大手企業の30代キャリアウーマンが起業して社長&インフルエンサーになった話
木下空のコーチングセッションを受けたクライアントの皆様の中から「掲載の許可」をくださった方に限り、エピソードや体験談、感想などをご紹介させていただきます。尚、通常はコーチング契約時に守秘義務についても明記し、個人情報などは一切出さないので、ご安心ください。
大手企業の30代キャリアウーマンが起業して社長&インフルエンサーになった話
今回は、K.Nさん(37歳 女性 経営者 東京)の事例をご紹介させていただきます。
厳密には、いわゆる契約クライアントではないのですが、エピソードが面白いので掲載することにしました。笑
あれは確か、2018年の7月のことだった。
私は伊豆高原の断食リトリート施設「やすらぎの里」にいた。
当時、かなりハードスケジュールで疲労が溜まっていたので、
「どこかでゆっくり過ごしたいな」と思い、ダイエットも兼ねて1週間ほど滞在していたのだ。
関連記事:伊豆高原の「やすらぎの里」で1週間の断食体験【リトリート】
当時の記事を読んでいただけるとわかるが、自然に囲まれた素晴らしい所だった。
オーナーの方も良い人だったな…。
で、施設の食堂スペースで酵素ドリンクを飲んだりできるのだが、そこでひたすらノートパソコンで仕事をしている女性がいた。
「えぇ〜…リトリート施設なのにバリバリ仕事してるやん…全然リトリートしてないやん…」
私は、心の中でつぶやいた…笑
その女性が、今回ご紹介するKさんだった。
平和で穏やかな雰囲気のリトリート施設で、ただ一人闘気の様なものを発しながらストイックに仕事をしているKさんに興味を持った私は、挨拶がてら話しかけてみることにした。
そこから、いつの間にかコーチングセッションが始まってしまい、彼女の仕事と、人生の悩みを色々と聞くことになった。
彼女が名前を聞いてビックリするレベルの大手企業で働いていること。
仕事量が多過ぎて、常にこんな状態であること。
将来に対して、漠然とした不安を抱えていることなど。
彼女を観察していてすぐにわかったことは、
- 「ストイック」が癖になっていて止まれない
- 「人との比較」によって劣等感が強くなっている
- 「頑張っているのに認められないジレンマ」がパワーを奪っている
これは、いわゆる「能力が高い人」によく見られる特徴である。
実は、この時のことを彼女が「note」というSNSに書いてくださっていた。
そこから引用させていただこう。
2018年の夏に、1週間の断食合宿に参加しました。(昔からやってみたかったんですよね。)
大自然の中でデジタルデトックスも一緒に出来るような素晴らしい環境なのに、副業と本業のピークが重なってしまい、毎日誰とも交流せず、運動もせず、食堂でパソコンに向かって朝から晩まで仕事をしていました。
そこで、毎日食事の時間に私の向かいに座って酵素ジュースを飲む男性の合宿参加者とポツポツ会話をするようになりました。
私はやっと話し相手が出来たことが嬉しかったのかその後堰を切ったようにマシンガントークしました。
たまたま彼は本業がメンタルトレーナーだったので、聞き上手で、多くの助言をしてくれました。
その時私は、仕事や職場の愚痴にはじまり、上記に挙げたような将来の不安などを赤裸々に話していたと思います。
そして(今思えば完全に自惚れですが)自分はこんなにスキルがあるのに、みんなに知ってもらえず社内で過小評価されていることに腹が立つ、なんてことを延々と語っていました。
コーチングの奥義を繰り出してきたのかどうかはわかりませんが、その男性は本当に褒め上手の聞き上手、そして持ち上げ上手で、
「話を聞いた感じ、Kさんが雇われの身でくすぶっている意味がわからない。自分で十分にやってけるスキルがあるように感じるし、早いとこ自分で何か始めたらいいと思う。それで収入もどんどん増やせると思うので、今悩んでいる老後の年金ガーとか、生活費ガーとか、数年後には小さな悩みすぎてどうでもよくなると思いますよ」みたいなことを言うではありませんか(出典)
そうです、私が「男性の合宿参加者」です(変なおじさん風に言ってみた)
ちなみに、この一文を強調したい。
「コーチングの奥義を繰り出してきたのかどうかはわかりませんが、その男性は本当に褒め上手の聞き上手、そして持ち上げ上手で」
お見せできないのが残念だが、今、私はドヤ顔である。
私は、この時の彼女を見て、
「本来のKさんらしさが発揮されていない」
「もったいないな」と思った。
そこから1週間の滞在期間中、毎日彼女にコーチングするという
もはや「コーチング合宿」みたいなことになり笑
彼女のマインドはすごいスピードで変化していった。
私としても、Kさんの話を聞いていて「あ、この人はモンスターレベルだな」
と思ったほどのポテンシャルの塊だったので、
その発揮を阻害する「心のブレーキ」を外すことが楽しかった。
1週間が終わり、彼女は東京に帰って行かれたのだが、
そこから短期間で会社を辞め、起業して成功されたと報告をいただいた。
自分を表現しながら、自分を生き切っている彼女の活躍をSNSで見るたびに、
「あの時、少しでもお役に立てて良かったなぁ」と思う次第である。
私は「人のポテンシャル」を引き出すのが好きである。
そもそも、人間には無限の可能性があるのだから。
もちろん、これを読んでいるあなたにも。
発揮させずに眠らせておくのは、もったいないですよ。