【お金が怖い心理】お金のメンタルブロックを解除する2つの方法

お疲れさまです。
今回は「お金が怖い=お金のメンタルブロック」の原因と、
お金のメンタルブロックを解除する2つの方法をお伝えしていこう。
お金が怖い心理
起業したての個人事業主、
開業したばかりの士業、コンサルタント、
新米のコーチ、セラピスト、カウンセラーといった方々から、
こんな相談を受けることがある。
「クライアントから高額のお金をいただくのが怖いんです…」
- 高額の料金を設定するのが怖い
- 「無料相談のループ」から抜け出せない
- ついつい安売りしてしまう
- お金という「数字」と向き合うのが怖い
いわゆる、
「お金のメンタルブロック」である。
「お金のメンタルブロック」とは?
メンタルブロックとは、
「自身の行動や思考を制限する、悲観的な思い込み」のこと。
「心のブレーキ」とも言われる。
お金のことに限らず、メンタルブロックは誰にでもあるし、たくさんある人も多い。
そして、主にお金のメンタルブロックには、
「お金を使う(失う)のが怖い」
「お金を稼ぐ(得る)のが怖い」の2つがある。
①お金を使うのが怖いメンタルブロック
- お金を失うのが怖い
- お金が減るのが怖い
- お金が減るのがストレスになる
- お金を使うと落ち込む
- 将来が不安だからお金を使えない
- 借金は悪いことだと思っている
たくさんお金を使ったり、
「お金を失うこと」に強い恐れや不安を感じるパターンである。
人生の選択において「自分がどうしたいか」ではなく、
「お金」を基準にしてしまうので、自分がやりたいことを我慢したり諦めることが多くなる。
②お金を稼ぐのが怖いメンタルブロック
たとえば、
「お金を稼ぎたい!成功したい!」と起業したAさんがいたとする。
その「お金を稼ぎたい」という思いはモチベーションであり「心のアクセル」である。
しかし同時に、Aさんにはお金のメンタルブロックという「心のブレーキ」があった。
すると、どうなるか?
表面的な思考では「お金を稼ぎたい!」と行動する。
しかし深層心理には、
「お金が怖い」という制限的な思い込みがある。
これは、
「アクセルとブレーキの両方を踏み込んでいる状態」である。
その結果どうなるかというと、
「望んでいるのに回避しようとする」という二律背反が起こる。
色々頑張ってきて「さぁもうすぐ結果が出るぞ!」という直前になって、
精神的な葛藤や恐怖心が起こり、突然やめてしまう。回避してしまう。
「高い料金をいただくこと」「お金を稼ぐこと」に対して、
心理的な抵抗感、恐れや不安を感じ、お金を稼ぐための直接的な行動をとれない。
間接的な「準備」「下積み」「計画」などは出来たりするのに、
無意識に、巧妙に「お金を稼げない方向」に向かおうとする。
そういった人は、
自分が提供する商品や技術に、高い値段を付けられない。
むしろ、自分から値段を下げようとする。
高額のお金をいただくことに罪悪感を感じてしまう。
自分が「提供する物の価値」に見合った金額をいただくことが、
まるで悪いことであるかのように。
では、
「お金を使う(失う)のが怖い」
「お金を稼ぐ(得る)のが怖い」という
メンタルブロックは、なぜ起こるのか?
お金のメンタルブロックが起こる原因
①自分に対する無価値観
そもそも「仕事」とは、
「価値を生み出し、対価を得る行動」のことである。
人は「価値を感じるモノ」
「価値を感じること(体験)」にお金を払う。
「自分に対する無価値観」とは、
「私には何の価値もない」という悲観的な思い込みである。
「劣等感」と呼び変えることも出来る。
そういった無価値観を持っている人からしたら、
自分が仕事で成功して、
「お金=価値」を得てしまうと困るのだ。
それだと「自分らしくない」から。
今までの私という「自己認識」が崩壊してしまうから。
大切なことをお伝えしよう。
人は「自分が思った通りの人間」になる。
自分の「これが自分らしい」「私はこういう人間だ」の通りに生きようとする。
「自分に対する無価値観」を持っている限り、
往々にしてお金を稼げないか、
もしくは稼いでも全部使ってしまうことになる。
「元のお金がない状態」に戻ろうとするのだ。
繰り返すが、どれだけ本人がお金を求めていたとしても、
心の底では「お金がない状態が自分らしい」と思っているからである。
②子供の頃にお金で苦労した経験がある
「子供の頃にお金で苦労した経験」によって、
お金のメンタルブロックが生まれてしまうことがある。
- 両親が支払いなど、経済的なことで言い争いやケンカをしていた
- 親がお金で苦労しているところを見てきた
- 親の口癖が「お金がない」だった
- 貧乏な家庭で育った
ただ、人によってはこの経験が「反骨心」となり、
ロックスターの矢沢永吉さんのように「成り上がる」タイプもいる。
これはおそらく「お金があれば幸せになれる」という価値観が生まれたパターンである。
ひたすらにお金を追い求める。成り上がろうとする。
その強烈なモチベーションによってお金が稼げることも多いが、
むしろお金を稼いだ後に「人生の落とし穴」が待っていることが多い。
なぜか?
「お金を稼いでも幸せは手に入らないから」である。
子供の頃に親がお金で苦労する姿を見てきて、
「お金を使えない」「お金を失うことが怖い」という方向に出る場合もある。
そして、
子供の頃にお金で苦労した経験が「お金を稼げない方」に出てしまうのは、
「お金=汚い」「お金=不幸」という価値観を持ってしまった場合である。
「お金のせいで家族がバラバラになった」
「お金で親がおかしくなってしまった」
ちなみに、私にもこういった経験がある。
母は父に、いつもお金のことで催促をしたり文句を言っていた。
そして小学4年の時に両親が離婚し、一気に貧乏生活になった。
私が20歳の頃だっただろうか、母はスナックを開業した。
しかし2年も経たずに資金繰りが悪化し、自転車操業に陥り、
月々の支払いに追い詰められ、どんどんおかしくなっていった。
ある日、一人暮らしをしていた私の家に来て、
「銀行でカードローンの申請をして、満額を借りて貸せ」と言った。
貸しても返ってこないことは、今までの出来事でわかっていたので貸さなかったが、
後日、幼い3人の子供がいるシングルマザーの叔母から電話がかかってきた。
叔母はこう言った。
「あんたがお金を貸さないと、母が私(叔母)から借りたお金を返せない。返せなかったら、私達が暮らしていけない」
私は、その時思った。
「子供の頃に大好きだった母親は死んだ」と。
「お金で狂った人でなしがいるだけだ」と。
その時に母親と絶縁し、関係が修復するまで長い時間がかかった。
そして、私にとってお金は「汚いモノ」になった。
(ちなみに、今ではそんな思い込みは全くないですよ)
そしてもう1つ、
お金のメンタルブロックと思いきや、実は違う理由の場合もある。
未知への恐怖
それは「未知への恐怖」である。
たとえば、脱サラして開業したものの、
「お金のメンタルブロックがある」と思っている方にお聞きしたい。
会社員時代に、フツーに給料を貰ってなかったですか?
ボーナスで何十万円と貰ってた人もいるはず。
で、そこに対して「お金のメンタルブロック」が働いただろうか?
むしろ、嬉しくてホクホク顔だったのではないだろうか?笑
つまり、
「起業して稼いだ経験」
「高額のお金をいただく経験」などの経験がなかったり、
充分な経験値・場数が足りないから、不安や恐怖が湧いてくるだけなのだ。
「経験がないこと」「未知のこと」が怖いのは当然であり、当たり前。
何か新しいことに挑戦する時も、
当然それは「未知へのチャレンジ」だから、
不安や恐怖が湧いてくる。
そして、
「お金のメンタルブロック」と
「未知への恐怖」への対処法は同じである。
お金のメンタルブロックを解除する2つの方法
お金のメンタルブロックと未知への恐怖。
その「不安」や「恐怖」を克服する一番手っ取り早い方法は、
「お金を正しく知ること」
「お金を正しく体験すること」である。
①お金を正しく知る
お金に対するメンタルブロックは、
お金に対する「認知の歪み=偏った思い込み」だったり、
「知識不足」から起こる。
お金について勉強し、正しい知識を学んで
「フラットにお金と向き合える自分」になろう。
たとえば、
「お金を使うこと(出費)は全て損だから抑えなければいけない」という思い込み。
そういった認識を持っている人は、
出費には「3つの種類」があることを知っているだろうか?
「消費」「浪費」「投資」である。
消費は「生活していく上で必要な出費」
浪費は「何も残らない出費」
投資は「リターンを得るための出費」である。
整体に行って身体のメンテナンスをしたり、サプリメントを飲んだり、
栄養価のある食事を採ることは、自分の「健康」に対する投資である。
美容や服装にこだわることも、自分への投資である。
それで理想のパートナーとお付き合い出来たり、営業成績のアップに繋がることもあるのだから。
資格を取るための勉強や、旅行、趣味に対する投資も、
良い経験を積むことで「自己成長」というリターンに繋がる。
②お金を正しく体験する
例えば、
バンジージャンプをするときに最も恐怖心が沸き起こる瞬間は、
「飛ぶ直前」である。
しかし、いざ飛んでしまえばむしろ爽快だったりする。笑
不安や恐怖に注目したり、それを消そうとするのではなく、
消してから行動しようとするのでもなく、
さっさとや経験して慣れてしまった方が簡単に解決するだろう。
逆に言えば、
『体験しない限り、ずっと不安や恐怖がつきまとう』ともいえる。
一度体験したら、結果はどうあれ、その時点で未知ではなくなる。
そして更に、一度高額のお金を稼ぐことが出来たら、
お金を稼いだ成功体験、その体感を得る。
そうなると、もうフツーに出来るようになる。
つまりビジネスでよく使われる言葉、
「0→1(ゼロイチ)」を達成することを目指そう。
お金に限らず、どんなメンタルブロックも、
「成功体験によって記憶を上書きする」ことで解除できるのだ。
「お金を稼ぐのが怖い心理」から自由になるために
いかがだっただろうか。
お金に限ったことではなく、
「回避する」「諦める」という生き方を選択する人は、
常に不安や恐怖に怯えながら生きている。
前述したように「お金のメンタルブロック」を持って生きていた私だが、
今では、自分の会社の代表取締役になることが出来た。
お金に対して、健全なイメージを持つことが出来ている。
それは、ひたすら「お金を稼ぐ体験」を積み重ねたからである。
あなたが、自分の商品やサービスに自信があるのなら、
胸を張って、自分の中の「一番高い値段」で提供すればいい。
まずあなたが豊かになってこそ、
人を豊かにすることができるのだから。
(起業や経営、お金のメンタルブロックについて相談したい方は「木下空公式LINE」にどうぞ)
明日は明日の風が吹く。