「悪口を言われたら勝ち」な理由

職場で自分の悪口を聞いてしまった…
「職場で、自分の悪口や悪い噂を立てられているのを知ってしまい、
落ち込んだり傷付いしまった」
あなたも、そんな経験があるかもしれない。
そこを気にせず、カラっと忘れる人もいれば、
過度に落ち込んで、ずっと引きずってしまう人もいる。
誹謗中傷に対して、過度に落ち込む人に共通すること
それは「劣等感が強い」である。
- 劣等感・コンプレックスが強い
- 自分に自信が持てない
- 自分を卑下したり、自己嫌悪感が強い
ちなみに、私自身も昔そういった人間だったので、
私の元に来られるクライアントも、同じような悩みを抱えている方が多い。
劣等感に悩んでいる方も、私のコーチングを受けていく中で、
徐々に自分自身の「可能性」に気付き、
息を吹き返したような、溌剌とした表情になっていく。
マインドが変わることは「見える世界が変わる」ということである。
結局、子供の頃は高かった「自己評価」を、
多くの人が、成長の過程で低下させてしまう原因は1つしかない。
『他人から言われた「否定の言葉」を全部受け取って、
それをそのまま「自己評価」にしてしまう』
劣等感やコンプレックスを抱えて苦しんでいる人達は、
この「定番の思考パターン」にハマって抜け出せない人達である。
疲れ切った、覇気のない表情。
長い人生を「定番の思考パターン」のまま終える人もいる。
今、自分の人生を振り返って、
「劣等感の塊」だった頃のことを思い出してみる。
「どうして、あんなに自分を責めていたんだろう」
「どうして、軽蔑するような人間の言うことを信じていたんだろう」
その渦中にいた時は辛かったが、今では「笑い話」である。
そして、諦めずに「前を見据えて進み続けた自分」を誇りに思う。
「悪口を言われたら勝ち」な理由
あなたを否定する人間は、あなたにとって「尊敬できる人」だろうか?
他人に対して「ジャッジ」したり「批判的」「攻撃的」な人間って、
大体、意識レベルの低い人間ではないだろうか?
- 自分の都合・メリットだけで行動する人
- 自分の考え・主義主張以外は排斥するような「価値観の多様性」を認められない人
- 自分の力だけでやってきたと考える「感謝の心」を持たない人
そんな、低レベルな人間が吐き捨てた「否定の言葉」を、
完全に信じて、ご丁寧に全部受け取る。
そこに論理性はない。
そして、これも考えてみれば不思議だが、
尊敬できる人達の「肯定の言葉」は受け取らないのだ。
受け取ったとしても「話半分」というか、「半信半疑」である。
「尊敬できない人」「嫌いな人」から発せられる「否定の言葉」は受け取るが、
「尊敬できる人」「好きな人」からの「肯定の言葉」は受け取らない。
そりゃ、そんなことを続けていたら病みますよ。
幸せに生きられる要素が見付からない。
ブッダが悪口を言われた時のエピソード
ここで、有名なブッダの逸話を紹介させていただこう。
ある日、ブッダが村を歩いてると、
ブッダのことを妬んでいるバラモンの男がやってきて、こう怒鳴った。
「おまえに他人に説教する権利はない!」
「おまえも他の奴らと同じ馬鹿者だ。ただの偽善者だ!」
その他にも、あらゆる罵詈雑言を吐いて侮辱した。
側にいた弟子達は悔しい表情で「あんなひどいことを言わせておいていいのですか?」とブッダに聞いた。
しかし、ブッダは一言も言い返すことなく、黙ってその男の悪態を聞いていた。
顔色一つ変えず、ただ静かに佇んでいた。
そして男は、一方的にブッダの悪口を言い続けて疲れたのか、
しばらく後、その場にへたりこんでしまった。
男に言いたいだけ言わせた後、ブッダはこう言った。
「バラモンの男よ。もし他人に贈り物をしようとして、その相手が受け取らなかった時、その贈り物は、一体誰のものだろうか」
こう聞かれたバラモンの男は、突っぱねるように答えた。
「そりゃ、言うまでもない。相手が受け取らなかったら、贈ろうとした者のものだろう。分かりきったことを聞くな」
男はそう答えてからすぐに、
「あっ!」と気付いた。
ブッダは静かにこう続けた。
「では、バラモンよ。私は君の罵詈雑言を受け取らない。だから、その悪口は君のものだ」
私達が他人から非難や口撃を受けた時、
ただ「非難された」という事実に悲観する必要はない。
どんな人であろうと、ブッダですら、他人から悪口を言われ口撃されるものなのだ。
「生きること」とは、
人から非難されたり嫌われることも含めて、そこから学びを得ることである。
自分自身が、
- 自分の都合・メリットだけで行動する人
- 自分以外の考え・主義主張以外は排斥するような「価値観の多様性」を認められない人
- 自分の力だけでやってきたと考える「感謝の心」を持たない人
こういった意識レベルの低い人間にならない為の「反面教師」にすれば良い。
陰口を言われたら、あなたの勝ち!
どんなに酷い言葉を投げ付けられても、
あなたは、あなたの自己評価を下げる必要はない。
心が揺れそうな瞬間があっても、
目の前の「歪んだ表情」で口撃してくる相手よりも、
「自分自身」を信じてあげれば良いのだ。
あなたが、自分を信じ、誇り高く生きることを願って、
敢えてこう言わせてもらう。
あなたという人間の価値を「どうでもいい人間」に委ねる必要はない。
自分の価値は、自分で決めよう!
明日は明日の風が吹く。