40代から人生をやり直して逆転する方法|資格より大切な「2つのこと」
「仕事に結果を、自分に誇りを」
ビジネスメンタルトレーナーの木下空です。
私は今46歳なんですが、
40代に突入した辺りで「自分の人生」に対して、どこか諦めというか、後ろ向きな見方をしちゃう時ってないですか?
「人生のピークは10代、20代だった」
「これからの人生は、ゆるやかな下り坂だ」みたいに。
40歳は、数字上の節目もあるし、
自分の「これからの人生」と向き合わざるを得ないタイミングではあります。
ただ、そんな価値観を抱えながら生きてしまうと、皮肉なことに「高い確率」でそっちの方向に行ってしまうんです。
人間の脳は「自分が信じた方向に向かう」ようにできているので。
今回は、40歳から
「今までの生き方を変えたい」
なんなら、
「人生を立て直したい」
という方のために、
「まず、最優先で取り組むべきこと」についてお伝えしていきます。
目次
40代から人生をやり直すなら「資格」より「マインド」
結論から言うと、
何をさておいても変えるべきものは「マインド」です。
「ん?マインド?」と思ったかもしれない。
マインドとは、あなたの思考や価値感、判断基準の大元となっているもの。
「意識」とか「在り方」と呼ぶこともある。
ネットとかでよく目にする
「40代から人生を変える方法」というと、
・転職する、副業を始める
・資格を取ったりスキルを身に付ける
・新しい環境に飛び込む
こういった、
「やり方(Doing)」のみが語られがちです。
ただ、どんなやり方を選択したとしても、それが最終的に上手くいくかは「マインド(Being)」で決まると私は思っています。
・転職した後に、人間関係が上手くいくか
・スキルを身に付けた後に、チャンスを掴めるか
・理想のパートナーと出会った後に、良い関係を築けるか
全部、「マインドの使い方」で決まってしまう。
土台がグラグラだと、その上に何を積み上げても崩れてしまうように。
多くの人は、その土台の重要性に気付かないまま、ひたすら外側に「正解」を探し続けてしまう。
そして、
最後は「人生迷子」みたいになる。
だからこそ、まず
「マインドの使い方」を身に付けることが、人生をやり直す最短ルートだといえます。
40代から人生をやり直すために、なぜ「マインド」が重要なのか?
「リスキリング」という言葉が、最近聞かれるようになってきました。
「社会やビジネスの変化に対応するために、新しい知識やスキルを学ぶこと」
いわば、大人のための再教育。
子供の頃は、
半ば「強制的な教育」だったかもしれない。
しかし、
大人になってからの教育は、
「自分へのプレゼント」です。
そして、40代の今、
特に学んだ方が良いことこそが「マインド」です。
そもそも私達は、
30歳になっても40歳になっても、ずっと「親の価値観」に縛り付けられていたり、昔、学校で起こったクラスメートとの「嫌な出来事」に縛り付けられていたり、そんなことがザラにある。
「傷付いた経験」
「挫折した経験」
いくつものトラウマによって、劣等感が染み付いてしまっていたり、
その劣等感を埋めるために、他人の評価や仕事の成果に依存するようになってしまっていたり。
大人になった今も、
「仕事」や「人間関係」で足を引っ張っている。
自分のポテンシャルを発揮し切れないまま、来てしまっている。
冷静に考えてみれば、誰もがこう思うはず。
「いや、何10年前の出来事やねん」
「高校卒業したの、いつだよ?」と。
そんな過去の亡霊に、
未だに傷付いたり足を引っ張られるのは「くだらない」と、頭ではわかっている。
でも、実際のところ引きずってしまっている。
心の奥底に、ずっと残っている。
その原因は、その人がダメとか能力が低いとか、そういうことではない。
単に、
「マインドの使い方」を学ぶ機会がなかったからだといえます。
車で例えるなら、
「ずっと自己流の無免許運転で人生という道を走ってきた」みたいなもんです。
事故を起こしてしまうのも、そりゃ、無理はない。
幼少期の環境って、選べないじゃないですか。
私の親は、
私にそういった教育は一切しなかったですし、育った環境も良いものではなかった。
学校も、ろくな思い出がありません。
そんな私が
「自分の人生」を変えることができたのは、
大人になってから、0から学び直したから。
「マインドが人生の土台なんだ」と気付いたんです。
成功直前で「自滅」してしまう心理的理由
少し、私の話をさせてください。
私はもともと、幼少期は活発で物怖じしない、やりたいことには積極的に取り組める性格でした。
しかし、高校生の時に受けた精神的ないじめが原因で、うつ病と不登校を経験しました。
その時、私の心に、強烈な「劣等感」や「対人恐怖」が深く刻み込まれてしまった。
そこから、人生がおかしな方向へ向かっていきました。
何をやっても上手くいかないし裏目に出る。
いつも気持ちが落ち込んでいる。
自分に自信になんて全くない。
自分が幸せになるとも思えない。
そんな時期が続きました。
この経験で痛感したのは、
「自己評価(セルフイメージ)が低いと、人生全てに悪影響が出る」ということです。
心理学では「セルフ・ハンディキャッピング」と言いますが、本来なら成功するはずの場面でも、なぜか土壇場で失敗するような現象が起こる。
無意識のうちに「自分なんかが成功していいはずがない」と、自分でブレーキを踏んでしまう。
だからこそ、マインドが重要なんです。
しかし多くの人は、自分の「内面の課題」と向き合うことを避け、外側に答えを求めようとする。
知識やスキルという「鎧(よろい)」で自分を固めて、なんとかしようとしてしまう。
私もそうでした。
しかし、全てを失うような「どん底の状況」に落ちた時が転機になりました。
その時「自分を変える」と決めたんです。
そこから、自分の中にある制限的な価値観の設定(ブレーキ)を外し、本来の自分を取り戻すために、心理学やマインドの技術など、あらゆることを学びました。
私がマインドの使い方を学び、変わったことで、どうなったか?
「ろくでもなかった今までの人生」の全てに、感謝できるようなりました。
人生から「後悔」が消えたんです。
後悔のない人生。
それを「幸せ」というのだと思います。
では、具体的に何から始めればいいのか?
まずは、この2つを意識することから始めてみましょう。
40代から人生を立て直して逆転するための2つのこと
①自分が使っている言葉を変える
人が普段、何気なく使っている言葉は、「その人そのもの」です。
私たちは、
自分が使っている言葉通りの人間になり、
自分が使っている言葉通りの人生になります。
これだけは覚えておいてください。
言葉とは、脳に対する「プログラムの指示文(コマンド)」なんです。
そして、脳には「主語を理解しない」という性質があります。
他人に対して言っている悪口も、自分に対して言っている言葉も、脳は区別がつかない。
「あいつ、最悪だな」「死ねばいいのに」 誰かに向けて吐いたその言葉を、同時に自分に対して言っている。
つまり、「他人に吐いた毒」は全て自分に返ってくる。
私自身、マインドを変えると決めた時、まず自分が普段使っている言葉をリストアップしてみました。 結果は…愕然としました。
ろくな言葉を使っていなかったので。。
人を傷つける言葉、攻撃する言葉、否定する言葉ばかり。
それを見て思いました。
「なんでこんな言葉を使っていて、人生が上手くいくことを期待していたんだろう?」と。
「クソが」「最悪」
そんな指示文を脳に入力し続けていて、人生や人間関係が良くなるわけがない。
口に出していなくても、頭の中で言っているなら同じです。
それは自分自身への「呪い」になります。
言葉には2種類あります。
「パワーになる言葉」と
「ダメージになる言葉」です。
まずやるべきは、「ダメージになる言葉」を徹底的に断捨離すること。
そして、「パワーになる言葉」に置き換えていくんです。
「パワーになる言葉って?」と思った方へ。
一番のおすすめは「ありがとう」 です。
「いや、そんな言葉で何が変わる?」と思ったかもしれない。
断言しますが、
「ありがとう」という言葉のパワーは最強です。
あとは、
「感謝できること」って、意識して見るようにしないと「当たり前」として見過ごしてしまうんです。
「当たり前のこと」には、何の感謝も感動も生まれない。
「感謝を忘れた生き方」で幸せになった人は、いないと思っています。
そしてもう一つ、
「大丈夫」
この言葉も強力です。
自分を肯定し、安心させる最強のコマンドです。
この「ありがとう」と「大丈夫」を口癖にするだけで、人生は大きく変わると思います。
これは「毎日500円貯金する」のと同じで、着実に効果が積み上がっていきます。
②「私はどう在りたいか」を決める
言葉を変えることと同時に、もう一つ大切なことがあります。
これからの人生、「何をやるか(Doing)」の前に、
「これからの人生、私はどう在りたいのか?(Being)」を決めることです。
どんな自分として生きていけば、自分自身が幸せだと思えるだろうか?
清々しい気持ちでいられるだろうか?
人生が楽しく感じられるだろうか?
これは、「私が生きていく上での基本的な姿勢・スタンス」を決めるということ。
それが明確に定まっている状態が「自分軸がある状態」です。
そして、これを決めることで、「選択基準」が明確になります。
結果として、ブレたり迷ったり、世間の常識に流されたりすることが減っていく。
「私はどう在りたいのか?」
ゆっくり時間をとって、自問自答してみてください。
すぐに答えが出なくても、「そんなの、わからない…」となるのも、それはそれで必要なプロセスです。大丈夫。
ちなみに、「答え」は外側にはないですよ。
あなたの心の内側に、ちゃんとあります。
40代こそ、自分の気持ちに正直に生きよう
「外側のこと」ばかりに振り回されたり、世間体・比較という物差しで生きることは、もうそろそろ辞めていきましょう。
他人は他人。「他人の人生」です。
あなたは、「あなたの人生」を生きればいい。
自分の気持ちに従って、生きていいんです。
カーネル・サンダースがケンタッキーフライドチキンを創業したのは、65歳の時。
『アンパンマン』の作者、やなせたかしさんが世に知られるようになったのは、69歳の時。
人生は、いつからでも再スタートできるんです。
40代なんて、まだまだこれから。
マインドさえ書き変われば、あなたの人生はここから「逆転」可能です。
まずは今日から、
口癖を「ありがとう」に変えてみませんか?
その小さな一歩が、大きな変化を生み出していきます。

