仕事に結果を、自分に誇りを。

仕事で「何度言っても変わらない人」の心理と対処法|「仕組み」で人を動かす4つの技術

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「何度言っても変わらない人」への最善の対処法とは?
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職場性ストレス/組織マネジメントの専門家 元国営企業に17年間在籍。 派閥や忖度が渦巻く組織で、管理職として300名以上をマネジメント。 重大アクシデント、人間関係の悪化、チーム崩壊といった修羅場を何度も乗り越え、「成果に繋がる行動設計」「人間関係の立て直し」「チームの活性化」など、現場で数多くの問題解決と組織改善に取り組んだ経験を持つ。 これまで会社員・管理職・起業家・経営者など、1500名以上を支援。職場のストレスや人間関係の問題、成果が出せないスランプに悩む方へ、心理技術と現場知見を統合した「実践的かつ本質的な解決策」を提供。 売上アップ・転職・独立・人間関係の改善など、「理想の働き方」を実現するサポートをしています。まずは、公式LINEまたは体験セッションでご相談ください。
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​「仕事に結果を、自分に誇りを」
ビジネスメンタルトレーナーの木下空です。

 

職場で部下、上司や同僚と。
もしくは、
ビジネスパートナーや外注先と関わっている時。

相手に対して、

「なんで、そういうことするの?」
「なんで、言ったのにやらないの?」
「なんで、同じミスを繰り返すの?」
「何回、同じこと言わすの?」

と、思ってしまうことありませんか?

 

「この人、何度言っても直らない…」

たとえば、

・何回注意しても、同じミスを繰り返される
・何回指導しても、指示通りにやらない
・「わかった」と返事はするが、何も変わらない
・約束した納期や時間を守ってくれない
・「そういうところ良くないよ」と伝えても、全く改善されない
・「〇〇でお願いします」と伝えたのに、全然違うものが上がってくる

 

やるべきことをやらない。
やっちゃダメなことをする。

そういう時って、やっぱり相手に一言、言いたくなっちゃいますよね。

 

「あのさぁ…」
「そういうとこやで?」みたいな。

 

でも、良かれと思って

「アドバイス」しても、
「忠告」しても、
「指摘」しても、変わらない。

 

どうしたらいいのか?

 

今回は、私の中間管理職時代の経験と、心理学・行動科学の知見をベースに、

・「何度言っても変わらない相手」に対して、どう考え、どう対処すればいいのか?
・相手を変えずに「仕組み」で動かす4つの技術

をお伝えしていきます。

 

人が「何度言っても変わらない」4つの心理(原因)

私が元国営企業で中間管理職をしていた時、同じミスを延々と繰り返す部下や、絶対に意見を曲げない頑固な上司に頭を抱えた経験があります。

なぜ、彼らは変わらないのか?
そこには、明確な心理的メカニズムがあるんです。

 

 1. 認知の歪み(正しく伝わっていない)

例えば、上司が部下に「ちゃんとやって」と言った時。
上司は「Aの手順で、Bのクオリティでやって」といった意味で言っている。

しかし、部下は「(自分なりのやり方で)頑張って」と変換して受け取っていたりする。

 

心理学でいう「認知バイアス」です。

人間の脳は、あらゆる情報を「自分の都合のいいように」解釈して受け取るもの。

 

つまり、相手は「無視している」のではなく、「自分は言われた通りにやっている(つもり)」

これが一番厄介なんですよね。

 

 2. 現状維持バイアス(変化を嫌い、抵抗する)

人間の脳には、ホメオスタシス(恒常性)という機能があり、「変化すること」自体を本能的に嫌います。

「良くなる変化」であっても、脳にとっては「ストレス」なんです。

だから、良かれと思って「こう変えた方が効率的ですよ」と提案しても、相手は無意識に「否定された」「攻撃された」と感じてしまう。

特に、年配の上司やベテラン社員が変わらないのは、プライドの高さもありますが、根底にあるのは「今のやり方」を変えることへの恐怖と抵抗です。

 

・「今のままで問題ないだろ!」と怒る
・「前例がない」と言い訳を並べて拒否する

 

これらは全て、変化を食い止めるための脳の防御反応なんです。

 

 3. 防衛本能による「思考停止」

相手がミスをした時、ついイライラした態度で接してしまうことがある。

人間は、相手からの敵意や攻撃を感じると、脳の「扁桃体」が反応し、防衛本能が作動する。
すると、脳は瞬時に「戦うか、逃げるか」の緊急モードに入ります。。

 

逃げるパターン(萎縮): 「どうすれば成功するか」ではなく、「どうすれば叱られないか」で頭がいっぱいになり、思考が停止(フリーズ)してしまう。行動を回避しようとしたり、普段なら出来ることすらできなくなる。

戦うパターン(反発): 「自分は悪くない」と正当化したり、こちら側に対して敵対心を持つ。アドバイスの内容ではなく「言い方」に反発し、耳を塞いでしまう。

 

どちらの場合も、脳の冷静な判断機能はシャットダウンしてしまう。
「何度言ってもわからない」のではなく、「感情的になり、話を聞ける状態じゃなくなっている」ということです。

 

4. 伝える側の「期待・執着」

これは少し、耳が痛い話かもしれません。

 

あなたの中に「一生懸命に伝えれば、相手は変わるはずだ」という期待(執着)はないでしょうか?

 

アドラー心理学では「課題の分離」と言いますが、相手がどう考え、どう行動するかは「相手の課題」です。 そこをコントロールしようとするのは、そもそも不可能なんです。

こちら側がコントロールできるのは、「相手への関わり方(指示の出し方や仕組み)」まで。

その結果、相手が変わるかどうかは相手が決めることであり、あなたが背負うべき責任ではない、ということ。

 

ちなみに、昔の私もそうでした。

「なんで伝わらないんだ!」と熱くなればなるほど、相手は心を閉ざしていく。
コントロールしようとすればするほど、相手は離れていきました。

 

今までの過去で、「相手を変えた」という経験は、実は「相手が自ら変わろうと思ったから変わった」ということなんです。

 

 

ただ、「何をやっても無駄なんだ…」と諦める必要はありません。

 

うまくいかないのは、「相手の性格」や「やる気」という、変えられないものを変えようとしているから。

変えるべきは、「やり方(仕組み)」です。

 

部下や上司、外注先やビジネスパートナー。
相手を変えずに動かすための、4つの具体的な技術(仕組み)をお伝えします。

 

仕事で「何度言っても変わらない人」を動かす4つの技術

①「言葉の定義」を具体化する

仕事において、曖昧だったり抽象的な言葉は、ミスやトラブルの温床になる。
「ていねいに」「なるべく早く」「しっかり」そういったフンワリした言葉は、なるべく使わないようにしましょう。

 

たとえば、
部下への指示で「しっかり確認して」ではなく、「このリストの項目1〜5を目視で2回チェックして」と伝える。

 

特に、起業家が外注先やパートナーとやり取りする際、「時間・納期」の定義は命取りになります。

「なるべく早くお願いします」
これだと、相手の「なるべく(気分次第)」に依存することになってしまう。

そこは、
「なるべく早く」ではなく、「12月5日の15:00までに納品をお願いします」と伝える。

 

重要なことほど、具体的な言葉、定量的な言葉を使いましょう。

 

相手が約束を破るというより、指示に「解釈の余地」があることが、トラブルの原因なんです。

言葉を「誰が聞いても同じ動作になるレベル」まで具体化すること。
これだけで、認知のズレは8割防げますよ。

 

②記憶を信用せず「外部化」する

「前に言ったよね?」
「すいません、忘れてました」

こういった不毛なやり取りをなくす唯一の方法は、「人の記憶力を信用しないこと」です。

 

記憶力って、わりと個人差があります。
何度もミスをする人は、心理学でいう「ワーキングメモリ(脳の短期記憶)」の容量が狭いだけかもしれない。

そんな相手に「気合で覚えろ」というのは、ちょっと酷な話です。

 

・チェックリストを作る
・マニュアルを目に見える場所に貼る
・アラート(通知)を設定する

 

脳の外側に「正解」を置いてあげることで、本人の能力に依存せずにミスを防ぐことができます。

 

③「合意」を可視化する(復唱と議事録)

指示を出した後に、「わかった?」と聞くのは、少しリスクがあります。
相手は反射的に「はい(わかったつもりor本当は自信がない)」と答えてしまうので。

 

代わりに、アウトプット(復唱)をしてもらいましょう。

たとえば、
「今の指示、認識がズレてないか確認したいから説明してみてください」とか。

 

このやり方には根拠があって、
学習定着率を示す「ラーニングピラミッド」では、人は「講義を聞く(受動的)」だけでは、内容の5%しか記憶に残らないと言われています。

しかし、「自ら体験する・他人に教える(能動的アウトプット)」を行うと、その定着率は90%にまで跳ね上がる。

つまり、部下に「自分の口で説明させる」ことは、単なる確認作業ではなく、相手の脳に深く記憶させるためのコツなんです。

さすがに毎回やるのはウザいですが、大事な時は復唱してもらいましょう。

 

これは、起業家がクライアントやビジネスパートナーと関わる時も同じです。

打ち合わせで盛り上がって「じゃあ、それで!」と口頭だけで終わらせるとか、わりとありがち。

ただ、時間が経つと、脳の短期記憶は急速に薄れていく。

 

心理学に「エビングハウスの忘却曲線」というものがあるんですが、人は1日経つと、聞いたことの7割近くを忘れてしまう。

そして、残った記憶も「自分の都合のいいように」書き換えられてしまうもの。

 

ビジネスにおいて、その時は双方が納得・合意したのに、後から文句を言ってきたり、約束を反故にするような人もいるじゃないですか?

 

そういったことを踏まえて、

「納期は○日、報酬は○円、条件は○○で合意」

という風にすぐにメールやチャットでテキストとして残し、相手に「承諾」の返信をもらうこと。

この「ログ(証拠)」を残すプロセスこそが、ビジネスにおける鉄壁の仕組みであり、お互いの信頼を守る保険になります。
(ただ、あまり嫌らしくならないように、自然な形でやりましょう)

 

④環境の最適化(適材適所の配置)

1〜3を徹底しても、それでもミスや問題が続く場合。
それはもう、能力や相性の「ミスマッチ」です。

ここで感情的になって怒っても、お互いに傷付くだけ。
リーダーの仕事は、人をマネジメントして成果を出すことです。

 

・その業務から外す
・ミスが起きても致命傷にならない配置にする
・外注先を変える

 

ドライに見えるかもしれませんが、「その人が輝けない場所から動かしてあげること」も、優しさであり、リーダーの重要な決断だといえます。

 

(実話)私が「伝説の部下・Gさん」を動かした方法

少し、私の体験談をお話しさせてください。

かつて私の職場に、「伝説」と呼ばれた部下がいました。
イニシャルで「Gさん」とします。

 

彼は、同じミスを永遠に繰り返す人だった。

あまりにも昨日言ったことを忘れるので、職場では「あの人は、毎日生まれ変わっているんじゃないか?」という説が飛び交うほどでした。
ただ、決して頭が悪いわけではなく、かなり優秀な大学を卒業されていた。

 

当時の仕事は2人1組でやるものだったんですが、周りは全員「絶対にGさんとは組みたくない!」と拒絶していました。
組んだ側の負担が相当増えるし、Gさんのミスで巻き添えを喰らうからです。

Gさん自身も、周りからの冷たい視線に晒され、居場所がなく、精神的に追い詰められているように見えました。

 

「安心感」と「都度指示」の徹底

ある日、私がGさんと組むことになりました。
周りは「木下さん、ご愁傷様…」みたいな空気。

ただ、私はいつも通りに冷静でした。
「別に、同じことを100回言ったっていいや」と。

 

私の目的は「Gさんを更生させること」ではなく、「今日1日、自分が望むクオリティで仕事を完了させること」だけだったからです。

そう割り切ると、「なんで毎回言わなきゃいけないんだ」という怒りは湧いてこない。

 

彼をどう「活用」するか、そこだけを考えました。
観察してみると、彼は複雑なことはできないけど、「都度指示された単純作業」なら、そこそこできることがわかった。

そこで私は、完全に「仕組み」を変えました。

 

・「これやっといて」と放置せず、毎回「次はこれをしてください」と1つずつ指示を出す
・「終わりました」と報告が来たら、「OKです。じゃあ次はこれ」と次の指示を出す
・自分の仕事をこなしつつ、適宜Gさんの作業をチェックする(ミス防止)

 

そして同時に、「彼を機能させるための関わり方」を実践しました。

他の人は、最初から「またミスするんだろ」というバイアス(偏見)とイライラを持って接していました。
するとGさんは、相手のイライラを察知し、萎縮してしまう。

前述した通り、人が萎縮すると脳のパフォーマンスは下がり、余計にミスを誘発する悪循環に入ります。

 

正直なところ、私はGさんのことが好きとか嫌いとか以前に、関心がありませんでした。

どうでもよかった。

彼が普段何をしようが、周りからどう思われていようが、関係がないので。

 

ただ、一緒に組む以上、私の目的(仕事をキッチリ完了させること)の邪魔をされては困る。
それだけでした。

 

だから私は、「彼をいかに活用するか」だけを考えました。
彼にミスをさせないためには、まず、萎縮させないことが最重要。

なので、私が普段やっている通り「和かに」振る舞いました。
淡々と指示を出しつつ、時には世間話をして、彼の緊張をほぐす。

 

結果、どうなったか?

その日、ミスやトラブルは一件も起きなかった。
Gさんは、萎縮することなく、指示通りに手を動かしてくれました。

 

ちなみに、Gさん以外にも様々な「強烈な個性」を持った人達がいましたが、私は全員と上手く関わりながら活用できていました。
さながら、「猛獣使い」のように。

相手の性格や能力を変えようとしなくても、こちらの「関わり方」と「仕組み」を変えるだけで、仕事は回る。

これが、私が現場で掴んだ原理原則です。

 

それでも変わらない人には「見守る」

4つの技術を尽くしても、それでも変わらない相手もいます。
そんな時は、どうすればいいのか?

 

結論から言うと、

本人が気付くまで、見守りましょう。

 

「いや、身も蓋もないやん…」と思いました?

ここまで手を尽くして変わらないなら、それはもう、どこまでいっても「本人の課題」だからです。

 

 

私の場合、昔オカンが「あんた勉強しいや!」と言っても、全く聞かなかったです。

ただ、今はこう思うんです。

「勉強しとけばよかったぁぁああぁ!!!!」と。

 

自分がとった行動で、「どんな結果が返ってくるのか」を本人が痛感しない限り、人は変わりません。
心から気付いて、「改めよう」と決めない限りは。

 

たとえば、

「自分のことばかりを考えて行動していたら、信用を失って人が離れていった」
「何も学ばず、いいかげんに仕事をしていたら、スキルや実力が身に付かず、いつの間にか取り残されていた」
「他人を批判したり叩いてばかりいたら、自分が批判されたり叩かれる状況に陥った」

とか。

 

何度も何度も痛い目に遭い続けて、ある時「本当に懲りる」わけです。

 

 

人が忠告を受け入れて変わるタイミングは、本人次第です。
なんなら、一生気付かないまま人生を終えていく人もたくさんいます。

「来世に持ち越し」みたいな?

 

ただ、それでも別にいいんですよ。
そもそも、私達はみんな未熟で、課題だらけなんだから。

 

課題を繰り返している人を見たら、「この人は、大切なことを学んでいる途中なんだな」という視点を持ってみると、楽になるかもしれません。

学び終えたら、変わっていきます。

 

「相手が気付くまで見守る」という意識

人それぞれ、長所があって、短所がある。
得意なこと、不得意なことがある。

あなたがクリアした課題を、今、取り組んでいる人もいます。
そして、その逆も然り。

 

私が元国営企業で中間管理職をしていた時、基本的に部下に対して「見守る」というスタンスで指導していました。

 

部下がミスをしそうな時、私がカバーできる範囲のことなら、敢えて何も言わず、ミスするのを見守ったりもしました。
実際に自分で体験しないと、本当の意味で理解できないですから。

 

お互いが、お互いの課題を補い合いながら、助け合っていくのが仕事だと思っています。

 

支えたり、支えてもらったり。
カバーしたり、カバーしてもらったり。

 

相手ができないことを、あなたはできる。
あなたができないことを、相手はできる。

ただ、それだけのことなんです。

 

どうしても相手に伝えたいときは

そして、もしどうしても相手に「人として」忠告したいのであれば、その場の感情ではなく、「愛」から言えるかどうか?を、判断基準にするといいかもしれません。

 

アドバイスに「コントロール」や「怒り」を感じたら、相手は絶対に変わらないし学ばない。

その時は態度を改めたとしても、「自分で得た気付き」じゃないので、また繰り返します。

 

なので、もし相手の態度や行動に指摘や忠告をしたくなったら、

「今、本当に相手のためを思っているかな?」
「自分のエゴや感情で言ってないかな?」

と、一度立ち止まるといいかもしれません。

 

 

「人」を変えるのは難しいですが、「やり方」は一瞬で変えられます。
今日紹介した4つの技術、まずは一つから試してみてください。

 

応援しています。

 

 

 

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