母親の還暦祝い
先週は、母親の還暦祝いでした。
私（長男）と次男、長女、三男と、
その家族、子供達（私以外は皆結婚している）。
大阪にある、
高級中華料理店に全員が集まった。
１ヶ月前から、LINEで「木下家のグループ」を作り、
「どのコースにする？」
「お祝いのケーキはここのがいいんじゃない？」
など、あれやこれやと打ち合わせをしながら、
今日を迎えた。
久しぶりに家族と会った。
子供達（甥1人と姪2人）は、見違えるように大きく成長していた。
偶然と言っていいのか、驚くようなことがあった。
ケーキ屋の男性が、
中華料理屋までケーキを運んで来てくれたのだが、
なんと、その人は私のサラリーマン時代、
職場の近くでケーキ屋をされていた方だった。
よく仕事に行く前に、彼と色々世間話をしながら、
プリンやロールケーキを買っていたものだ。
思わぬところで、２年ぶりくらいの再会である。
なぜか最近、こういった数年ぶりの再会が続いている。
そして、良い報告が出来ている。
母親は、孫たちに囲まれながらとても嬉しそうだった。
（還暦祝いのケーキ。切った後の写真しかなかった。笑）
美味しいものを食べながら、
お酒を呑みながら、
楽しい時間が流れる。
ふと、感慨深い気持ちになる。
人生、本当に色々なことがあった。
恥ずかしい話だが、母親と何度も絶縁しようとしたし、
憎んだ時期もあった。
私の母親は、色んな意味で強烈だった。
強気だが劣等感の塊で、
やること全て裏目に出るような、
自分から望んで不幸に飛び込んで行くような、
そんな母親だった。
１７年間勤めた会社を退職して起業した時も、
全く応援してくれなかった。
私を信じてくれなかった。
私の最大の「ドリームキラー」は、母親だった
起業初期に、経済的にギリギリの状況に陥った時があった。
私は親戚にお金を貸してもらえないか頼んだが、
断られてしまった。
その後、母親から電話がかかってきた。
親戚が母親に連絡したようだった。
「あんたがお金を貸してくれって頼むのは、よっぽどのことやろ」
「だから言ったやろ！しんどくても会社員に戻った方が安定するから・・」
ギリギリの状況で余裕のなかった私は、
激昂してしまった。
「もう良い加減にしてくれ！」
「自分が安心したいから、俺を引き摺り下ろそうとするのはやめてくれ！俺の人生だ！」
「あんたの心配は【呪い】だ！もういい加減に放っといてくれ！！」
母親は黙り、しばらくして、
消え入りそうな声で「わかった」と言って電話を切った。
その後、私は声を上げて泣いた。
人の役に立つ為に起業したはずだ。
人が笑顔で幸せに生きる手助けをする為に起業したはずだ。
でも、
「誰も幸せにできない」
自分が情けなかった。
悔しかった。
その後、必死で仕事に取り組んだ。
素晴らしいビジネスパートナーと出会いもあり、
自分の志事を軌道に乗せて行くことができた。
そして、なんとか親孝行に間に合った。
昔の自分では、それができなかった。
うつ病でパニック障害、引きこもり。
人とまともに話すこともできない。
あまりにも無力だった。
しかし、時が流れ、
今、成長した自分として、
長男として、
ちゃんと役割を果たせることが嬉しい。
人生は、
諦めなければ、なんとかなる。
必ず、どこかに道がある。
これからも、
多くの人に伝えていきたい。
お母さん、ありがとう。
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ええ話、、涙 よかった。。