【中村天風の教え】「天風式坐禅法」の驚くべき効果とは?

私が尊敬してやまない、偉大な人物がいる。
日本の「偉大な哲人」と呼ばれた男、
中村天風(1876〜1968)である。
日本で初めてヨガを広めた人物であり、
人間が持っている「生命の力」を最大限に引き出す為の実践理論、
「心身統一法」を考案し、世に広めた人物である。
天風の教えに感銘を受け、師事した著名人は、
東郷平八郎、松下幸之助、稲盛和夫、宇野千代、双葉山、広岡達朗、原敬、北村西望など、
錚々たる面々が名を連ねている。
天風の弟子の一人である合気道の達人、藤平 光一は、
現役時代の王貞治、長嶋茂雄へ「氣の野球への応用」を指導したことで知られている。
このように、中村天風が世に広めた「天風哲学」は、
日本という国の「興隆の礎」に大きな影響を与えている。
天風の「心身統一法」のメソッドの中で重要な位置付けにあるのが、
「天風式坐禅法(安定打坐法)」である。
これは天風が独自に考案した「瞑想」であり「坐禅」である。
私は、今まで何種類かの瞑想を行った経験があるのだが、
天風の考案した「天風式坐禅法」の効果が素晴らしかったので、
今回ご紹介させていただくことにした。
「天風式坐禅法」とは
「天風式坐禅法」は非常にユニークかつ合理的なメソッドで、
坐禅中に「ブザー」や「おりん」などの音を流したり、突然止めたりを繰り返す。
実践者は、ただ何も考えずに「音」に集中することで、
雑念や妄念が満ちて散漫になっていた意識が、
純粋な「一念の状態」になる。
そして、集中していたブザーの音が突然途切れた時、
心が、フッと「空」になっているのを感じる瞬間がある。
静寂の境地、「無我無念」の状態である。
人生の不安や悩み、煩わしい日常生活でのストレス、
常に仕事などで緊張状態が続いて疲れてしまった心を、
本来の、純粋な「無我無念」の状態にリセットし、
生命の中にある「無限の力」を引き出すための行法である。
- 雑念や妄念などの「思考のノイズ」に支配されている
- ストレスが溜まっている
- トラウマに支配されている
- ネガティブな感情に振り回される
- 元気が湧いてこない
- 休日なのに心が休まらない
こう言った状態を改善させるのに、大きく役立つだろう。
個人的な感想としては「すごく楽に実践できるな」と思った。
瞑想法によっては、体得するのに時間がかかったり、
難易度が高いものもあって、初心者は悪戦苦闘する場合があるのだが、
これは違った。
瞑想や座禅を「思考のノイズをクリーニングする為のメソッド」と定義した場合、
「天風式坐禅法」は、最も簡単でやりやすい方法と言えるのではないだろうか。
ここで、
『「天風式坐禅法」をやってみたいけど、どうしたら良いの?』
と思った方は、このCDブックを入門編としてお勧めしたい。
「ブザーの音源」が様々なバリエーションで収録されているので、すぐに「天風式坐禅法」を始めることができる。
私の場合は、CDをヘッドホンで聴きながら実践している。
ソファに深く座ったり、ベッドで寝転びながら実践しても、充分な効果があった。
「中村天風 心が強くなる坐禅法 CDブック」
こういった瞑想や座禅は、実際に体験・体感してみないと、腑に落とす事は難しい。
「瞑想って難しそうだな…」と思われるかもしれないが、
案外、誰でもできたりする。
与えられた人生を「絶対積極」の意識で生きる
天風が使っていた言葉に、
「相対積極」「絶対積極」というものがある。
「相対積極」は、
何があっても「負けるものか!」と頑張ったり、
他人と自分を比べて、張り合うような生き方だったり、
ありがちな「ポジティブ・シンキング」などを指す。
これに対して「絶対積極」とは、
「積極ー消極」の対立を超越した、泰然とした境地を生きること。
どんなに苦しい感情が湧き上がっても、その感情に囚われたり闘ったりするのではなく、
サッと軽やかに手放して生きること。
「絶対積極」について、天風はこう解説している。
『心がその対象なり相手というものに、決してとらわれていない状態、これが絶対的な気持ちというんだよ。何ものにもとらわれていない、心に雑念とか妄念とか、あるいは感情的ないろいろの恐れとか、そういったものが一切ない状態。けっして張りあおうとか、対抗しようとか、打ち負かそうとか、負けまいといったような、そういう気持ちでない、もう一段高いところにある気持ち、境地、これが絶対的な積極なんですぜ』
「天風式坐禅法」を実践し、心の純度を高め続けることは、
「絶対積極」の境地に辿り着く為に不可欠だといえる。
ぜひ一度、試してみていただきたい。
明日は明日の風が吹く。
(関連記事:【中村天風の教え】天風式坐禅法の実践で得られる「4つのメリット」とは?)
Comment
敷居が高いを間違った解釈で使っている。辞書を良く引きましよう。
修正させていただきました。
ご指摘ありがとうございます。