陰キャ専門ビジネスコーチ

ある日突然、何の前触れもなく死にかけた話

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ある日突然、何の前触れもなく死にかけた話
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「仕事で結果を出すスキル」「無敵の人間関係を創る技術」「ストレスリーのマインドセット」「自分の能力を発揮する技術」を教える専門家。「職場性ストレス」の第一人者。自身も元国営企業に17年間在籍。派閥や忖度が横行する弱肉強食の世界で、異例の若さで管理職に昇進。300人以上の部下をマネジメントし、あらゆる「仕事のトラブル」「人間関係の問題」を解決してきた経験を持つ。活動開始から5年間で様々な業種の会社員/管理職、起業家、経営者、コーチ/カウンセラーなど約500名をコーチング、1500人以上にサポートを行う。コーチングの世界的権威から学んだメソッドと、自身の壮絶な人生経験に裏打ちされたコーチング技術は、社会人が抱える悩みや問題を解消し「現実の成功/内面の成長」を掴む技術として定評がある。
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こんばんは。

メンタルトレーナーの木下空です。

 

今回は、

私の身に突然起こった出来事についてお伝えしていこう。

突然私は、何の前触れもなく死にかけた

ある日の夕方。

クライアントとのコーチングセッションを終えた私は、

ステーキ屋に立ち寄り、食事をしていた。

 

アメンリカンビーフの肉は筋が多く、

口に入れても、なかなか咀嚼できなかった。

かなり大きめの肉の塊だったが、

顎が疲れたので、

そのまま呑み込んでしまうことにした。

 

そして、

肉が喉に詰まった。

 

瞬間、大きな異変を感じた。

肉の「詰まり方」がおかしい。

今まで詰まったことがないような所に詰まっている。

初めてのケースだ。

そして、

「これは通らない」と体が言っている。

 

「危ない」

 

自分が、

一瞬にして「深刻な状況」に陥ったことを悟った。

 

ちなみに私は、常に深刻度に「レベル」を付けて考えるようにしている。

深刻度のレベルにも幅があるが、

自分でコントロールする「難易度の高さ」

被るリスクのある「実害の大きさ」

与えられた「時間的猶予の少なさ」から見ても、

どうやら、この状況は「最悪」に近い。

 

 

即座に立ち上がって、口に指を入れて嗚咽した。

周りに沢山の人がいたが、かまっていられない。

大きな声を上げて、吐き戻そうとした。

 

取れない。

そして、全く「取れる予想」ができない。

 

肉が喉に詰まって、20秒が経った。

 

その瞬間、脳裏に浮かんだ。

 

「あ、これ死ぬかも」

 

突然、

平和な日常を切り裂いて 「死」が目の前に現れた。

 

一瞬、意識を絶望が覆い、パニックになりかける。

だが、それをやったら「終わり」だとも直感した。

救急車が来る頃には、窒息して死んでいる。

 

とにかく、

「冷静になること」に集中した。

 

「危機的状況」の時こそ、

「緊急事態」の時こそ、

まず、冷静になる。

人間は、冷静さを失った瞬間に負ける。

どんな天才であろうと、実力を発揮できずに失敗する。

 

鉄則である。

 

そして、

私には徹底した自己研鑽によって身に付けた「危機管理能力」がある。

どんな危機的状況であっても、

この「危機管理能力」でサバイバルしてきた。

得意分野である。

 

しかし元々は、得意ではなかった。

想定外のアクシデントがあると、

途端に冷静さを失って慌てるような人間だった。

だが、何度も「逆境を乗り越える経験」を重ね、

「想定外の状況」に対応し続ける内に、

いつしか、

「危機的状況の時ほど落ち着いて考える」ようになった。

 

ただ、物理的な「死」が目の前に迫っている状況は、

さすがに初めてだった。

ここで判断を誤ったら、終わりだ。

 

まず、冷静に、論理的に、

どうにか「詰まり」を解消できないか、

体の使い方を試行錯誤することを決め、

色んなパターンでトライしてみた。

 

「タイムリミット」が迫って来ている。

 

そこに意識は向けることはせずに、

体の感覚を頼りに、手探りで状況を打開しようとした。

 

 

上手くいかない。

完全に、喉の奥にハマってしまっている。

 

 

かまわず、集中して試行錯誤する。

時間の許す限り、取り組み続ける。

 

これが、人生最後の時間になるかもしれない。

 

 

30秒ほど経っただろうか?

突然、

不意に、

何かの拍子に、肉が食道を通っていった。

 

 

突然襲いかかってきた、

「死が迫る状況」を切り抜けた。

 

 

私は、

しばらくその場に立ち尽くしていた。

 

 

あと50秒遅れていたら、 意識を失っていただろう。

 

 

危なかった…。

 

 

危うく、

「ステーキを喉に詰らせて生涯を終えた男」という称号を得るところだった…。

 

格好悪過ぎる……。

 

 

いや、冗談めかして書いているが、

死んでもおかしくなかった。

 

国内の「食べ物を喉に詰まらせて窒息死する人」は、

年間で約9000人。

その内の誰も、今日自分が死ぬとは思っていなかっただろう。

 

時として、

死は唐突に、意味なく訪れる。

 

ともあれ、

自分の命運を分ける状況を、

なんとか

「伸るか反るか」のギリギリのラインで切り抜けた。

 

 

体が、まだ緊張して強張っている。

 

 

人生の「危機的状況」に直面した時、

瞬間の「判断」「選択」で、結果は全く変わってしまう。

 

何度目だろうか?

また、それを思い知った出来事だった。

 

これを読んでいるあなたも、よく覚えておいてほしい。

人生で「危機的状況」「緊急事態」に遭遇したら、

まず最優先で「冷静」になることを意識しよう。

テンパったら、何も見えなくなる。

実力の半分も発揮できなくなる。

 

とにかく、まずは、冷静に。

 

 

ていうか、

私は人生で何回逆境から這い上がれば気が済むのか?

どんな人生なんだ?

(ま、その度に強くなれるからいいのだが…)

 

 

帰り道、いつもの街並みが

いとおしく見えた。

「何気ない日常」の、ありがたさ。

生きていることへの感謝とともに、ゆっくりと歩いて行った。

 

 

 

明日は明日の風が吹く。

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