陰キャ専門ビジネスコーチ

「人に心の壁を作ってしまう」2つの原因と7つの対処法

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人に心の壁を作ってしまう
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「仕事で結果を出すスキル」「無敵の人間関係を創る技術」「ストレスリーのマインドセット」「自分の能力を発揮する技術」を教える専門家。「職場性ストレス」の第一人者。自身も元国営企業に17年間在籍。派閥や忖度が横行する弱肉強食の世界で、異例の若さで管理職に昇進。300人以上の部下をマネジメントし、あらゆる「仕事のトラブル」「人間関係の問題」を解決してきた経験を持つ。活動開始から5年間で様々な業種の会社員/管理職、起業家、経営者、コーチ/カウンセラーなど約500名をコーチング、1500人以上にサポートを行う。コーチングの世界的権威から学んだメソッドと、自身の壮絶な人生経験に裏打ちされたコーチング技術は、社会人が抱える悩みや問題を解消し「現実の成功/内面の成長」を掴む技術として定評がある。
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現代社会は、

周囲の人達に対して「心の壁を作ってしまう人」で溢れている。

あの人に、この人に、せっせと壁を作り続ける。

そう、まるで大工職人のように…

 

今回は、「人に壁を作ってしまう」2つの原因と7つの対処法をお伝えしていこう。

いつも、人と壁を作ってしまう…

  • 「職場の人」に壁を作ってしまう
  • 「異性」に壁を作ってしまう
  • 「苦手なタイプの人」に壁を作ってしまう
  • 「初対面の人」に壁を作ってしまう
  • 「(特定の)グループ」に壁を作ってしまう

あなたにも、

いくつか「心当たり」があるだろうか?

 

少し私の話をすると、

昔の私は全人類に対して「鉄の壁」を築いていた。

「進撃の巨人」に出てくるレベルの高い壁である。

心を許していたのは、家で飼っていた愛犬ミニーだけだった…笑

懐かしい。

今では「壁作り職人」を引退し、誰とでも仲良くなれるようになった。

 

他人に対する「壁」と「線引き」の違い

ちなみに、

人間関係における「線引き(一線を引くこと)」と、

「人に壁を作ること」は、別の行動である。

この二つは似ているように見えるが、

「始まりの感情」と「目的」が違う。

 

「線引き(一線を引くこと)」は、

自分の人生を最適化するために行う選択である。

 

私の会社員時代も、そういった人がいた。

仕事は責任を持ってキッチリとやる。結果を出す。

そのうえで、職場の人達とは「仕事上の関係性」しか持たないと決めている。

仲良くなってしまうと、飲み会など「自分の興味のないこと」に誘われるから。

そんなのはゴメンだ、と。

「面倒な人付き合い」に時間を割きたくない。

自分が「関わりたい」と思った人と関わりたいし、

自分の時間は、自分の好きなことに使いたい。

自分の人生を大切にしたい。だから線引きをする。

 

こういうのは、本人が良ければ全然OKなのだ。

「純粋な個人主義者」として、堂々と我が道を行けばいい。

だが、

「壁を作る人」の心にあるのは「恐れ」である。

「マイナスの感情」から生まれる行動なのだ。

 

他人に心の壁を作ってしまう人の特徴

  • 人といつまで経っても仲良くなれない
  • 自分のことを話さない
  • 表面的な付き合いしかできない
  • 自分の気持ちや本音を言えない
  • 「嫌われること」を異常に恐れている
  • 人に助けを求めたり頼ったりできない
  • 素直になりたいのに意地を張ったり意固地になってしまう
  • 本当は寂しいのに人を遠ざけてしまう
  • 「一人で抱え込む」という我慢癖がある
  • 「被害者意識」を持っている
  • 孤独感を抱えている
  • 実はプライドが高い
  • 自分に対する「羞恥心(情けない・恥ずかしい)」が強い

 

あなたは、いくつ当てはまるだろうか?

人に心の壁を作ってしまう2つの原因

「私は人付き合いが苦手な性格だから…」

「私は人見知りな性格だから…」

心の壁を作ってしまう人の大半は、自分の性格をそう認識している。

それが「自分らしい」と思っている。

だが、それは本当に真実だろうか?

あなたは生まれた時から、そうだったのだろうか?

 

「もうこれ以上傷付きたくない」から心の壁をつくる

過去の「その時」「その場所」にいたことで、

そして「そこで偶々起きた嫌な出来事」によって、

心に傷(トラウマ)を負ってしまい、

それ以来、人に壁を作るようになってしまった。

人に対する恐れ、不信感、苦手意識。

「もう、人に傷付けられたくない」

「もう、これ以上傷付きたくない」

傷付きたくないから、壁を作って自分を守ろうとする。

人を信じることが怖い、信用できない。

しかし、その原因は「偶々起こった出来事」に過ぎない。

 

「偶々起きた出来事に、自分の一生を決めさせる」

そんな選択をしながら、

「生き辛い人生」送っている人がどれほど多いことか…。

 

トラウマによって「制限的な価値観」が生まれる。

私はそれを「ブレーキ」と呼んでいる。

自分が持っている「無限の可能性」に制限をかけるブレーキであり、

「幸せになること」に制限をかけてしまうブレーキである。

  • 私には存在価値がない
  • 私は人から愛されない
  • 私は人より劣っている
  • 人は私を傷付ける
  • 人を信用すると裏切られる
  • 私は幸せになれない
  • 自分の正直な気持ちを言ったら嫌われる

細分化するとたくさんあるが、

結局、人に壁を作ってしまう人の「心の根っ子」にある原因は、

  1. 人に対する恐れ(不信感)
  2. 自分自身への劣等感

この2つである。

  • 「人に近付くと傷付けられるかもしれない…」
  • 「こんな(ダメな)自分が人に近付いてはいけない…」

 

相手と近付くほど、トラブルが起きた時に深く傷付いてしまう。

だから、最初から心の壁を作り、人を遠ざける。

自分を守るためには、

そうするしかなかったのだ。

では、

「壁を作ってしまう人」が変わるためには、

どうすればいいだろうか?

 

人間関係で「心の壁を作ってしまう人」の7つの対処法

①壁を作ることで起こる「人生の損失」に気付く

前述のとおり、

「壁を作ってしまう人」は、

「自分を守る」という目的のためにやっている。

つまり「得られるメリットがある」と(無意識に)思っている。

 

しかし、それは「目先の視点」で見ているから、

そう思っているだけである。

ハッキリ言って、自分を守れていない。

 

「長期的な視点」で見てみよう。

苦痛が消えるどころか、

増え続けているはずである。

 

なぜか?

「壁を作る」という行為そのものがストレスだからである。

あなたは「本当はそんなことしたくない」のだ。

 

薄々気付いているはず。

「人に壁を作る」という選択をした瞬間、自分の心が苦しいことに。

 

この機会に、自分自身に問いかけてみよう。

今まで、たくさん人に壁を作ってきた。

相手に対して壁を作るということは、

相手も自分に心を開いてくれないということ。

 

それで今まで、どれだけたくさんの「未来に繋がる出会い」を失っただろうか?

「親友になり得た人」との出会いのチャンスを失ったかもしれない。

「人生の伴侶になり得た人」との出会いのチャンスを失ったかもしれない。

 

「壁を作ること」

それは自分を「守る選択」ではなく、

自分に対する「諦めの選択」なのだ。

 

もしあなたが、

この「自分への問いかけ」に苦痛を感じたのであれば、

できることは1つ。

「これからの人生は、壁を作ることをやめる」である。

何かを「いつ始めるか?」と同じくらい、

何かを「いつやめるか?」は重要である。

自分の中の「本当はどうしたい?」に正直になろう。

 

「孤独な人生」を望まないなら、

もう、人に壁を作ることを「やーめた!」と決めてしまおう。

人に対して「線引きはしても、壁は作ることはしない」と。

難しく考えなくていい。

あなたは、やめることができる。

今から始めることができるのだ。

 

次に、

「人に壁を作る癖」を克服する3つの行動をお伝えしよう。

壁を作るのが癖になっている人は、

相手に対する「立ち振る舞い」「関わり方」から見直してみよう。

 

「考え方」が変われば「行動」が変わることは知られているが、

「行動」を変えることで「考え方」を変えることもできる。

「行動を変えて生活していたら、気付けば内面も変化していた」というパターンもあるのだ。

どっちから変えてもOK。

「やるべきこと」を一貫してやり続ければ、自然に変化していくだろう。

 

私も昔は、人とまともにコミュケーションがとれない、

関係性を築けないような人間だったが、

「立ち振る舞い」「関わり方」から変えることで、徐々に改善していくことができた。

以下の「3つの行動」を、常に実践していこう。

 

②笑顔で人と接する

「自分の表情を活用する」という意識を持つことが大切である。

ちなみに、最初にお断りしておくが、

常に「満面の笑顔」でいるのも、それはそれで不気味なので注意したい。

私なら逃げると思う。

 

そうではなく、

常に「口角を少し上げる」を意識しよう。

口角を、少し上げる。上げ過ぎず、自然かつソフトに。

 

口角が上がっていると、それだけで表情が明るくなり、

ポジティブな印象を持たれやすい。

口角が下がって「への字口」になってしまうと、

無表情、不機嫌など、とっつきにくい印象を持たれやすい。

 

口角が下がっているだけで、

自分ではそんなつもりはないのに、相手から悪い印象を持たれ、

勝手に嫌われてしまうということが起こったりする。

それは「無駄なリスク」である。

「自分の表情をつくること」で、そのリスクを消すことができる。

特に、職場では意識して行動しよう。

 

③相手の目を見て会話する

壁を作るひとは「壁を作る人の行動」をしている。

「相手の目を見て話さない」は、特にありがちな行動である。

その行動によって「壁を作る思考の癖」が強化されてしまう。

つまり「逆の行動」をすればいい。

 

相手の目を見て話すこと。

もちろん、一瞬も目を離さず最初から最後まで相手の目を見て話すと、

それはそれで不審な印象を持たれるので注意したい。

私なら逃げると思う。

 

そうではなく、会話の中での

相手の目を見る「割合」と「タイミング」が重要である。

基本的に「相手の話」を聞いている時は、

7割くらいの割合で相手の目を見ると、

「この人は、ちゃんと私の話を聞いてくれている」という印象を持たれやすい。

ただ、状況によって変わるので、相手を観察して判断しよう。

自分が話す時はどちらでもいいが、

「どうしてもこれは伝えたい」ことを言う時は、

しっかりと相手の目を見て伝えよう。

最初は、相手の目を見て話すことに

苦手意識や心理的な抵抗感があると思うが、

そんな時は、相手の「目と目の間」や「鼻」を見ながら話すとやりやすい。

 

④挨拶をしっかり行う

あなたは、

「挨拶の重要性」に気付いているだろうか?

断言するが、挨拶はめちゃくちゃ大事である。

「しっかりとした挨拶」をすることで、相手との壁を打ち消すことができるのだ。

「自分の中の壁」

「相手からの壁」両方を、である。

 

最初にしっかりとした挨拶ができるかで、

「会話の入りやすさ」が全然違ってくる。

かしこまり過ぎた、形式ばった挨拶ではなく、

相手に対する「礼儀礼節」「誠実さ」「リスペクト」「前向きさ」をもって、

スマートに挨拶をしよう。

行動だけでは、伝わらない。

「心のこもった行動」が、相手に伝わるのである。

 

⑤「誰からも嫌われたくない」を手放す

『人から嫌われると、心が傷付く。

だから、誰からも嫌われたくない。

そして、嫌われることを恐れ、最初から壁を作る』

この思考のパターンに「疑問」を持ってみよう。

なぜ、人から嫌われると傷付くのだろうか?

なぜ、嫌われることを過度に恐れるのだろうか?

それは、

「他人からの評価=自分の価値」にしてしまっているからである。

「他人からの評価が全て」

「私の価値は、他人からの評価で決まる」

「誰からであろうと、嫌われたら私には価値がない」と。

 

要は「他人に決めさせている」のだ。

ただ、世の中は色んな価値観を持った人間がいる。

「自分勝手な理由」で誰かを嫌ったりする人もいる。

口汚く誹謗中傷してくる人もいる。

相手を、自分の思い通りにコントロールしたいからである。

そして、

あなたが好意を寄せた人が、あなたが思っているような人とは限らない。

過度な愛情は、視界を曇らせるのだ。

 

そういった人達に対してまで、

嫌われることを恐れて従属したり、

評価を自分の存在価値に関係付けることをやめよう。

 

人生、

「適切に人から嫌われること」も大切である。

ちゃんと離れる。

そして、相手にも離れてもらう。

合わない人と関わる必要はない。

そこに良し悪しをつける必要もない。

ただ「合わない=ミスマッチ」というだけなのだから。

 

必要なのは、

「精神的な自立」である。

自分の価値は、自分で決めよう。

それが「自分の人生を生きること」に繋がる。

 

⑥向上心(自己成長欲求)を持ち続ける

人は「成長する生き物」である。

どんなことからでも学び、成長の糧にすることができる。

「向上心」を持つことで、あなたは成長できる。

人間関係において、

「壁を作る」以外の選択肢はたくさんある。

はるかに効果的で、スマートな選択がある。

ただ、そういった選択ができるようになるには、

今よりも、人間的に「レベルアップ」する必要がある。

 

ゲームの「ドラクエ」と一緒である。

レベルが低い内は、使える魔法やスキルは少ない。

だが、経験値を積んでレベルを上げることによって、

新しい「効果的な選択肢」が増える。

 

人間的なレベルの高い人(人格者)は、どんな状況においても

「今、自分は何をすべきか?」

「今、解決すべき問題は何なか?」

「今、この状況における最善策は何か?」

を自分で判断できるようになるし、

「自分の頭で考え、自分で答えを出す」ことができる。

 

もちろん、ある日突然そんな成長は起こらない。

1日1日、トライアンドエラー、試行錯誤を繰り返すこと。

お勧めは、

「人からフィードバックをもらうこと」である。

「自分の主観」の範囲であれこれ考えても、

スピーディーな進歩は起こりにくい。

時間がかかったり、停滞したり、煮詰まったりしやすい。

だが、客観的なフィードバックをもらうことで、

自分では気付かない問題点に気付くことができ、

結果、ショートカットしやすくなる。

 

⑦相手に視点を向け、関心を持つ

「嫌われたらどうしよう」

「自分はどう思われているんだろう?」

「変に思われているんじゃ…」

こういった考えに執われている時、

あなたの「意識の視点」は、自分だけに向いている。

相手を見ているようで、見ていないのだ。

 

そうやって不毛な時間を過ごすくらいなら、

「相手を楽しませる」

「相手を承認する」ことに集中してしまおう。

 

相手をよく観察して、

「相手が大切にしていること」

「興味を持っていること」

「好きなこと」

「言われたら嬉しいこと」

「されたら嬉しいこと」などを分析する。

そこに関心を持ちながら話を聞いてみたり、

共感してあげたり、さりげなく褒めてあげよう。

それで嫌な気分になる人は、まずいない。

 

人間は「自分のことを話したい」

「自分のことをわかってもらいたい」

「自分のことを認めてもらいたい」

という「承認欲求」を持っているのだ。

 

「何で私だけ気を使わなくちゃいけないのか」

という人は別にやらなくても構わないが、

その考え方が、あなたを苦しめていることには気付くべきである。

それは「損得の考え方」である。

私は常に言っているが、

「損得勘定ほどを損をする考え方はない」のだ。

「快適な人間関係」を気付くために必要なものは

「与える」という意識である。

損得勘定や見返りを求めるのではなく、ただ与える。

「与える人」という立場をとることが、

幸せな人生を生きるうえで重要である。

 

心の壁をなくして、生き辛さから自由になろう

いかがだっただろうか。

ずっと人に壁を作って生きてきた人からすれば、

壁を壊すのは、勇気がいることである。

私もそうだった。

ただ、それをやっている限り幸せになることは難しい。

あなたも、本当はわかっているはずである。

そろそろ、勇気を出して

「壁を壊した先にある世界」に行こう。

最初に、そう決断しよう。

まず、1歩を踏み出してみる。

やれることをやってみよう。

相手も、あなたと同じ

「弱さや悩みを持った一人の人間」なのだから。

 

最後に、もしあなたが

「人に壁を作る癖を自分で止めるのは難しい…」と思っているのであれば、

マネジメント&メンタルのトレーナー 木下空にご相談を。
(期間限定で「LINE無料人生相談」を行なっています)

 

 

 

 

明日は明日の風が吹く。

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