまうのも良いだろう。
マウンティングする人間は、別にあなたを蹴落としたいわけではない。
ただ「認められたい」それだけなのだ。
それが分かれば、少し気が楽になってくるのではないだろうか。
気楽に「受け流す」ことで、ストレスを手放そう。
明日は明日の風が吹く。