人のことをあれこれ言う人・干渉してくる人の心理と対処法【パワーを奪う人達】
今回は、
「関係ないのに、人のことにあれこれ口出ししてきたり、干渉しようとする人」
「自分の価値観を押し付けて批判してきたり、あなたを自分の都合よくコントロールしようとする人」
そういった「パワーを奪う人達」の正体と、適切な対処法についてお伝えしていきます。
関係ない人の口出し・干渉が蔓延するストレス社会
何の因果かはわからないが、
私達は「日本」という、
世界から見ても「特殊な社会」を生きている。
斜陽になったとはいえ、依然として世界屈指の経済大国であり、
あらゆる生活インフラが充分に整った「住みやすい国」であるにも関わらず、
世界における、日本の自殺率の高さは第6位(2017年現在)。
特に、若年層の自殺率は増加し続けている。
20代の自殺原因上位3位は「鬱病」「統合失調症」
そして、
「仕事のストレス(仕事疲れ)」である。
(中でも、年々増加傾向にあるのが「親子関係の不和」「就職失敗」「生活苦」「仕事の失敗」「学業不振」など)
こういったデータが示すように、
何か社会全体を覆う「閉塞感」「ギスギスとした空気」というか、
多くの人が「生き辛さ」を感じていると思う。
他人の事に口出しする人とは
そう、まるで
「自由に生きることが許されない社会」
「失敗したら袋叩きにされる社会」
「足の引っ張り合いが横行する社会」
「皆が我慢して生きることを強いられる社会」とでもいうような…。
「家庭」でも、
「学校」でも、
「職場」においても。
ネットやSNSの世界を覗いてみると、
今の世相を反映した、人の「想念の渦」を垣間見ることができる。
特に有名人に対するバッシングや、
「炎上」などと呼ばれるネット上での袋叩き、誹謗中傷。
会ったこともない、自分の人生と無関係であろう人間に対して、
あれやこれやと口出ししたり、干渉したがる人は多い。
これが実生活にもなると、さらに厄介である。
- 人のやることに干渉してくる人
- 何もしないのに口出しだけする人
- いちいち指示してくる人
- 無関係・担当外のことに口を出す人
- 型にはめようとする人
あなたのやることに口出ししたり、干渉しようとしたり、
自分の意に沿うようにコントロールしようとする人。
それが、相手の「善意」「親切心」の場合もあれば、
「エゴ」や「悪意」から来る場合もあるだろう。
人のことをあれこれ言う人の心理
なぜ現代社会は、
「人の事にあれこれ口出し、いちいち干渉してくる人」が多いのか?
それは、冒頭にお伝えした「日本社会を覆う閉塞感」と無関係ではない。
- あなたの「仕事のこと」に干渉してくる人
- あなたの「家庭のこと」に干渉してくる人
- あなたの「人生のこと」に干渉してくる人
あなたのやろうとしている事に、関係ないのに口出ししてきたり、
自分の価値観を押し付けて、コントロールしようとする人。
そういった人達の正体は、単純明快である。
他人の人生に口出ししたがる人ほど、 自分の人生をちゃんと生きていない
結局、そういった人達は、
「自分の人生と向き合うこと」から目を逸らしている人達である。
自分の人生を、ちゃんと生きていないのだ。
「自分が本当に望む生き方」「自分の正直な気持ち・本音」
「自分が本当にやりたいこと」
そこと向き合う勇気を持たないまま、
「自分の人生を我慢して生きている人達」であり、
「自分を諦めた人達」である。
そういった人達は、
無意識に、他人を「自分と同じ領域」に引っ張ろうとする。
「目標に向かって頑張っている人」を鼻で笑ったり、
その人が失敗すると、内心でホッと安心する。
心の底で、他人が成長したり、成功することを望んでいない。
人は「自分が諦めたこと」は、他人にやって欲しくないのだ。
干渉されるとストレスでイライラする理由
「他人がつけた折り合い」の押し付けだから
私が元国営企業に勤めていた頃、
どれだけ大きな理想を持って入社した新人でも、
2〜3年もすれば、
すっかり職場の腐敗した体質に染まってダメになっていくのを、
数えきれないくらい見てきた。
新人の社員に対して、
やたらと口出しして型にはめようとする「ベテラン」がたくさんいたのだ。
「自分の仕事の価値観」を、
親切心(と本人は思っている)で押し付けようとする。
酷い場合だと「仕事の手の抜き方」を教える。
しかし、この「ベテラン」は気付いていない。
自分のやっていることが「後進の育成」などではなく、
新人の「成長の機会」「可能性」を奪っていることに。
ただ、無意識に「自分と同レベルの仲間」を増やし、傷の舐め合いをしたいだけなのだ。
お笑い芸人・絵本作家の西野亮廣さんが、自身のブログでこう書かれている。
自分の人生を自分の好きなように生きることを世間は許しません。何故、わざわざ時間と体力を割いて、自分とは関係のない他人の生き方に難癖をつけるのかが理解できませんでしたが、数年前に合点がいきました。それは「俺も折り合いをつけたのだから、お前も折り合いをつけろよ」という”折り合いの強要”で、つまり、「早く諦めてくれよ。自分の人生を好きに生きられることが証明されてしまうと、それを諦めた自分がバカみたいじゃないか」です。そんな「知ったこっちゃねーよ」な都合が、批判となって、多数決で正論となって、のしかかってきているのだと。(キングコング 西野 公式ブログより)
これこそが、
この日本社会を覆う、ギスギスとした閉塞感の「正体」と言えるのではないだろうか。
では、こういった人達に上手く対処するには、
どうすればいいのか?
干渉してくる人を叩きのめす方法(対処法)
あなたが「自分の人生を自由に生きたい」
「やりたいことをやってワクワクしながら生きたい」
「成長しながら前向きに生きたい」と考えているのであれば、
こういった人達に近付かないことだ。
「相手の考えを変えよう」とか、
「相手にわかってもらおう」とか、
それをやりたかったらやってもいいが、
大抵上手くいかず、精神的に疲弊して終わるだろう。
くだらない人達を叩きのめそうとする必要もない。
あなたが損をするだけだし、時間の無駄である。
そんなことをするよりも、全力で離れることをお勧めする。
物理的な距離を置くことが難しいのであれば、精神的な距離を置こう。
引っ張られそうな時は、上手くあしらうこと。
相手から発せられる「負の想念」を受けて「反発」で返すよりも、
「柳の木」のように、しなやかに避けてしまおう。
そして、そういった人達の干渉や口出しは一切気にせず、
あなたが、自分の「心からやりたいこと」をやればいい。
そこに全集中すればいい。
あなたが自分の気持ちに正直に、前向きに生きること。
あなたが自分らしく輝いて生きることが、
干渉してくる人達を退散させる「最も効果的な方法」なのだ。
ちなみに、
やりたいこと・達成したい目標に対して、
「今の自分では難しい…」などと考える必要はない。
簡単なことをやっても、面白くない。
何かに挑戦するときは、
自分に「出来るか」「出来ないか」ではなく、
自分が「やりたいか」「やりたくないか」で決めればいいのだ。
あれこれ口出しされても「自分の人生」を生きると決めよう
たった一度切りの、あなたの人生。
我慢する為に生まれてきたのだろうか?
諦める為に生まれてきたのだろうか?
いや、違う。
人は「やりたいことをやる」為に生きるのだ。
人生には、2つの生き方がある。
「与える人としての生き方」
「奪う人としての生き方」である。
どちらの人生を歩むのかは、あなたが決めることだ。
ただ、個人的には、
いつも「与える人」で在りたいと思う。
それが「良いもの」であっても「悪いもの」であっても、
結局は「自分がやったこと」が自分に還ってくるように、
人生は出来ているのだ。
最後に、
お笑いコンビ「髭男爵」の山田ルイ53世さんの名言を引用したい。
(ネットで有名人を叩いたり、口出ししている人達に対して)
「その厳しい目、自分自身の人生に向ける勇気ある?」
山田ルイ53世
明日は明日の風が吹く。
Comment
記事拝見しました。私も全くその通りだと思います。これまで生きてきた中で私の生き方や価値観、やり方に一々口を出してきた人達の特徴やその人たちが何の目的でそのようなことをするのだろう、と考えたときに結局のところその人が自分の人生に真剣になっていないから余計なことを考え他人に口出しをする時間が出来るのだということがしっくり来ました。また、そういう方々は根っ子のところで自分に自信が無いのだとも思います。自分に真剣に生きていないから、自分に自信がないからこそ、私のような『言い易い』人間に当たってくるのだと思います。私もついつい反発してしまう未熟者なのでこの先そういう人種を軽くスルーするスキルを身につけ自分の人生を真剣に歩み続けたいと思います。
キリさん
コメントありがとうございます。
その人達に執着してしまうと、気持ちが引っ張られてしまいますね。
「違いを間違いとせず、ただ離れる」を意識したいものです。
応援しています(^^)
いろいろと悩んでいたところ、こちらにたどり着きました。距離を置くことは無理ですが、子どもの人生がかかっているので気持ちをしっかり持って流されないようにしようと心に決めました。
その方とは同じ年の子どもがいるのですが、何かとうちの子の夢を潰すようことを言ってきます。
それぞれの道に進むことを受け入れて応援できないのです。自分の子どもと同じ道に進むことを強要してきて、否定ばかりするのです。
人のうちの子どもの進路にそこまでムキになって首を突っ込んでこられるのが不思議です。放ってほしいです。迷わせないでほしいです。
心を乱されることなく子どもの人生を応援してあげられるようになりたいです。
こんにちは。
「他人にとやかく言う人」
私はこれを、さんざんやって生きてきました。
相手に言っていることは殆ど本からの受け売りなのに、さも自分の考えのように…
なぜ、私はそんなことをしてしまったのか?
その答えの全てを空さんが教えてくださいました。
ありがとうございます。
今回のブログ全文が、私には耳の痛い話でした。
私は、親切の振りをし実は相手に、優越感を抱きたかったというのがあります。
これは劣等感からくるものでしょうか。
そんな私に、同類が寄ってきました。
親切の押し売りをしてくる人がイヤでたまりませんでした。
自分が同じ目にあわないと気づけないとは
残念でしたが、
生きているうちに気づけたこと。
空さんのブログに出合ったこと。
ありがたいです。
きららさん、嬉しいコメントありがとうございます!
LINE人生相談もやっていますので、よかったらご活用ください(^^)
「他人にあれこれ言う人」でググってこの記事に着きました。
本記事で言う「人の事に干渉してくる人」は私の人生でも何度か遭遇しました。
そして、私自身も「人の事に干渉してくる人」であった瞬間が多々あったなぁと思い返しています。
私自身、仕事が順調であった時、「人の事に干渉する人」に成りがちな気がします。
その現場での立ち振る舞いを覚えたころに、「自分はこの現場にたくさん貢献している」という
肯定感を抱きます。そこから冷静さを失って、他者に「何故ああしない、こうしない」と
攻撃的になっていきました。
私はそれを暴走って呼んでいます。
自分がその現場を掌握・支配・君臨しているかのような錯覚を覚えます。
それに気付かずにいると、ある時他者と摩擦を起こしてしまい、
その時になって、冷静さを取り戻す、というサイクルを何度も経験しました。
恐ろしいと思うのが、暴走している他者に接した時、あっという間に自信を無くしてしまったことです。
しかし、暴走している人間は間違いなく成果を出していたことも事実として記憶しています。
暴走し続けられる人間が組織に大きな恩恵を与えているなら、彼らも必要な人間達だと最近思うようになりました。
1週間後に30歳になる私ですが、今でも自分の中で暴走する瞬間があると自覚しています。
そして暴走する他者を見たとき、「あの人はああやって生きて来たんだな」と思うようになりました。
どんな人間であれ、少なくともその年齢まで生きて来れたということは、
その人の生き方の大部分は正しいことなのだと。大部分が間違いなら服役なり自殺なりしてるでしょうから。
「人の事に干渉してくる人」にとって、私の考えは諦めかもしれません。
ですが、私は尊重だと思っています。
ごめんなさい。通りすがりなのに長文になっちゃいました。。。
しそのはさん
素晴らしいコメントありがとうございます。
大切な経験をされてきたのですね。
しそのはさんの
心に響くものがあったら、
この記事を書いて良かったと思います。
もし、仕事やマネジメントで
良くしたいことがあれば、
公式LINEでご相談くださいね(^^)
しそのはさん
コメントありがとうございます。
遅くなりましたが、
30歳のお誕生日おめでとうございます。
仕事が上手く行ってる時は
健全な自己否定
仕事が上手く行ってない時は
健全な自己肯定が
大切ですね。
他人に干渉してくる人で検索してこちらにたどり着きました、私は干渉も嫌ですが酷くなると面識も無いのに嫌がらせをしてくる理解しがたい人間がいて対処というよりも精神的に疲弊したくないし日常で考えたくもないのでどうしたらよいのか探してました記事を読みなんとなくシックリ来て分かりました、もう一つが
面識の無い人に感情を爆発させ頭に血がのぼりながら話す方々が全く理解しがたいし、たまに意味不明な方がいます
出来ることなら関わりたくないです
ホワイトさん
コメントありがとうございます。
相手のことを変えることは
できませんから、
しなやかに避けることが
大事かなと思います。