【脳はアブラで出来ている】「オメガ3」でクリアな思考を保つ
「油」が、
人間の「思考」に大きな影響を与える
意外だと思われる方もいるかもしれない。
しかし、驚くべき事実がある。
「人間の脳の60%は脂質(油)で出来ている」
(ちなみに、残りの40%はタンパク質)
誰も知らない豆知識である。
ぜひ、ご家庭や職場、合コンなどの場で、ドヤ顔で使っていただきたい。
私達が食べた油は、体内でほとんど分解されることなく、ダイレクトに全身に行き渡る。
もちろん、脳にも。
つまり極端な話、あなたが日常生活でサラダ油ばかり摂取していたら、
あなたの脳の60%はサラダ油で出来ている。笑
冗談のような話だが、
現代社会において「キレやすい」性格の人間が、
子供から大人まで増えているように感じないだろうか?
それが「質の悪い油」が原因だとしたら?
今回は「クリアな思考を助ける油」
不飽和脂肪酸「オメガ3」の重要性について、お伝えしていこう。
「油」「脂質」「脂肪」というと、
「現代人に過剰なもの」「健康を害するもの」
というイメージを持ってしまいがちである。
しかし、油にも種類がある。
- 「飽和脂肪酸」牛肉や豚肉、ラード、バター乳製品など動物性の脂質で、常温で固まるという特徴を持つ。摂りすぎると中性脂肪やコレステロールを増加させてしまい、高脂血症や動脈硬化を起こすリスクがあるので注意が必要。
- 「不飽和脂肪酸」ベニバナやコーン、オリーブ、亜麻仁、ゴマ、グレープシードなど植物性の脂肪で、マグロ、イワシ、サンマ、サバなどの魚類にも多く含まれる。常温で固まりにくく、体内で液体であるというのが特徴であり、血中の中性脂肪やコレステロール値を調節する働きがあるといわれる。
不飽和脂肪酸は「オメガ3」「オメガ6」「オメガ9」とさらに細かく分類される。
そして「オメガ3」と「オメガ6」は、体内で作り出すことができない。
この2つは「必須脂肪酸」という名称でも呼ばれるほど大切な栄養素である。
健康を保つ為に、必ず食事で摂取する必要がある。
オメガ3は、主に3種類の油に分類できる。
- α-リノレン酸 亜麻仁油・えごま油・しそ油、大豆、くるみ、アーモンドなど
- EPA・DHA 魚類に多く含まれている
ちなみに、人間は体内でα-リノレン酸を原料としてEPAやDHAを生産することができるが、
α-リノレン酸からEPAやDHAに変換される割合は10−15%程度である。
効率は悪いが、魚をあまり食べない人は、
料理にえごま油を使ったり、大豆を多く食べることをお勧めする。
この「オメガ3」に注目していただきたい。
オメガ3には、様々な効果がある。
- 脳に良い
- 血液サラサラ
- 抗炎症作用
- 悪玉コレステロール低下
- ガン予防
- アレルギーを抑制する
- 動脈硬化、心臓病予防
- 出産・妊娠に良い
- 老化を遅らせる
- 肥満を改善
- お肌のトラブル改善・美肌効果
そして、オメガ3の欠乏により「学習能力の低下」「視力の低下」を起こすことが報告されている。
現代人は「オメガ3」が不足している
逆に、サラダ油やコーン油、べにばな油、マヨネーズ、ごま油に代表される、
オメガ6の過剰摂取が「日本人の食事摂取基準」で指摘されている。
オメガ6も人間に必要な栄養素なのだが、
過剰に摂取してしまうと「アトピー」や「花粉症」などのアレルギー症状の悪化や、
身体の不調の原因にもなってしまう。
「メンタル」という視点でフォーカスすると、
脳の60%を占める油は、脳の細胞膜になっている。
オメガ3を摂取することで、脳が柔らかくなり、
「クリアな思考」「思考の柔軟性」が向上する。
オメガ3を摂取することで、ADHDやウツの改善が見られたという報告もある。
逆に言うと、摂取する油が酸化している油やトランス脂肪酸だと、
脳にその油が巡り、脳が酸化ストレスなどのダメージを受ける。
特に「狂った油」と言われるマーガリン、ショートニング、菓子類、ファストフードに大量に含まれる
「トランス脂肪酸」は、絶対に控えたほうが良い。
その危険性から、2006年にはニューヨーク市が飲食店での全面使用禁止を条例で定めている。
日常生活において、良質なオメガ3を取ることを心がけるだけで、
メンタルはもちろん、体調にも大きな良い変化が見られるだろう。
脂質の摂取バランスの見直しだけで、アトピー性皮膚炎や花粉症が緩和したという報告は数多い。
現代の医療では、「オメガ3」と「オメガ6」の摂取バランスは
1:1がベストとだと言われている。
そのバランスを考えると、オメガ3は「1日1000mg」が理想である。
ぜひ、食生活に気を付けるか、
良質なサプリメントで補っていきたいものだ。
あなたが食べるものが、あなたを作っているのだから。
明日は明日の風が吹く。