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「人間関係の問題」は、3つの種類しかない

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「仕事で結果を出すスキル」「無敵の人間関係を創る技術」「ストレスリーのマインドセット」「自分の能力を発揮する技術」を教える専門家。「職場性ストレス」の第一人者。自身も元国営企業に17年間在籍。派閥や忖度が横行する弱肉強食の世界で、異例の若さで管理職に昇進。300人以上の部下をマネジメントし、あらゆる「仕事のトラブル」「人間関係の問題」を解決してきた経験を持つ。活動開始から5年間で様々な業種の会社員/管理職、起業家、経営者、コーチ/カウンセラーなど約500名をコーチング、1500人以上にサポートを行う。コーチングの世界的権威から学んだメソッドと、自身の壮絶な人生経験に裏打ちされたコーチング技術は、社会人が抱える悩みや問題を解消し「現実の成功/内面の成長」を掴む技術として定評がある。
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職場、家庭、学校、ご近所付き合い・・・・

多くの人が「人間関係の問題」に悩み、苦しんでいる。

 

だが、その「問題」について考察し、賢明な「答え」を出せる人は少ない。

その事についての「知識」を持たないからである。

学校で「人間関係の問題の対処法」について、勉強することはない。

多くの人は、ただただ見よう見まねで「自己流」で学ぶしかなかったのである。

 

私自身もそうだった。

そもそも父親が、背中一面に「弁天の刺青」のあるヤクザの幹部で、

母親も特技が「根性焼き」という悪い意味でアグレッシブな人間だった。笑

もちろん二人とも高卒でろくに勉強もせず、性格的にも問題だらけだったので、

本当に基本的な事しか教わることしかできなかった。

「嘘をつくな」とか「人のものを盗むな」とか、その程度のことである。

 

結果、社会に出て「人間関係の問題」で苦労することになる。

しかし、その「苦労」がキッカケで、

コーチングや心理学、あらゆる「心の学問」を学ぶことになり、

人間関係における「あらゆる問題」に対処する能力を修得する事ができた。

そして、自分自身の「過去の記憶」を紐解いていく中で、

両親に対して「ハタチかそこらでデキちゃった結婚して、分からないことだらけで、

それでも一生懸命育ててくれたんだな」と自然に思えたり、

「本当は愛されていたんだな」と気付くこともできた。

人生に「無駄」はない。

 

 

ここで大切なことをお伝えしたい。

「人間関係の問題」は、3つの種類しかない。

 

人間関係について考える時、多くの人がこの「3つ」を混同して考えてしまう。

この「3つ」を混同するから混乱し、見当違いの行動をしてしまったり、

解決から遠ざかったり、ずっと悩み続けたりしてしまう。

 

問題を解決するためには、問題を分析し、明確にする必要がある。

問題が明確にならなければ、対処のしようがないのだから。

人間関係の「3つの問題」について、学んでいこう。

 

人間関係の「3つの問題」

 

  • 相手の問題

相手が「何故、そのような反応をするのか」を理解することは大切である。

人の「考え方」「価値観」は千差万別。

理屈で割り切れない「感情」に突き動かされることも多い。

「相手の内面」を理解することは、それまで見えていない違った「視点」に気付くきっかけになる。

自分の「価値観」や「固定観念」で、相手のことを「どうせこんなヤツだろう」

と決めつけて「誤った選択」をしてしまわないよう、常に意識しておきたい。

表面的な「見え方」や「背景」の理解はもちろんのことだが、

相手の「内面」を理解することが大切である。

 

 

「相手の問題」を「自分の問題」として扱ってしまう人が本当に多い。

  • 相手の苦しみを「自分ごと」で受け取ってしまう場合

相手に「共感」できることは素晴らしい美徳だが、不要な「苦しみ」まで共有してまっては、

共倒れになってしまう。「助けてあげられない自分」を責めてしまったり、

相手を「良くしてあげられなかった自分」に失望したりするパターン。

 

  • 他人から言われた「存在否定」の言葉を信じて受け取ってしまう場合

「お前はダメな人間だ」「お前は醜い」「お前なんて生まなきゃよかった」「お前はおかしい」など、

「その人自身の内面の問題」から発せられる「批判」「悪口」を信じて、

「自分の問題」にしてしまうパターン。

自分の「劣等感」や、自分が抱えた「問題」から目を逸らすために、

他人を否定して「落とす」行動は、人間誰しもが持つ「本能」である。

「自分はまだマシなんだ」と思えると、自分の問題と向き合う必要がなくなるのだ。

「言葉の背景」をよく観察すると、どこから発せられたものなのか分かる。

 

「相手の問題」は、相手にしか解決できない。

これは「不変の真理」と言っていいだろう。

よく相手を変えようとする人がいるが、無理なのだ。

自分が相手をよく見て「対応」する事が、スマートな選択である。

 

  • 自分の問題

自分の内面で「何が起こっているのか」を整理し、理解すること。

何故、特定の人との間で問題が起こるのか?

何故、私はあの人が苦手なのか?

何故、私はあの人の事が嫌いなのか?

何故、私はネガティブな考え方しかできないのか?

 

その「メカニズム」の理解は、問題を解決する為に、大いに役立つだろう。

子供の頃の「両親の性格・価値観」「受けた教育」「体験」

「過去の記憶」からの心象風景が再起し、それに囚われている場合もある。

「自分の中で一体何が起こっているのか、よくわからない」ということは、

大人でもよくあることであり、むしろ「自分をよくわかっている」言っている人のほうが、

自分の中の「問題」に気付いていないことが多い。

自分の内面、つまり「自分の価値観」「心理反応パターン」「物事の受け止め方」

を知ることで、それを良い方向に変えたりと、問題解決のための行動を取る事ができる。

 

  • 伝え方(方法)の問題

自分自身の「相手に対する働きかけ」の問題、

つまり、コミュニケーションの「スキル」であったり「伝え方」の問題である。

自分の、その人に対するアプローチ方法のマズさを知り、

それを改善することで、相手との間で発生する

「コミュニケーションの問題」を解決する事ができる。

良かれと思って「正論」を吐いても、

相手が傷付いてしまったり落ち込んでしまっては、意味がないのだ。

 

 

 

 

こうやって書き出すと、どれも当たり前のことなのだが、

多くの人が「人間関係の問題」で悩む時、これらの要素がごちゃ混ぜになって、

何をどう手をつけて良いのか、分からなくなるケースが多い。

一気に整理を進めようとはせず、一つ一つ丁寧に解決に努めることが、

かえって他の問題の解決にも繋がったりと、最短距離で解決できるようになる場合が多い。

 

人間関係にトラブルを抱えていたり、

問題を解決する事が難しいのは、この「3つ」を混乱しているから。

基本的には、この「3つ」で成り立っている事を意識し、

問題を切り分けることが重要である。

 

 

逆の見方をすると「人間関係を壊す原因」は、

  • 相手への誤解(相手を自分の価値観・偏見で見ている)
  • 自分への無理解(自分の感情、心理反応のメカニズムを知らない)
  • 間違った相手へのアプローチ(伝え方)

といえる。

 

問題解決のスタートは、

「現状把握」「現状分析」からである。

盲目的に振り回されないように、気を付けていきたい。

 

 

明日は明日の風が吹く。

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「仕事で結果を出すスキル」「無敵の人間関係を創る技術」「ストレスリーのマインドセット」「自分の能力を発揮する技術」を教える専門家。「職場性ストレス」の第一人者。自身も元国営企業に17年間在籍。派閥や忖度が横行する弱肉強食の世界で、異例の若さで管理職に昇進。300人以上の部下をマネジメントし、あらゆる「仕事のトラブル」「人間関係の問題」を解決してきた経験を持つ。活動開始から5年間で様々な業種の会社員/管理職、起業家、経営者、コーチ/カウンセラーなど約500名をコーチング、1500人以上にサポートを行う。コーチングの世界的権威から学んだメソッドと、自身の壮絶な人生経験に裏打ちされたコーチング技術は、社会人が抱える悩みや問題を解消し「現実の成功/内面の成長」を掴む技術として定評がある。
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