「無駄な努力」を「報われる努力」に変える4つのポイント
お疲れさまです。
今回は、
「無駄な努力」と「報われる努力」について。
「努力は必ず報われる」という綺麗事
「努力は必ず報われる」という言葉がある。
本当だろうか?
全て人の努力が報われるなら、世の中はもっと良くなっているはずだ。
「人生を諦めながら生きる人」をたくさん見てきたし、
私自身も、全てを諦めて生きていた時期があった。
敢えて断言しよう。
「努力は必ず報われる」は綺麗事である。
綺麗事だけで世渡り出来るほど、人生は甘くない。
ここで、「いつやるの?今でしょ!」で有名な、
東進ハイスクール講師 林修先生の格言を紹介したい。
努力は裏切らないって軽々しくいいますけど、
補足してあげる必要があるんです。
正しい場所で、正しい方向で、十分な量が成された努力は裏切らない。
私も同意見である。
例えば、北海道に行きたい人が沖縄に向かって歩き出したとする。
果たして、辿り着くだろうか?
その努力は、報われるだろうか?
努力とは「エネルギー」とも言える。
目標を最短最速で達成する為に、目の前の壁を突き破る為に、
極力「無駄なエネルギー」を減らし、
正しい方向に向かって、焦点を合わせ、研ぎ澄ませる必要がある。
「無駄な努力」を「報われる努力」に変える4つのポイント
①それが「本当にやりたいこと」であること
これをウヤムヤにしたまま、
いくら努力したところで、成果に繋がることはない。
あなたは「やりたくないこと」をする必要はない。
というより、出来ない。
結局「やりたいこと」の為にしか、人は力を発揮できない。
もし「やりたいこと」の過程に「やりたくないこと」があっても、
大きな「やりたいこと」という「ゴール」を達成する為に努力することが出来る。
例えば、イチローは「野球は好きですが、練習は嫌いです」と公言している。
しかし、誰よりも真摯に練習に取り組む。
自分が掲げた、大きな「ゴール」の達成に意識をフォーカスしているから。
もちろん、やって行くうちに小さな成功体験を重ね、
面白味や、やり甲斐を感じて「やりたくないこと」が「やりたいこと」に変化する場合もある。
とにかく「目先のこと」ではなく、大きな「ゴール」を意識しよう。
②正しい方向に進む為の「戦略」を立てる
正しい場所で、正しい方向で、十分な量が成された努力は裏切らない。
その「正しい方向」に向く為に必要なのが「戦略」である。
- 現状を分析する
- 計画を立てる
- 何の為にやるのかを明確にする
- どんな方法、アプローチをとるのかを検討する
- 必要なもの、不必要なものを区分けする
やみくもな努力は報われないことが多いが、戦略のある努力は報われる可能性が高まる。
戦略のない、闇雲で当てずっぽうな努力のことを「無駄な努力」と呼ぶ。
「努力しても無駄だ」と言う人は、
勝つ為の戦略を立てずに「無駄な努力」しかしてこなかったか、
戦略の「ツメ」が甘すぎたかのどちらかだといえる。
③「改善の意識」を持って取り組む
常に、トライ&エラー、試行錯誤を繰り返す中で、
努力の内容を検証し、改善し続けることが重要である。
「もっとスマートで効果的な方法があるのではないか?」
「本当に、これがベストな方法なのだろうか?」
「結構上手くいっているから、これでいいだろう」と思考停止せず、
常に新しい可能性を模索すること。
改善とは「刀を叩き上げること」に似ている。
刀鍛冶が、熱い鉄から刀になるまで叩き上げる。
刀の目的は、相手を切ること。
検証し、改善するほどに、刀は切れ味を増す。
「錆びたナマクラの刀」と「切れ味の鋭い銘刀」
どちらが目的を達成出来るだろうか?
④簡単に諦めないこと
努力が目に見える「成果」となって現れるまでには、相応の時間を要する場合が多い。
全く結果が出ないことに失望して、途中で諦めてしまう人も多い。
そんな時も、諦めずに努力し続けることが大切である。
途中で挫けそうになっても、理想の「ゴール」を意識しながら、
目先のことに一喜一憂することなく、淡々と行うことが望ましい。
努力とは、あくまで目標達成の為の「手段」なのだから。
「無駄な努力」で終わらないために
最後に、努力について再考してみよう。
努力が報われないという人は「結果」しか見ていない。
例えば、試験なら「合格」「不合格」のように。
しかし、「不合格=努力が報われない」という思考は正しいのだろうか?
試験が不合格だったとしても、その勉強の過程で自分がスキルアップしているのであれば、
それは「成長」である。
成長の部分に目を向ければ、その努力はスキルアップした時点で既に報われている。
多くの人は「試験に合格しなければ意味がない」 と思ってしまうだろう。
しかし、次の試験に受かるのは、今回の不合格という経験があったからかもしれない。
どんな結果であっても、それは「経験」として、自分の中で積み重なっていく。
「成功だけの人生」など、あり得ない。
そして、そんな人生はつまらない。
「失敗」からしか学べない事は、たくさんある。
「結果」も大事だが「過程」も楽しんで努力することが、
人生を豊かに生きるコツだといえる。
結局、何をやってもいいのだ。
あなたが報われなかったという経験は、
あなたという存在を磨く為の「糧」なのだから。
常に挑戦者として、自分の道を歩んでいこう。
明日は明日の風が吹く。