「なんとなく不安な気分」を消す技術
仕事に追われる日々を送っていると、色々なことがあるものだ。
仕事や会社の人間関係で問題を抱えていて、
時には気分が滅入ってしまったり、不安な気持ちに襲われることもある。
それはごく普通のことなのだが、
気弱な性格の人や、過大なストレスで弱っている人の場合、
そういった気分を引き摺りがちである。
「なんとなく不安」
今日、具体的に何かあった訳ではないのに、なんとなく不安。
毎日が、なんとなく不安。
この「なんとなく」が地味に厄介である。
毎日、微妙にマイナスの気分で過ごすことは、
あなたの人生を総体的に見て大きな損失である。
悪い意味で、
「塵も積もれば山となる」
あなたが自分の人生を幸せに生きて行こうと思うのなら、
自立的に、あなたが望む目標を達成したいと思うのなら、
「なんとなく」
という中途半端なものをなんとかする必要がある。
「なんとなく」を「なんとかする」
気に入ったので、もう一度言う。
「なんとなく」を「なんとかする」
対処法としては、
「すべてを明確化する」
これが最も有効である。
そもそも「なんとなく不安」という状況が生まれる原因は、
なぜそうなるのか考えていない。
これに尽きる。
自分と向き合っていない。
自分が創り出した状況であるなら、自分と向き合うことでしか解決しない。
あなたが今「なんとなく不安」だと思う理由を
具体的に、紙に書いてみよう。
まずは、１０個くらいを目標に。
書けと言われると、これが結構難しい。
理由は人それぞれ。
「先月上司に怒られた記憶」
という「過去」かもしれないし、
「仕事をミスしたらどうしよう」
という「未来」かもしれない。
すべての理由を書き終わったら、それぞれの理由を突き詰めて考え、
「それは、最終的にどうなるのか」
という結論を導き出そう。
「先月上司に怒られた記憶」なら、
そもそも「過去」であり、終わったことである。
それ以上に酷くなることはない。
「先月上司に怒られた」が「先月上司５人に怒られた」に悪化することはない。
安心である。
そして、
「過去」を変えることはできないが「意味」は変えることができる。
「先月上司に怒られた」という経験を得ることができた。
その状況を再発させない為に、自分に何ができるか？
ただの「嫌な記憶」ではなく、
経験・教訓として「あなたの成長の役に立つもの」
というプラスのイメージに変換していく。
「仕事をミスしたらどうしよう」という「未来」に対しても、
「最終的にどうなるのか」を突き詰めていく。
ある作業でミスをするのが怖い。
では、ミスをしたらどうなるのか。
上司に怒られる。
怒られたらどうなるのか。
嫌な評価を付けられる。
嫌な評価を付けられたらどうなるのか。
落ち込む。
落ち込んだらどうなるのか。
それで人生が終わったりしない笑
極論、会社をクビになったとしても、
それで死ぬことはない。
どうとでもなる。
すべての理由を明確化し、突き詰めていくと、
案外たいしたことではなかったりする。
「なんとなく不安」という、
ボンヤリとした気分を抱えながら日々を過ごしている人は、
ぜひ試していただきたい。
永遠に比べたら、ほんの一瞬しか生きていられないのに、
人生なんぞ苦しむに値するものだろうか
レフ・トルストイ
