仕事のストレスが限界に達した時に出る症状と5つの対処法
今、この記事を読んでいるあなたは、
過酷な「仕事のストレス」を抱えて「もう限界だ」と感じているかもしれない。
「このままじゃヤバい…」と思いながらも、この悪い状況からどうやったら抜け出せるのかわからなかったり、
ストレスがかかり過ぎて、冷静で合理的な判断ができなくなっているかもしれない。
「仕事のストレスやプレッシャーがやばい。もう耐えられない…」
まず、最初にお伝えします。
そんな時「一番マズい選択」は、
「ただ状況に流されるまま、思考停止で我慢し続けること」
それをやっていても「悪循環」から抜け出すことは難しい。
防御しているだけでは、状況は変わらない。
その「前提」を踏まえた上で、読み進めていただきたい。
この記事が、あなたのお役に立てれば幸いです。。
仕事のストレスが限界に達した時の症状・サイン
- 仕事に行くのが辛過ぎて心が拒否反応を起こしている
- 体調不良が続いている(頭痛、動悸、めまい、吐き気、下痢、便秘、生理不順など)
- ストレス過多で精神的に追い詰められている
- 夜に眠れない/朝に起きれない
- 悲観的、イライラ、ネガティブ思考に陥っている
- 無気力、感情がなくなってきている
- 感情のコントロールができない(涙が出る、うまく笑えない、不安、憂鬱)
- 慢性的な疲れが取れない(体の重だるさ、肩凝り、腰痛など)
- 出勤の前に体調を崩してしまう(腹痛、体の震えなど)
- 過剰なストレス発散行為を行う(過度な飲酒、性依存など)
- 過食/激太り、食欲不振/激やせ
もし、あなたにこういった症状が現れている場合は、すぐに何らかの「対策」を打とう。
ある程度までのストレスなら、休むことで自己回復できるのだが「一定のライン」を越えると慢性化してしまい、自分で回復させることが難しくなってくる。
正直、この段階になったら「みんな頑張ってるから…」「仕事を休むのは甘えだから…」などと言っている場合ではない。
人の顔色を伺う前に、ボロボロになった自分自身を見てあげよう。
他の誰でもない「あなたの人生」なんだから。
幸い、まだ手遅れじゃない。一旦立ち止まって、しっかり立て直すこともできます。
人は「過度なストレス」に継続的に晒されるとメンタル崩壊する
ちなみに、ストレスそのものが「悪」という訳ではない。
実は、人間が「ベストのパフォーマンス」を発揮するためには「適度な緊張状態」が必要なんです。
「リラックスすることが大切」とよくいわれるが、あくまで「時と場合による」である。
リラックスは「だら〜んと緩んでいる状態」
ストレスは「ピシッと締まっている状態」
「よし、頑張るぞ!」と気合いを入れて仕事をしている時、人は「適度なストレス」を自分にかけている。
問題なのは、「過度なストレスに継続的に晒された場合」である。
人は、「逃げ場のない大きなストレス」に晒され続けると、
やがて心身ともに変調をきたすようになり、最後には「壊れる」
壊れると、その状態を何年も引きずってしまう人もいる。
私が「仕事のストレス」で限界を迎えた経験
実は私自身も、人生で2回「心が壊れた」ことがある。
1回目は、高校3年の時に「人間関係のストレス」からうつ病・自臭症、パニック障害に罹り、40日間不登校になった時。
この時は、毎日クラスメートから「気持ち悪い」と言われ続けた末に壊れた。
当時、好きだった女性にも「死ね」と言われた。
「虫けらのような扱い」を受けても、あの頃の私は無力で何もできなかった。
全ての自信を失い、感情を失い、人とまともに会話できない状態になった。
その後、なんとか卒業できたが(卒業試験は白紙で出したのに…笑)そこから半年間、家に引きこもり、うつ病を完治させるのに10年間を費やした。
2回目は会社員時代、33歳の時に管理職に昇進した時。
腐り切った職場の体質を変えようと、上司、先輩であろうが戦い、敵に回し、恨みを買った。
当時の私は「正義のための戦い」をしているつもりだったが、徐々に疲弊してノイローゼのようになり、最後には大きなミスをして仕事を干され、大バッシングに遭い、心が折れて40日間休職した。
全ての評価や信頼を失い「どん底の状態」にまで落ちたが、そこから2年かけて這い上がり、全てを取り戻した後、堂々と胸を張って退職した。
その時の経験はキッカケになって、
現在は「仕事のストレス」「職場の人間関係の悩み」
「評価に浮き涼みするメンタル」を解消するメンタルトレーナーをしています。
今回の記事では、私が「どん底から這い上がった経験」から得た知見をお伝えします。
仕事のストレスの原因とは
「仕事のストレス」は、大きく2つに分類することができる。
職場の人間関係のストレス
- 上司からパワハラ、恫喝、理不尽な扱いを受けている
- 上司の性格の癖が強い、考え方が偏っている
- 部下が言うことを聞いてくれない
- 同期との出世競争
- 職場に味方がいない
- 誹謗中傷やデマを流されている
こういった状況に陥った時、多くの人は「相手を変える」ことにエネルギーを注ごうとする。
相手を否定し、ジャッジし、口撃し、批判し、説得して変えようとする。
しかし、目の前の相手が「自分の都合よく変わってくれること」はほぼないので、この意識で取り組んでいる限り、状況が改善してくことは難しい。
諦めて、ひたすら耐えるだけの状況に陥ってしまう人もいる。
「職場の人間関係のストレス」は、「解釈の視点を変える/価値観を変える」「人との適切な関わり方を身に付ける」ことで「気にならない状態」にまで改善させることができる。
「あの人から嫌われているから」「あの人は助けてくれないから」などと相手発信で考える人が多いが、
人間関係とは「デザインするもの」なんです。
自分にとっての「相手との快適な関係性」をデザインする。
それは、実践していけば身に付けることができるスキルなんです。
(そもそも「コミュニケーションの能力」って、後天的に身に付けるものだから)
「業務内容・職場環境のストレス」
- 仕事の責任、重圧、プレッシャー
- ミスをしたら徹底的に叩かれる環境
- 仕事がつまらない
- 腐敗・硬直化した職場体質
- 数字だけで評価されることへの不満
- 「報告・連絡・相談」のホウレンソウが機能していない
- 残業が多い、休めない
- 自分の能力の限界を感じる
業務内容や職場環境のストレスは、まず「自分がコントロールできること」「自分がコントロールできないこと」を明確に分ける、区別することが大切。
たとえば、「職場の体質」は一朝一夕に出来上がったものではないし、その場にいる全員で創り上げているものだから、自分1人でなんとか出来ることではない。(まぁ、そんなことを言っている私自身、なんとかしようとして潰れたのだが…)
残業が多かったり休めないのも、自分でなんとかするのは限界がある。
その一方で「仕事のやり方」は、いくらでも向上させたり、追求していくことができる。
私も「ミスしたら終わりだ」と仕事のプレッシャーに苦しんだ時期があったが、自分の仕事のやり方を徹底的に見直し、毎日試行錯誤しながら改善、効率化していった。
そうやって「ミスしない仕事術」を身に付けたら、「自信」や「余裕」ができて解決した。
そして、職場の体質・環境がどれほど腐っていても、自分のポジションという「城」を創ることはできる。
誰にも干渉させない「自分の環境」を創り、自由に充実しながら仕事に取り組む。
そのために必要なのは「信頼」と「結果」である。
周囲から信頼を集め、仕事で結果を出し続けること。
ただ、それはストレスフルな状態を抜け出してからでいいし、別に転職してもいい。
「こうじゃなきゃいけない」は、意外とそうでもなかったりする。
「仕事のストレス」が限界に達した時の5つの対処法
①一旦休んで「立て直す機会」をつくる
まずは、今の「悪循環」から抜け出すこと。
「ジリ貧の状況」を立て直すことが最優先事項である。
それ以外は、一旦捨てていい。
我慢し続けるだけでは、いつか「終わり」がやってくるのだから。
心身ともに疲れ切っているなら、無理しなくていい。しっかりと休もう。
有休も取って、1週間くらい休んでもいい。
もしくは、診断書をもらって休職をしてもいい。
「今休まれたら困るんだよねぇ」「人が足りないんだよ!」「責任感がないんじゃないかな」「みんな頑張っているんだから…」
こういった「向こう側の都合」は、完全に無視していい。
結局、人は「自分の都合」でものを言うのだ。
それを全部聞いていたら「自分の人生」ではなくなってしまう。
あなたには「休日を取得する権利」がある。堂々と休んでいい。
ただ、寝るだけでは中々回復しないので、取得した休日は徹底的に活用しよう。
自分の体勢を立て直すために。
②現状を分析して戦略を立てる
「今、何が一番の問題か?」「最もストレスを生み出していることは何か?」 「今、最優先で対処すべきことは?」
「現状」を徹底的に分析しよう。
つまり「現在地」を知ることである。
そもそも、現在地がわからないと、対処のしようがない。動きようがない。
地図を見ても「現在地」がわからないと、どこにも向かえない。
そして多くの人が勘違いをしてまっているが、現状がどれほど辛いものであっても、それは「結論」ではない。
「スタートライン」である。
これから良くしていくことができるのだ。
③身体の状態を回復させる
長期間、大きなストレスに晒されたあなたの体は、相当な疲労が蓄積されている。
間違いなく「酷い肩凝り」になっているはず。
その他にも、「腰痛」「ストレートネック」「背中の張りや痛み」など。
体全体が、ガッチガチに凝り固まっている人も多い。
大半は「自律神経のバランス」も崩れている。
内臓の状態も良くないかもしれない。
そういう体の状態でいると、必然的にメンタルもネガティブな方向に引っ張られる。
「心と体は繋がっている」のだ。
体の状態や自律神経のバランスを安定させることで、心も前向きになってくる。
まずは「規則正しい生活」「ヘルシーな食生活」を心がけよう。
「毎日朝日を浴びること」も良い。
朝日を浴びることで体内時計がリセットされ、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンやビタミンDが体内で生成される。
そういった「生活習慣の見直し」を行おう。
そして、慢性化した「疲労」「凝り」は寝るだけでは取れないので、腕の良い「整体院」や「鍼灸院」を見付けて、しばらく通うことをお勧めする。
体質改善のために、漢方薬を飲むのも良い。
私は会社員時代、有名な漢方薬局で「補中益気湯」を処方してもらい、毎日服用していた。
病院で処方される漢方薬とは別物で、かなりの効果があって驚いた記憶がある。
体質が徐々に改善され、元気になっているのを実感できたことに加え、メンタルが安定し、あまりイライラしなくなった。
④心の状態を回復させる
心の状態を回復させるめに行うことは、自分の「価値観」「考え方」を見直すこと。
「ネガティブ思考」の人はストレスを受けやすいし、「悲観的思考」の人は消極的になりやすい。
「他責思考(人のせい)」などは、最もストレスを生み出す思考である。
これは「人生の大原則」なんですが、
何かを人のせいにした瞬間、あなたは「自由」を失う。
「人のせい」なので、自分で改善できなくなるのだ。
「自分の気分」が、目の前にいる人次第で決まる。
「自分の人生の幸・不幸」が、自分以外の人によって決まる。
「他責思考」を手放し、「自立思考」を採用することが大切である。
例えば、あなたの前に「嫌な人間」がいる。
しかし、「そこにいる」という選択をしているのは自分自身である。誰のせいでもない。
自立思考とは「自分の選択に責任を持つ」「自分が選択したことの結果に責任を持つ」という生き方である。
それこそが、真の意味で「自由な人生」なんです。
ただ、いきなりそんな風に「考え方」や「価値観」を変えることは簡単ではない。
これに関しては、1人で自分なりに努力するよりも、専門家に相談することをお勧めしたい。
ちなみに、このブログを書いている私は「あなたを職場性ストレスから解放するメンタルトレーナー」として、
全国の「職場性ストレス」に苦しんでいる会社員を「ストレスフリーな人生」に変化させるサポートを行なっています。
公式LINEで個別相談なども行なっているので、職場性ストレスにお困りの方はご相談ください。
⑤ゴール(目的地)を設定する
少し体勢を立て直して余裕が出てきたら、
「これからどうしていきたいか」
「これからどうなっていきたいか」
「どんな自分として生きていきたいか」
という「ゴール(目的地)」を設定しよう。
現状に不満や苦痛を感じているのに、文句ばかり言っているのに、ずっと変わらない日々を送っている人は「どうなりたいか」のゴールがないからである。
地図を広げて、まず行うのは「現在地」を確認すること。
その次に「目的地」を設定すること。
そこで初めて、ゴールに至る「ルート」が浮かび上がる。
もちろん、ルートは1つではない。
ベストだと思うルートを行けば良い。
途中でアクシデントが起こったり、なんとなく「違うな」と思えば、引き返して別のルートを行けばいい。
「今の職場で快適な環境を創る」でもいい。
「仕事で結果を出して評価を掴み取る」でもいい。
「転職して最高の職場を見つける」でもいい。
「バックパッカーとして世界を旅する」でもいい。笑
あなたは、自由なのだ。
「仕事の辞め時」の5つのサイン
ベストを尽くした末に「仕事を辞めたい」
「仕事を辞めたほうがいいのかもしれない」と感じたのであれば、別に辞めてもOK。
「終身雇用の時代」など、とうの昔に崩壊している。
経団連の会長が「終身雇用の時代は終わったんです」と言っているのだから。
あなたがどれだけ会社に尽くしても、会社はあなたの面倒を一生見てくれない。
退職を迷っているあなたに「仕事の辞め時」の4つのサインをお伝えしよう。
①自分以外の「解決できない深刻な問題」がある
「自分でどうにもできないレベルの、悪質なパワハラ上司がいる」
「会社の体質が腐り切っている」
「企業モラルが崩壊している」
「業務が上手く回らない、致命的なシステムの欠陥がある」
そこに、あなたはエネルギーを注ぎたいか、注ぎたくないのか。
政治の世界で例えると、大きな政党は組織として硬直化し、腐敗していると感じる。
それは、個人の力ではどうにもならない。
ただ、理想を持ってチャレンジしてもいいし、しなくてもいい。
自分の人生を使う価値があるのか、ないのか。
「ない」と感じたなら、辞めればいい。
人生とは「時間」である。
どんな資産よりも「あなたの時間」には価値がある。
大切に、有意義に「自分の人生」を使おう。
②どうやっても評価を取り戻せそうにない
職場でミスを繰り返し、閑職に追いやられている。
「ダメの烙印」を押されている。
どんなに頑張って業績をあげても「ノーチャンス」に感じるなら、辞めて次に進んだほうがいい。
そういった人達に、あなたの価値を決めさせる必要はないし、あなたが納得する必要もない。
あなたが輝ける場所、充実できる場所を見付けよう。
③仕事にやる気や意義を見出せない
どうしても、仕事にやる気を見出せない。
意義を見出せない。
そんな時は、無理して続けるよりも、心から充実して取り組める仕事を探してもいい。
人それぞれ「向き不向き」はあるものだ。
私も「メンタルトレーナー」という仕事は大好きだが、子供の頃に相撲部屋からスカウトされた時は、嫌だったので全力で断った。笑
④周りの人間がどんどん辞めていく
周りの人間がバタバタと辞めていくような状況なら、もうあなたも辞めたほうがいいかもしれない。
そんな職場には、先がない。
「沈みゆく船」に、あなたが最後まで残る必要はない。
⑤「ここにいたら後悔する」と直感している
職場の上司や、定年間際の先輩を見てみよう。
いつもイライラしているだろうか?人生に疲れ切っているだろうか?
その人達は、あなたの未来の姿である。
「こうはなりたくないな」
「ここに長いこといたら、後悔する」と直感しているのなら、思い切って辞めてもいい。
仕事を辞めたいのは「甘え」なのだろうか?
「仕事を辞めたい」と上司に伝えて「それは甘えだ!」と言われたら、どう思うだろうか?
端的にいうと「甘えるな!」といってくる上司は、
「その人自身が、過去に甘えたくても甘えられなかった、許されなかった」だけである。
それをあなたが許されると「じゃ、自分はなんだったんだ…」となる。
人は「自分が通ってきた道が正しかった」と信じたいものである。
「甘えるな!」という上司が本当に言いたいことは、
「俺が我慢してきたんだから、お前も我慢しろ!」ということ。
「不毛な我慢大会」に付き合う必要はない。
辞めたかったら、スパッと辞めていいのだ。
「仕事を辞めたいです…」と上司に言えない場合は
退職時に上司や人事部からゴチャゴチャ言われたり引きとめられて嫌なら「退職代行サービス」を使ってもいい。
近年、利用する会社員が多いそうである。
依頼すると、全ての退職の手続きを代行してくれる。
「辞められたら困る」は会社の問題であり、あなたの問題ではない。
「人材不足の状態」を放置している会社の責任である。
辞める時は、遠慮せずに堂々と辞めるのがお勧めである。
仕事のストレスが限界に達したら、プロに相談しよう
ストレスが限界に近付いていると、どうしても「悲観的な結論」に行きがちだが、実際はどうにでもなる。
どれほど酷い状況でも、考えることは「じゃ、そこからどうしていこうか?」である。
長期的な視点を持って、人生の方向性を決めていこう。
もし、あなたが「仕事のストレス」「職場の人間関係の悩み」「深刻な業務トラブル」に苦しんでいて、
「一人ではどうにもできない」という状況であれば、木下空にご相談を。
公式LINEで個別相談を行なっているので、職場性ストレスにお困りの方はご相談ください。
明日は明日の風が吹く。