「後悔し続ける生き方」から脱却する
人は人生において、
それぞれのタイミングで、
「挫折」を経験することがある。
誰であっても、
どんなに成功者と呼ばれる人でも、
いや、むしろそういった人ほど、
大きな挫折を経験しているものである。
しかし、それとは対照的に、
挫折の心理的ダメージから立ち直れないまま、
その時のトラウマを抱えたまま、
後悔し続けながら生きる人もいる。
心が折れ、
「もう俺の人生は終わった」
「もう俺の人生は失敗だ」
「あの時こうしておけば・・・」
「もっとできたはずなのに・・・」
「今なら絶対成功できるのに・・・」
ずっと、後悔し続けながら生きる。
諦めながら、まるで残りの人生が
「残りカスの余生」であるかのように生きる。
後悔という感情は、厄介なものである。
扱いを間違えてしまうと、
それに支配されてしまうと、
人の心は壊れてしまう。
しかし、後悔そのものが「悪」であり、
まったく「不要」であるかの論調には賛同しかねる。
何より、後悔という感情を完全に消し去ることは、
不可能である。
「後悔しながら生きる」ために、後悔という感情があるのではない。
「後悔しない生き方をする」ために、後悔という感情は存在するのだ。
後悔したくないから、後悔しない生き方を目指すのである。
後悔もまた、必要なのだ。
しかし、
大きな挫折に耐えられなかった人間は、
ずっと後悔とともに生きてしまう。
後悔を繰り返す度に、そのトラウマは強化される。
後悔を繰り返し続けるほど気分は沈み、
行動力が奪われ、
本来の実力を発揮できなくなっていく。
そして「自分という可能性」に対して、
目をそらし、心を閉ざして生きていく。
私はこれを、
「緩やかな自殺」と呼んでいる。
自分の一生をかけて、
ゆっくりと「間接的に」自分の心を殺していくのである。
今この記事を読んでいて、
そういった状態に陥っている方に伝えたい。
「もう、やめませんか」
今すぐ、やりたいことをやればいい。
やれる範囲から始めたらいい。
挫折という経験によって「失ったもの」があるかもしれない。
しかし、挫折という経験によって「得たもの」についても、
真摯に向き合うべきである。
「あの時の挫折があったから、今の自分がある」
そう胸を張って言えるように、
また歩き続けたらいい。
私自身が、そうだった。
会社で致命的なミスをして、大バッシングを受け、
「もうダメだ」と自殺すら考えた時に、
それでも、そこから這い上がると覚悟した時に、
「【あの時のミスがあったから、今の成長した自分がいる】
と胸を張って言えるようになろう」
と決心した。
歯を食いしばって、もがき続けた。
馬鹿にされ、悔しさで気が狂いそうになった時も、
自分を諦めなかった。
そして、今は言える。
「あの時のミスがあったから、今の成長した自分がいる」と。
そして、思いがけない方向に人生が進み、
今も大きな流れを楽しんでいる。
これからも、
「後悔しない生き方」を目指し続けたい。
それは、
「今、この瞬間を大切に生きる」ということである。
「今、この瞬間に全てをかける」ということである。
今、大切な人に感謝を伝える。
今、自分にできることをやる。
今、自分の可能性にチャレンジする。
シンプルである。
勇気を持って、やっていきましょう。
あなたが選択できるチャンスは、
「今、目の前」にしかないのだから。
明日は明日の風が吹く。
人生で学んだすべてを私は3語にまとめられる。
それは「何があっても人生には続きがある」ということだ。
ロバート・フロスト