会社とは「村」である
あなたが、ある会社に入社したとする。
新人のあなたは、緊張しながらも、
なんとかその会社に馴染もうとする。
その会社には、何処もそうであるように、
ある種の「ヒエラルキー」が存在し、
派閥・グループが存在し、
一定のパワーバランスを保ちつつ、
組織として成立している。
当然ながらその会社には、
すでに長い間働いているベテラン達がいる。
長い年月をかけて醸成されてきた、空気感がある。
その会社、そのメンバーならではの、
「共通の言語」
「共通の価値観」
「共通の意識」
が存在する。
「そこ」から外れることは、
あなたが会社でやっていくうえで、
大きな障害となる。
変わり者、不穏分子と見なされる場合もあるだろう。
「郷に入らば郷に従え」
「そこ」で上手くやっていこうと思うのなら、
それが正解なのだろう。
したり顔で、そうアドバイスしてくる人間もいるだろう。
しかし、そこがとても承服できないような、
腐敗しきった世界だったとしたら?
その価値観の中に身を置くことが、
「望ましい自分」でいるための足かせになったとしたら?
会社とは、村である。
ある種、閉鎖された村社会である。
あなたが居る場所は、一つの村に過ぎない。
そんな小さな村社会の価値観によって、大方のことが決まる。
閉鎖的な、偏った価値観が、
大手を振って横行する。
誰もがそこで錯覚する。
「ここではそうだから、これが当たり前なんだ」
なんの疑いもなく、そんな台詞が飛び出す。
思考停止状態となる。
会社の人間関係に思い悩み、
重い気持ちを抱えたまま今日も出社する。
そこで起きていることが「人生そのもの」のように映ってしまう。
しかし、よく考えてみてほしい。
大きな視点で見てほしい。
所詮は、小さな村の中の話なのである。
その小さな村の、小さな価値観を振りかざす人間に対して、
どこまでも付き合う必要はないのである。
離れればいいのだ。
距離を置けばいいのだ。
あなたが成長したいのなら、
外の世界に目を向ければいい。
新しい世界を見る旅に出たらいい。
「井の中の蛙」としての生き方は、
格好悪いと言わざるを得ない。
世界は広いのだ。
明日も、頑張っていきましょう。
我々は真に勇気ある人間であったか?
すなわち「敵に対抗する」勇気のほかに、
必要な場合には
「自己の仲間に対しても抵抗する」だけの
勇気を持っていたか。
「私利私欲に抵抗する」勇気だけでなく、
「多数の圧迫に抵抗する」
勇気を持っていたか!
ジョン・F・ケネディ