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仕事の「オンオフの切り替えができない人」4つの原因と5つの対処法

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【仕事とプライベート】上手に「オンとオフ」を切り替える4つの方法
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「仕事で結果を出すスキル」「無敵の人間関係を創る技術」「ストレスリーのマインドセット」「自分の能力を発揮する技術」を教える専門家。「職場性ストレス」の第一人者。自身も元国営企業に17年間在籍。派閥や忖度が横行する弱肉強食の世界で、異例の若さで管理職に昇進。300人以上の部下をマネジメントし、あらゆる「仕事のトラブル」「人間関係の問題」を解決してきた経験を持つ。活動開始から5年間で様々な業種の会社員/管理職、起業家、経営者、コーチ/カウンセラーなど約500名をコーチング、1500人以上にサポートを行う。コーチングの世界的権威から学んだメソッドと、自身の壮絶な人生経験に裏打ちされたコーチング技術は、社会人が抱える悩みや問題を解消し「現実の成功/内面の成長」を掴む技術として定評がある。
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「うぅ…、せっかくの休日なのに、仕事のことが頭から離れない…」

「せっかく遊びに出かけたのに、仕事が頭にチラついて楽しめない…」

「会社から帰宅しても、仕事モードを引きずってリラックスできない…」

こういったことに悩んでいませんか?

今回は、

「オンとオフの切り替えができない4つの原因」

「上手にオンとオフを切り替える5つの方法」をお伝えしていきます。

 

仕事とプライベートの切り替えができない…

仕事とプライベートの「オンとオフの切り替え」が苦手な人は多い。

オンとオフの切り替えが苦手な人は、

  • 常にストレスを抱えやすい
  • リラックスができない
  • 仕事のことが頭から離れずに悶々とする
  • 仕事で起こった嫌なことを引きずってしまう
  • 好きなことをしても心底楽しめない

こういった状態に陥りやすい。

逆に、オンとオフの切り替えが上手な人は、ストレスを溜め込むこともなく、無駄に肩肘を張らず、自然体で人生を楽しめる人が多い。

 

仕事のオンとオフの切り替えができない4つの原因

①仕事とプライベートがごっちゃになっている

「オンとオフの切り替えが苦手なんです」という方の相談を受けた時に感じるのが、

「そもそも仕事とプライベートを混同している」である。

仕事を家に持ち帰ったり、家で仕事のことをあれこれ考えたり。

それを、無意識に「当たり前のこと」にしている。

その前提には「そもそも仕事とプライベートを区別していない」という原因がある。

それはもう、オンとオフを切り替える以前の話である。

もちろん、

「いや、でも仕方ないんですよ!忙しいから…」と言う方もいるだろう。

そんな時は「残業」「時間外労働」と認識してやればOK。

それは仕事である(ただ、賃金は発生しない笑)

 

②嫌な気持ちを引きずってしまう思考癖

仕事で起こった嫌な出来事、ムカついたこと、ミスなど、

そういったことを思い出し、嫌な感情を何度も味わう思考の癖。

それを「反芻思考」という。

ネガティブ思考の人はネガティブに物事を解釈するから、

嫌な感情を味わうことが多い。

そこに「反芻思考」が加わると、もう無限ループである。

自分から、わざわざ何度も思い出して、自分から苦しい思いをする。

「一人SMプレイ」と言ってもいいかもしれない。。笑

不毛である。

「嫌な気持ちを切り替える方法」はこちら
参考記事:メンタルトレーナー直伝!嫌な気持ちを切り替える8つの方法

 

③自分の中でちゃんと終わらせていない

物理的に「今日の仕事」が終わっても、心の中で終わってない人がいる。

心の中で「まだ継続中」「まだ未完了」という状態で家に帰ったり、遊びに出かけたりする。

心の中で仕事が終わってない状態で、友人と居酒屋に飲みに行っても

それは「職場で酒を飲んでいるようなもの」である。笑

 

④真面目に頑張り過ぎる性格

真面目で責任感があって、いつも全力で頑張っちゃう人。

ペース配分、力の抜きどころを知らない人。

こういったタイプの人も、オンとオフの切り替えが下手である。

そもそも「何もしない」「休むこと」が苦手だったりする場合もある。

なぜかというと、

「頑張らないことがこわい」という無意識の価値観を持っているから。

「疲れた、休みたい〜」と口では言いながら、

スケジュールの空白を見付けると、つい予定を入れて埋めてしまう。笑

 

オンオフの切り替えと自律神経について

私達が仕事を頑張っている時、身体の自律神経の「交感神経」が優位になっている。

自律神経は、

  • 交感神経(活動モード)
  • 副交感神経(休息モード)

という正反対の働きをする「2つの神経」から成り立っている。

例えば、

「仕事」「人付き合い」「運動」「勉強」などをしている時、意識が冴え、心拍数が高まり、体に力が入る。

「活動モード」になっているので、何があっても瞬時に反応できる体勢になろうとする。

ちなみに、

「緊張している時」「ストレスを感じている時」は、交感神経が優位になり過ぎている状態である。

この状態が長く続いてしまうと、

「自律神経失調症」に進行してしまうこともあるので注意したい。

全身的症状としてだるい、眠れない、疲れがとれないなど、器官的症状として頭痛、動悸や息切れ、めまい、のぼせ、立ちくらみ、下痢や便秘、冷えなど多岐にわたります。 精神的症状として、情緒不安定、イライラや不安感、うつなどの症状が現れることもあります。
(厚生労働省e-ヘルスネットより)

 

仕事の指示を受けて臨機応変に動けるのも、作業をテキパキと処理できるのも、家事をスムーズにこなせるのも、スポーツで相手の動きに瞬時に対応出来るのも、交感神経が優位になって働いているからなのだ。

ただ、人間はロボットではないので、必ず「休養」が必要である。

ずっと交感神経優位の「緊張状態」が続くと、自律神経のバランスが乱れてしまう。

オンオフの切り替えが上手くできないと、いつかス

トレスや疲労で倒れてしまう。

頑張る時は、頑張る。

休む時は、休む。

遊ぶ時は、遊ぶ。

そういった、

メリハリ・バランスが大切なのだ。

 

私もオンとオフの切り替えができない人間だった

ちなみに、何を隠そう、私もオンとオフの切り替えができない人間だった。

会社員時代、仕事で抱えた尋常ではないストレスを、休日も引きずってしまっていた。

「過緊張」の状態がずっと続き、異常な肩こりや動悸、心身の不調など、不定愁訴に悩まされた。

そこを何とかしたくて、休日に温泉に行った時のこと。

「温泉に浸かりながら緊張している自分」に愕然として、

「あぁ…もうダメだ……」と言ったのを今でも覚えている。笑

 

こんな事にならない為にも、

「オンとオフを切り替える技術」が重要になってくる。

上手にオンとオフを切り替える5つの方法をお伝えしていこう。

 

仕事でオンオフを切り替える5つのコツ

①「心の中」で完了させる

まずはこれ。

今日の仕事が終わったら、

「よし、仕事終わり!」などと、しっかり終わった事を意識しよう。

自分の意識の中で、しっかりと「完了させる」ことが大切である。

「現実面で完了させる→心の中で完了させる」までがセット。

心の中で、自分に「お疲れさま!」と声をかけて、

「頑張った自分」を労うのも良いだろう。

充足感や達成感を味わうと、更に良い。

「心の中で完了させる」これをキッチリと、意識してやってみよう。

 

②仕事の区切りを付ける

その日の仕事をキッパリ止めることが出来ず、家に持ち帰ったり、

自分の意識の中で「未消化感」「継続中感」を残したまま退勤してしまうと、

「仕事モード」を引きずったり、休日でもあれこれ考えてしまう。

終わらせ切れない業務は、自分の中でしっかりとタスクを区切って、

「今日はここまでやったらOK」というように、意識して区切ることが大切。

どうしても家でやる仕事がある場合は、

「残業30分」などと、明確に仕事として認識して取り組もう。

 

③スマホ、パソコンから離れる

休日も、ついスマホやケータイ、パソコンのチェックばかりしてしまい、

落ち着かない休日を過ごしていないだろうか?

予定なく家で過ごしていても「業務連絡」「業務メール」などに意識が囚われている状態は「休日」とは言えない。

リラックスもできない。仕事してるから笑

スマホなどの「メール」「電話帳」は、「仕事」「プライベート」でグループを分けることでオンとオフを切り替える助けになる。

「返信する時間を決めて、その時間帯以外は見ない」も有効である(返信する時間だけを業務の時間と認識する)

余談だが、スマホやパソコンは、使ったり見ているだけで交感神経が優位になってしまうという「困った側面」がある。

画面から出ている「ブルーライト」によって、意識が覚醒されてしまうのだ。

しかし、現代社会を生きる上で、スマホとパソコンは欠かせない。

私の場合、スマととパソコンに「ブルーライトカット」のアプリを入れたり、ブルーライトカットのメガネを使ったりしている。

不眠の原因にもなるので、寝る1時間前にはスマホやパソコンは触らない方が良い。

眼精疲労はストレスの原因にもなるので、気をつけていきたい。

 

④自宅のドアを「オフのスイッチ」として認識する

自宅のドアを「オフのスイッチ」という設定にして、仕事モードから切り替えるという方法もある。

仕事が終わって帰宅し、自宅のドアを触って開けた瞬間「オフのスイッチが入る」と意識付けを行う。

これを心理学用語で「アンカリング」という。

『自宅のドアは「オフのスイッチ」である』

『自宅は安心・安全な場所であり、リラックスできる空間である』

自分の意識の中で、こういう「設定」にしてみよう。

ドアを開けたら「ただいま〜」と、自分に声をかけ「オフの安堵感」を味わう。

気分を切り替えるのが下手な人は「感情を噛み締め、味わう」という練習をしていけば、徐々に、上手く切り替えられるようになってくる。

こういった、自分だけの「ちょっとした儀式」を持つのも良い。

 

⑤服装などの外見を変える

オンとオフの上手な切り替えが出来ない人は、服装などの外見から変化をつけるという方法もある。

例えば、仕事でスーツを着る男性の場合、ONモードに入る前ネクタイを締め直したり、逆にOFFモード時には緩めたりする。

ロッカーで着替える場合は、私服に着替えながら、

心の中で仕事モードからプライベートモードに「変身」する。

気持ちの切り替えが上手くいかない時には、外見の変化がもたらす心理作用を活用してみよう。

女性の場合は、仕事とプライベートのメイクやファッションを明確に分け、休日には、仕事では出来ないお洒落を楽しむのも、ストレス発散になるだろう。

 

仕事とプライベートを切り替えていこう

いかがだっただろうか?

最後に、私が大切にしている格言をお伝えしたい。

「休むのも、仕事のうち」

仕事で大きな結果を出すには「適度に休むこと」も大切。

無理をして、心身ともに疲弊している状態では、判断力や思考能力が下がり、ミスも起きやすくなる。

イライラしたり、ネガティブな感情に振り回されたりと、良いことがない。

休憩や休日は、休むことに集中するのが、一流のビジネスパーソンだといえる。

休んでいるときは、仕事のことを忘れて、やりたいこと、好きなことに100%集中する。

仕事のときは、仕事に100%集中して取り組む。

結果、仕事で「最大のパフォーマンス」を発揮することができる。

プライベートも楽しめる。

相互の良いサイクルが回るようになる。

それを繰り返して行く事で、徐々にオンとオフの切り替えができるようになる。

自律神経のバランスも整い、心身の不調も軽減されていくだろう。

昔「温泉に浸かっても緊張が解けなかった私」でも、大きく変わることができた。

あなたも、大丈夫。

 

 

 

明日は明日の風が吹く。

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