陰キャ専門ビジネスコーチ

「想定外のピンチ」に対応する5つの危機管理法

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「仕事で結果を出すスキル」「無敵の人間関係を創る技術」「ストレスリーのマインドセット」「自分の能力を発揮する技術」を教える専門家。「職場性ストレス」の第一人者。自身も元国営企業に17年間在籍。派閥や忖度が横行する弱肉強食の世界で、異例の若さで管理職に昇進。300人以上の部下をマネジメントし、あらゆる「仕事のトラブル」「人間関係の問題」を解決してきた経験を持つ。活動開始から5年間で様々な業種の会社員/管理職、起業家、経営者、コーチ/カウンセラーなど約500名をコーチング、1500人以上にサポートを行う。コーチングの世界的権威から学んだメソッドと、自身の壮絶な人生経験に裏打ちされたコーチング技術は、社会人が抱える悩みや問題を解消し「現実の成功/内面の成長」を掴む技術として定評がある。
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※この記事は2020年の10月
コロナ禍真っ只中の時に執筆したものを加筆修正したものです。
今読み返してみると「想定外の危機」に対応するための良い事例になっています。


 

連日「新型コロナウイルス」のニュースが途切れることがないが、

あなたはいかがお過ごしだろうか?

 

今年の2月くらいまでにはあった、

「何気ない平和な日常」が崩壊したと感じた方もいるかもしれない。

この空気感は、2011年の東日本大震災とも違う。

今回はウイルスという「目に見えないもの」が相手なので厄介である。

 

日本でも4月7日に緊急事態宣言が出され、

当初は1ヶ月で終わる予定が、結局2ヶ月間続いた。

「ステイホーム」という大号令の中、

「終わりが見えない状況」に悲観的になったり、

将来に対する不安や絶望に苛まれた方も多いかもしれない。

 

  • コロナ感染による「死の恐怖」
  • コロナ感染による「社会的なリスク(誹謗中傷・村八分など)」
  • 失職や破産などの「経済的な危機」
  • ひたすら自宅で過ごすことへのストレス・身体性の低下
  • テレビから垂れ流されるネガティブな情報へのストレス

とうとう、

「コロナ鬱」なんていう言葉まで生まてしまった

 

ただ、緊急事態宣言から半年が経とうとしている現在、

訳もわからずパニックになっていた人も(そりゃ、そうなるのもわかる)

少しは落ち着きを取り戻してきたのではないだろうか?

 

「アフターコロナ」という日常に、皆が慣れてきた。

ゴーストタウンのようだった街も今は人通りもあるし、

繁華街も賑やかさを取り戻してきている様に見える。

 

余談だが、緊急事態宣言時に東京に出張セッションに行っていたのだが、

ガチで「昼間の銀座に人が2〜3しかいない」という光景を目撃し、

「人類滅亡滅後の世界ってこんな感じなんだろうな」と思ったことが印象に残っている。

おそらく、もう一生経験することはないだろう。

 

「想定外の危機」が浮き彫りにした社会問題

ただ、新型コロナは、

この国が抱える社会の「歪み」を浮き彫りにしてしまった。

現代社会に生きる人々の「精神的な課題」である。

メンタルトレーナーとして活動している私が感じたこと、

危機感を覚えたことは、新型コロナとは別のところにあった。

 

自分の頭で考えられる人がいない

コロナにパニックを起こし、メディアに煽られ、振り回され、

醜いとしかいえない言動や行動をとる人達。

ひやすら、動物のように「本能」「感情」でしか動けない人達。

「受け身の他人軸」でしか行動できない人達。

 

「こんなにも【自分の頭で考えられない人達】で構成されているのが、この社会なのだ」と。

 

思考停止し、ただただ受け身で、メディアや国の言うことを盲信し、

流され、振り回されることしか出来ない。

そういった層が大半なのは気付いていたが、

もはや「この国の7割位の人達」がそうなのだと思い知り、愕然とした。

「日本の行く末は危ない」

強烈な危機感を覚えた。

 

中世ヨーロッパで起こった「魔女狩り」を彷彿とさせるような、

コロナに感染した人に対する、まるで犯罪者のような扱い、差別、誹謗中傷。

「トイレットペーパーが売り切れる」というデマが起こった時は、

全国のドラックストアの前で長蛇の列が発生した。

1970年代に起きた「オイルショック」と同様である。

 

自分で考える力のない人は「皆と同じこと」をするしかない

「自分の頭で考えない人」は、

「皆がやっていること」に追従することしかできない。

権威性のあるもの、メディアや国の言うことを盲信することしかできない。

 

この国において、

「皆がやっているから」という理由で行動する人がどれほど多いことか。

そして、それがどれほど危険なことか。

あなたは気付いているだろうか?

 

無自覚に「メディアの奴隷」「国の奴隷」

「常識の奴隷」「会社の奴隷」として生きているのだ。

 

「考える力」つまり、

自分の頭で考え、自分で答えを出す能力。

これを、日々意識することが重要である。

(私はそれを「人生を切り拓く力」と呼んでいる)

それが出来ずに「自分の人生」なんて送れる訳がないのだから。

 

いかなる時も、 メディアに踊らされ、 振り回されないように意識していきたい。

近代史を読み解いても、常にメディアとプロパガンダはセットである。

「洗脳装置としてのメディア」に自覚的であるべきだ。

東日本大震災で原発が爆発した時、

私達は思い知ったはずだ。

「この国のメディアに公正さはない」と。

 

ちなみに、 私はテレビのニュースに振り回されることはない。

何故か?

そもそも家にテレビがないから。笑

 

敢えて厳しい言葉を使うならば、

「自分の頭で考えない生き方」は、

「奴隷と同じ生き方」だと気付くべきである。

「自分の人生の主導権、選択権を、自分以外に委ねる」ということなのだから。

では、どうすればいいのか?

 

「想定外の危機」を乗り越える5つの危機管理法

①主体的に考えて行動する

まずは「主体的に考える」「自立的に行動する」ことが重要である。

まず、「主体的に考える、行動すること」を心がけるだけでいい。

その「癖を付ける」ところから始めよう。これは練習であり、トレーニングである。

受動的、受け身の考えだと、

常に「目の前の状況」に対して後手に回ったり、待ったり、流されることしかできない。

自分から動かずに待っていても、

「あなたの望みに沿ったプラン」を相手が用意してくれる可能性は低い。

むしろ「相手方の都合」が優先されるのが自然である。

 

ちなみに、これは仕事においても同じである。

「自分の頭で考え、自分で答えを出して動ける人間」が大きな結果を出せるのだ。

そういった人は、どんな事態にも効果的に、柔軟に対応できる。

 

②「情報のリテラシー能力」を養う

現代社会は、ありとあらゆる「情報」で溢れかえっている。

信頼性の高い情報もあれば低いものもあるだろうし、中には悪意のある嘘やデマもある。

ネットにもあらゆる情報が飛び交っており、

ワイドショーなどは特に「ネガティブな感情が付いた情報」が多い。

新型コロナウイルスに感染する前に、

「ネガティブな情報というウイルス」に感染してしまっていないだろうか?

ネガティブな情報に感染すると、

不安が増大し、悲観的になり、パワーを失ってしまう。

冷静さを失い、パニックに陥り、非合理的な行動をとってしまう。

 

情報は「集めて終わり」ではない。

そこから「取捨選別」していくことが大切なのだ。

「不要な情報」「信頼性の低い情報」は捨てよう。

捨てなければ、振り回される。

 

思考停止して受け入れる前に、まず疑問を持とう。

「これは本当に正しいのか?」と。

 

そして、採用した信頼性の高いと思われる情報を分析し、

検討していく中で見えてくるものがある。

それを、その時点での自分の答えとする。

 

答えとは、自分にとっての「最適解」のことである。

 

人それぞれ「答え」は違う。

「絶対的な正解」は存在しない。

それでいい。それが自然である。

一人一人、違う価値観や信念を持っているのだから。

 

もちろん、油断は禁物。

この先どうなるかの注視も必要だが、

デマに踊らされることのないように、

「情報のリテラシー能力」はしっかり持っておきたい。

 

③情報(データ)を集めて論理的に判断する

思考停止し、ただただ心配していると、不安がどんどん膨らんでいき、

「恐れ」や「不安」などの情動に支配され、冷静な判断ができなくなる。

論理的に物事を考えられなくなる。

結果、集団パニックのようなことが起こる。

まずは深呼吸して、落ち着こう。

 

悲観的な感情に振り回されるから、

「新型コロナ感染者数がゼロになるまで、ロックダウンするべきだ」

などという感情論に至ってしまう。

 

そういった主張をする人は、

「インフルエンザに毎年1,000万人感染発症し、約3,300人が死亡している」

という事実(情報)には目を向けない。

 

ちなみに、

消費者庁の報告では「不慮の窒息」で1月に1300人以上が死亡している。

65歳以上の患者が約9割を占め、高齢者に偏っているのも特徴である。

これはどういうことかというと、

大半が「正月に餅をノドに詰まらせて亡くなった人」である。

 

窒息死亡者数

現段階で、

「正月に餅をノドに詰まらせたことによる死者数」より、

新型コロナウイスによる死者数は少ない。

 

人間の脳は「明確ではないこと」に不安を覚えるようになっている

だが、こういった「客観的なデータ」を集めてみると、

物事の全体像が見えてくるし、

目先のことに振り回されなくなる。

正体がわかっていたら、過度に恐れることもない。

 

もちろん、 最大限に感染の可能性を下げる「リスクマネジメント」は必要である。

新型コロナは飛沫感染、接触感染なので「3密」の行動は極力避ける。

「正しく恐れる」ことは大切である。

だが、 思考停止状態で何でもかんでも自粛したら、経済が破綻する。

自殺者数が、新型コロナによる死者数を大幅に上回ることになる。

それでは本末転倒である。

 

たとえば、 マスクをして外に散歩に出て感染する確率は、 限りなくゼロに近い。

「保菌者がすれ違いざまに自分に向かってくしゃみをした」のような状況がない限り。

自分の頭で考え、自分で答えを出す。 いつもそれを意識していたいものだ。

 

④視点を変えて考えてみる

この機会に、1度検証してみることをお勧めする。

新型コロナによって、

本当に「平和な日常」は崩壊したのだろうか?

ちなみに、

私にとっては、 今も以前も変わらず 「いつもの日常」である。

もし、暗い世界に見えるなら、

あなたがかけている 「悲観」というサングラスを外してみよう。

あなたが持っている「価値観」次第で、見える世界は変わる。

 

私は18歳の頃に重度のうつ病になったことがあるが、

その時に見える世界の全てが「絶望」だった。

人生に、何の希望もなかった。

だが、

今見えているのは「自由と可能性に満ちた世界」である。

「自分の価値観」が変わったからである。

 

もちろん、人生、色んな「想定外」「緊急事態」は起こる。

そこはもう「そもそも人生ってそういうもんだ」と認めるしかない。

先人曰く、人生には「3つの坂」があるそうだ。

「上り坂」 「下り坂」そして「まさか」である。
関連記事:人生の『絶望的な状況』を乗り越え、立て直すための5つの方法

いくらジタバタしても、起こるものは起こるのだから、

もし今、特に大きな問題が起こっていないなら、今を楽しんだほうがいい。

今、やりたいことが出来るなら、やった方がいい。

変化は変化として受け入れるしかない。その先に未来がある。

ただ、あなたに大切なことをお伝えしたい。

あなたの人生、これまで何度も「まさか」のアクシデントが起こったかもしれない。

「もうダメだ」「もう終わりだ」と思ってしまうようなことがあったかもしれない。

 

しかし、今あなたがこのブログを読んでいるということは、

全部「なんとかなってきたから」ではないだろうか?

視点を変えれば、

「レベル100の危機」が「レベル50の危機」だったと気付くかもしれない。

 

⑤「しなやかに、したたかに」を意識する

「しなやかに、したたかに」

JAL(日本航空)の社是である。

 

どんな事態にも対応できる「柔軟性」「対応力」

物事を成し遂げる「意志の強さ」「泥臭さ」

私はこの言葉を「お手本」として意識している。

ブレたり迷いそうな時、状態が下がった時は、この言葉を思い出す。

 

台風が来ると、硬い大木は折れてしまう。

だが、柳の木は折れない。外圧を真正面から受け止めるのではなく、

しなやかさで受け流してしまう。

 

想定外の緊急事態を生き残るためには、

「しなやかさ」「したたかさ」を持つことが重要だといえる。

 

予想外の危機を乗り越えていくために

いかがだっただろうか?

つくづく「とんでもない時代を生きているなぁ・・・」と感じる。

頻発する自然災害、混迷する政治・経済、

挙句の果てには新型コロナである。

明日何が起こるかわからない。

 

だからこそ、

私達は「物事に振り回されない自分」をつくり、備える必要がある。

自分自身と、大切な人を守るために。

 

 

追伸:2020年5月、緊急事態宣言期間中にメルマガ読者向けに配信した音声コンテンツを

特別に掲載します(この記事と同じテーマについて語っています)

 

 

 

 

明日は明日の風が吹く

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