陰キャ専門ビジネスコーチ

【冷静に】社内での「ケンカ」「トラブル」を仲裁する場合の心得

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「仕事で結果を出すスキル」「無敵の人間関係を創る技術」「ストレスリーのマインドセット」「自分の能力を発揮する技術」を教える専門家。「職場性ストレス」の第一人者。自身も元国営企業に17年間在籍。派閥や忖度が横行する弱肉強食の世界で、異例の若さで管理職に昇進。300人以上の部下をマネジメントし、あらゆる「仕事のトラブル」「人間関係の問題」を解決してきた経験を持つ。活動開始から5年間で様々な業種の会社員/管理職、起業家、経営者、コーチ/カウンセラーなど約500名をコーチング、1500人以上にサポートを行う。コーチングの世界的権威から学んだメソッドと、自身の壮絶な人生経験に裏打ちされたコーチング技術は、社会人が抱える悩みや問題を解消し「現実の成功/内面の成長」を掴む技術として定評がある。
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あなたは、

社内で「殴り合いの喧嘩の場面」に

遭遇したことがあるだろうか?

 

さすがに「暴力沙汰」は、私の17年間のサラリーマン時代においても、

30回位しかなかったと記憶しているが(いや多いわ)

揉め事やトラブルは日常茶飯事だった。

 

  • お互いを完全に無視する「シカト系(ひたすら重苦しい)」
  • 目の前でネチネチ相手を口撃する「イジメ系(物凄い空気になる)」
  • お互いが激しく罵り合う「口喧嘩系(人の心の醜さ全開)」

 

私が管轄するエリアでそういったトラブルが発生すれば、

当然、中間管理職である私か、直属の上司である係長が仲裁に入ることになる。

 

私がいた会社は、

自分の人生を「不満」「諦め」「絶望」とともに生きている人間が大半だったので、

常に職場全体に「薄暗い雰囲気」「駄目な空気感」が漂っていた。

悪い意味で「常識がない人間」や「人格レベルの低い人間(幼稚)」

「人格的におかしい人間」「感情の何処かが欠落している人間」が多かった。

元々、昔に墓場や沼地を埋め立てて建設した車両基地だったので、

おそらく場所の風水的にも良くなかったのだろう。

まるで吸い寄せられるように「変人が集まってくる会社」として有名だった笑

 

パッと見て分かりやすい例だと、

「ろくに風呂に入らない」「制服を洗濯しないで使い続ける」

「鼻毛が1センチ位、ヒゲのようにフサフサと出ている」

「毎日コンビニ弁当とカップラーメンしか食べない」

「毎日菓子パンしか食べない」

「まるで子供のような口調で話す」

「病的に無口で、まともに会話が出来ない」

 

こういった「ああ、この人はまともな教育を受けるチャンスがないまま、

歳を重ねてきてしまったんだな・・・」という人間も多かった。

 

人格レベルが低いと、人間の行動原理は「動物(子供)」に近付く。

本能的に、目先の「快楽」だけを追い続ける人生になってしまう。

「教育」こそが、人間を「高次元な霊長類」という存在に引き上げるものなのだ。

 

 

こういった会社だったので、必然的に揉め事が多発する構造になっていた。

各セクションのコミュニケーションも充分に取れておらず、

いわゆる「ホウレンソウ」が出来ていない職場だった。

 

こういった会社で管理職になると、

「とてつもないストレス」を背負うことになるので注意したい。

あらゆることの「しわ寄せ」が管理職に集中するのだ。

『何で「大の大人」に一から常識を教えないといけないんだ・・・。俺は幼稚園の先生ちゃうぞ!』

そうやって係長がため息をつく場面を、幾度となく見てきた。

 

少し話が逸れたが、

今回は、

「喧嘩を仲裁する時の心構え」についてお伝えしていこう。

 

喧嘩を仲裁する時の心構え

まず「殴り合いの喧嘩」が発生した場合は、すぐに間に入って止めよう。

「仲裁人」があなた一人しかいない場合は、間に割って入る。

「仲裁人」が複数いる場合は、必要に応じて当事者を後ろから羽交い締めにすること。

お互いが感情的になっているので「仲裁人」は徹底的に冷静に振る舞うこと。

自分の「冷静な感情」を相手の心に移すイメージで接するといい。

 

人間は「共感」する生き物であり、

「感情」は、人から人へ伝わるものである。

 

例えば、社内でプレゼン発表の場があったとして、

あなたの前にプレゼンした人が緊張して声が震え、噛み噛みだったらどうだろう。

「緊張の感情」はあなたにも移り、普段より緊張してしまうだろう。

イライラしている人と話していると、こちらも影響を受けてイライラしてしまうし、

悲しみに沈んでいる人を見ると、こちらも悲しくなってしまう。

 

そういったことを踏まえ、喧嘩を仲裁する際には徹底的に冷静に、

相手を包み込む意識で臨みたい。

 

口喧嘩の場合も同様である。

大切なのは「両人の言い分を最後までしっかり聞くこと」

「10対0」で、一方が完全に悪い場合だったとしても、である。

話をしっかり聞いてあげるだけで、スッキリしてくれることも多い。

私が仲裁した喧嘩で、こんなことがあった。

おばちゃんAとおばちゃんBの喧嘩だったのだが、

揉めた原因を聞いてみると、おばちゃんAが

「この人は私が嫌いな人と仲が良いから、私の敵やねん!」

と、平然と言ってのけたのである。

私は内心で動揺していた。

「言ってることメチャクチャやないか…」と 笑

こんな「理不尽な理由」で、他人を口撃する人間もいるのか。

衝撃的だった。

 

しかしそういった場合でも、

しっかり話を聞いてあげなければならない。

最初に「ジャッジ」して裁くことはせずに、傾聴するのである。

管理職の職務は「業務を円滑に運営させること」であり

それはすなわち「職場の雰囲気を良くすること」でもあるのだから。

常に「高い視点」を持って、最終的に望む「結果」に繋がる行動を心がけよう。

 

相手の言い分を最後までしっかり傾聴し終わったら、

「こうした方が、あなたにとって「良い結果」に繋がると思いますよ」

「こう考えた方が、あなたにとって「良い結果」に繋がると思いますよ」

という「解決思考」のアプローチで向き合おう。

 

注意したいのは、

「その人の課題」は「その人のもの」であるということ。

 

「あなたの課題」ではないし、あなたが直接解決できるものでもない。

解決できるのは、本人だけである。

「課題の分離」をしっかり意識しないと、

仲裁人であるあなたが腹を立てたり、ストレスを抱えてしまうことになる。

 

あなたに出来るのは「サポート」して「見守る」こと。

そして、喧嘩した当事者を強引に仲良くさせようと介入することは「お門違い」である。

あなたにも、その人にも「誰かを嫌う自由」がある。

ただ、仕事に支障が出ない範囲でのケアは必要である。

 

職場の「ケンカ」「トラブル」は速やかに仲裁しよう

今回の記事を書くにあたって、色々思い出しながら作業していたのだが、

我ながら「とんでもない所にいたなぁ・・・」と痛感している。

後年は、様々な自己成長の学びを実践し続けた結果、

「他人に腹を立てる」ということが殆どなくなり、割と楽しく仕事できていたが・・・

 

ぜひ、喧嘩を仲裁する際のお役に立てていただきたい。

 

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「仕事で結果を出すスキル」「無敵の人間関係を創る技術」「ストレスリーのマインドセット」「自分の能力を発揮する技術」を教える専門家。「職場性ストレス」の第一人者。自身も元国営企業に17年間在籍。派閥や忖度が横行する弱肉強食の世界で、異例の若さで管理職に昇進。300人以上の部下をマネジメントし、あらゆる「仕事のトラブル」「人間関係の問題」を解決してきた経験を持つ。活動開始から5年間で様々な業種の会社員/管理職、起業家、経営者、コーチ/カウンセラーなど約500名をコーチング、1500人以上にサポートを行う。コーチングの世界的権威から学んだメソッドと、自身の壮絶な人生経験に裏打ちされたコーチング技術は、社会人が抱える悩みや問題を解消し「現実の成功/内面の成長」を掴む技術として定評がある。
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